ウルフルズ「休止」「再開」の裏側は…トータス松本が赤裸々に明かす

ウルフルズのトータス松本がJ-WAVEで12月25日(土)、ウルフルズデビューから現在に至るまでを語った。活動休止、そして再開の裏側とは?

トータス松本が登場したのは、J-WAVE発の一大音楽祭「ギタージャンボリー」と連動した番組『TOKYO GUITAR JAMBOREE EXTRA』。毎年、両国国技館にて開催している「ギタージャンボリー」の出演者がマンスリーでナビゲーターを務める番組で、12月はトータス松本が担当した。

「ギタージャンボリー」は2022年も開催決定。日時は2022年3月5日(土)、6日(日)の2日間で、トータス松本も出演する。

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デビューしたはいいが、バンドブームが終焉

以前の放送で、幼少期からデビューまでを語ったトータス松本。今回はそれから現在に至るまでのウルフルズの活動を語った。

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大阪・中津の喫茶店「カンテグランデ」のバイト仲間をきっかけに結成したウルフルズは、1992年5月にシングル『やぶれかぶれ』でデビュー。当時、東京はバンドブームの熱狂が少しずつ冷めていた時期だったそうで、トータス松本は「ウルフルズはバンドブームの最終電車に飛び乗った」とその頃を表現する。

トータス松本:レコード会社に余力がなくて、バンドを売ろうというよりも「バンドって一通り出て終わったね」っていう感じで。特に僕らのデビューしたレコード会社の部署が小さかったんですよね。僕らがファーストアルバムを出した翌月か翌々月くらいにその部署が突然なくなったんですよ(笑)。たぶん売り上げが立たなくなったんですよね。それでそこに所属してたバンドは宙ぶらりんになって「どうしたらいいんですか?」「もう契約終了ってことですか?」って言ったら「そうじゃない。レコード会社には所属しているけど、当面リリースの計画はない」って言われて「ええ!」って。

何もすることがなくなってしまったウルフルズは「とりあえずライブはやろう」と話し合い、下北沢などでライブをする。トータス松本は「アマチュアバンドと同じようなことに戻ってしまった」と当時を振り返る。

トータス松本:もうこれで終わりかなと思った頃に、レコード会社で「俺がお前らの面倒を見よう」って人が現れて。その人がデスクの引き出しから紙を取り出して、そこには10曲くらいの歌詞が書いてあって。「この歌詞に曲を付けろ。いい曲ができたらレコーディングの段取りを組んでやる」と言われて、けいやん(ウルフルケイスケ)と5曲ずつ仕上げるみたいな。でもそれはすごい歌詞でね。あれは誰が書いたんでしょうか。なんせ出口が見えなくて変なことばっかりしてましたよ。

『バンザイ』は10万枚売れたらと思っていたけど…結果は

先の見えない時期が1年ほど続いたウルフルズは、運命の出会いを果たす。ディレクターの子安次郎がプロデューサーの伊藤銀次をウルフルズに紹介したことで、ウルフルズが本格的に転がり出したという。

トータス松本:軌道に乗ったどころか『ガッツだぜ!!』がヒットして、アルバム『バンザイ』はミリオンを超えてしまって。最初に伊藤銀次さんと僕らが『バンザイ』をレコーディングしているときは「もし10万枚でも売れるようなことがあったら、みんなで飲み散らかそうぜ!」みたいな感じで作っていたのに、100万枚売れたんです。だから「ええ!」ってなって、あのときは本当にビックリしました。

ヒットそのままに、その年の大みそかにウルフルズは『NHK紅白歌合戦』に出場。順風満帆な活動を続けていたが、1999年に突然ベースのジョンB(チョッパー)が脱退してしまう。

トータス松本:ジョンBが「文筆家になる」って言い出して辞めたんですよ。突然でもないけど辞めて、いくら説得しても辞めるの一点張りで、バンドが3人になってしまって。それから『明日があるさ』とかベスト盤を出して儲かってきて、ウルフルズがまた調子出てきたなってた矢先にジョンBがバンドに戻りたいって言ってきて、戻ってきたんです。

また4人で活動を開始したウルフルズだったが、2009年に無期限活動休止を発表した。

トータス松本:バンドを長いことやってると、にっちもさっちも動かなくなりますね。疲れるんだろうね。それで複数の人間がああでもない、こうでもないってやってるから、どうしてもガタがくるんですよね。そういうときにどうしたらいいかっていうと、1年くらいリリースとかツアーもせずになんとなく休養するようなことをすればよかったんですけど、メーカーの移籍とかいろんなことがあって、ウルフルズはちょっと頑張りすぎたんですね。ウルフルズってバンドの燃料がないというか。動かなくなるんですよね。解散も活動休止も同じで、そのときにはどっちでもよかったんだけど、ウルフルズの場合はファンクラブの人に何の情報もないのはアレだから、一回活動を止めるって発表をしようと思って活動休止をしたんですね。

音楽を楽しもうとすると、内容がウルフルズに寄ってくる

活動休止中は、メンバーそれぞれがソロ活動を始め、トータス松本もソロアルバムのリリースや歌い手に特化した弾き語りだけのツアーを行った。

トータス松本:1枚目のソロアルバムはウルフルズと全然テイストが違うものができて、2枚目、3枚目あたりにくると内容がウルフルズになってくるんですね。なんでそうなるかって、ウルフルズがやりたいからなんですよね。ウルフルズみたいな音楽がいちばんやりたい音楽で、それを振り切ったソロ活動があったときはウルフルズから離れたことをやれば自分的に楽しめたけど、自分が音楽を楽しもうとしてやり続けていくと、どうしても知らず知らずにウルフルズに寄ってくるんですよね。それに気付いて「ウルフルズをやったほうがいいんじゃないか」って(笑)。

そこからトータス松本はメンバーを説得。ウルフルズは2014年、4年半の休止を経て再始動を果たす。

トータス松本:バンド経験者ならわかると思うけど、「こいつとバンドやろう」ってやって違うなと思って「お前とはできないかも」って言いにくいけど言うとか、メンバーに「ちょっとやめてほしい」と言う感じとか、すごく青春くさい感じがあるんですよ。ウルフルズの活動再開のあのへんの経緯はそういう感じがあったんですよ。

2018年2月、ギターのウルフルケイスケがソロ活動に専念するためバンド活動を休止することを発表。それから現在まで3人で活動を行っている。

トータス松本:とはいえ、世の中にウルフルズをいちばんやりたい人が3人いるってことですよね。この3人が全力でウルフルズをやっているって状況が今なんですね。だから楽しいんですよね。曲を作るのも楽しいし。

「スリーピースはバンドがいちばん研ぎ澄まされたかたち」とトータス松本は言う。

トータス松本:それ以上減らしたらバンドじゃないって感じの人数というか。だから楽しいんですよね。いちばんバンドをやっている感。僕はもともとギターを弾くのが好きだったから、ギターを弾きたかろうが弾きたくなかろうが弾かざるをえない状況も含めて、今の活動はすごくハラハラするけど自分のためになってる感じがします。そんな現在のウルフルズですね。

番組ではトータス松本がウルフルズの『いい女』を弾き語りする場面もあった。
【radikoで聴く】(2022年1月1日28時59分まで)

「ギタージャンボリー」今年のラインナップは?

2022年3月5日(土)、6日(日)に東京・両国国技館にて豪華アーティストがギター弾き語りで共演するライブイベント「J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2022 supported by 奥村組」が開催される。トータス松本の出演は3月6日。

3月5日(土)の出演者は斉藤和義、真心ブラザーズ、竹原ピストル、カネコアヤノ、竹内アンナ、小林 私、3月6日(日)は山内総一郎(フジファブリック)、トータス松本、森山直太朗、木村カエラ、斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN/XIIX)、大橋トリオ&The Charm Parkがそれぞれ決定している。

・公式サイト https://www.j-wave.co.jp/special/guitarjamboree2022/?jw_ref=gj2022_jnw

『TOKYO GUITAR JAMBOREE EXTRA』はさまざまなゲストを迎えて、お互いの音楽人生の系譜を辿りながら、時には生演奏を交えつつ展開する貴重なトーク&ライブセッションを放送。ラジオの中の追加公演=エクストラを発信していく。放送はJ-WAVEで土曜16時から。
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SixTONESジェシー「コミュニケーションを取るのが苦手だったんですよ」デビュー当時から“最も成長した”と感じるメンバーは?

ジョージ・ウィリアムズ、安田レイがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生放送ラジオ番組「JA全農 COUNTDOWN JAPAN」(毎週土曜 13:00~13:55)。今回の放送は、SixTONES(ストーンズ)のジェシーさんが登場。5月1日(水)にリリースしたニューシングル「音色」などについて語ってくれました。



◆SixTONESで最も成長したメンバーは?
――SixTONESは5月1日で結成9周年を迎えましたが、ジェシーさんから見て、この9年間で最も成長したメンバーは誰ですか?

ジェシー:松村北斗は、コミュニケーションを取るのが苦手だったんですよ。だから僕が「マネージャーさんに、自分がやりたいこととかをどんどん言ったほうがいいんじゃない?」っていう話をしたら、それからいろいろな人と話をして、コミュニケーションをたくさん取るようになり、ドラマや映画に出たときも、スタッフさんやプロデューサーさんとご飯に行ったりしてコミュニケーション(の幅を)を広げるようになったので、それがすごくいいなと思います。

――松村さんが“人付き合いが上手になってきたな”と感じた瞬間はありましたか?

ジェシー:2015年にSixTONESを結成したときから(松村は)顔もキリッとしてかっこいいんですけど、しゃべらないとちょっと怖い印象があって。そこって、周りから見たらマイナスな部分でもあるじゃないですか。そういうところも含めて話をしたら、北斗はいろいろ調べたりしながら改善していったので“すごく成長したな”って感じますね。

◆仲が良いからこそ出る新曲「音色」の魅力

――今年は、2月からドームツアー「SixTONES LIVE TOUR 2024『VVS』」を開催。大阪府、福岡県、愛知県と巡り、4月のファイナルでは東京ドームで3デイズ公演がおこなわれました。このツアーを振り返ってみていかがでしたか?

ジェシー:合計10公演やらせていただいたんですけど“こんなに熱いライブがもう終わっちゃうんだ”という印象があって。“もっとたくさんの人に見ていただきたかった”っていう思いがありつつも、SixTONESとしては、今年ようやく初めて4大ドームツアーをやらせていただいたんですけど、これからもどんどんやっていきたい気持ちがありますし、“やっぱりSixTONESはライブだな!”って。

個々でもいろいろなお仕事をさせていただいていますけど、(全員が集まって)ライブをすると本当に“SixTONESの世界”になるので、そこがうれしいですね。僕自身も自由にやらせていただいています。

――結成記念日の5月1日(水)には、ニューシングル「音色」がリリースされました。こちらは、どういった楽曲になりましたか?

ジェシー:メンバーの京本大我の主演ドラマ「お迎え渋谷くん」(カンテレ・フジテレビ系)の主題歌なんですけど、結成日に発売できることが奇跡ですし、(楽曲が)ドラマとすごく合っているんですよね。そして、僕たちSixTONESは“絆”“仲間”というのがテーマとしてあるんですけど、それにもすごくマッチしていて、いろいろな人にハマる曲だと思います。

――SixTONESといえば「激しい楽曲」「ダンス」のイメージがありますが、今回はとても優しい印象があります。最初に聴いたときの印象はいかがですか?

ジェシー:“難しいな”と思いましたね。いま流行っている曲とか、ちょっと前に流行った曲をいろいろミックスしたのが「音色」かなと思いますし、オシャレすぎて、最初は“どうやって歌うんだろう?”って思いました。

でも、歌えば歌うほどより良くなってきて、メンバーを見ながら歌う演出とかもあって、ちょっとウルッとくる部分もあります。仲が良いからこそ出る「音色」の良さが今後もどんどん出てくると思います。

――歌詞に関してはいかがですか?

ジェシー:すごくいいですよね。ストレートに伝えてくれるシンプルな言葉が一番わかりやすくて刺さるのかなって。SixTONESらしい歌詞でもあるので(歌うたびに)大好きになってきていますね。

次回5月25日(土)の放送は、フレデリックから、三宅健司さん(Vo./Gt.)、高橋武さん(Dr.)をゲストに迎えてお届けします。

<番組概要>
番組名:JA全農 COUNTDOWN JAPAN
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時:毎週土曜 13:00~13:55
パーソナリティ:ジョージ・ウィリアムズ、安田レイ
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/cdj/

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