J-WAVEが厳選! 「いま聴くべき」おすすめソング4選 (6月)【SONAR TRAX】

ラジオ局J-WAVE(81.3FM)が選ぶ今聴くべきネクストカマーの最新楽曲「J-WAVE SONAR TRAX」。2023年6月は、全4曲が選出された。

「SONAR TRAX」は、『SONAR MUSIC』(月~木 22:00~24:00)や、『PIA SONAR MUSIC FRIDAY』(金 22:30~23:00)で、毎日1曲をピックアップして詳しく紹介。そのほかの各ワイド番組でも、おすすめの楽曲を毎日オンエアしている。

【前回記事】https://news.j-wave.co.jp/2023/05/content-1738.html

ここでは、6月の「SONAR TRAX」から4曲を紹介しよう。

1. Asilo「Melody」

Asilo(アシロ)は、22歳のシンガーソングライター峰清(ホウセイ)によるソロプロジェクト。ポップやファンク、R&Bなど様々なジャンルを掛け合わせながら音楽活動を展開する。コロナ禍のギター弾き語り動画をきっかけに、2021年よりAsiloとして本格的に音楽活動を始動した。

今回選出された「Melody」は、6月7日リリースの1st EP『Boupuet』からの1曲。R&Bが香る甘くビターなボーカルの歌声と、心地よく刻まれるリズムが特徴的な楽曲に仕上がっている。メロウかつチルなサウンドに思わず体を揺らしたくなる、初夏にぴったりな一曲だ。

2. 森 大翔「たいしたもんだよ」

森 大翔(もり やまと)は、北海道・知床出身で現在19歳のシンガーソングライター。卓越したギター演奏と歌声、そして独創的な作曲センスを持ち合わせた新世代アーティストだ。今年3月に開催された「J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2023 supported by 奥村組」では、オープニングアクトとして出演した。

「たいしたもんだよ」は、5月31日にリリースされた自身初となるアルバム『69 Jewel Beetle』に収録されている楽曲。日々の中で抱く自己嫌悪や焦燥感、不安感を描きながらも、そんな自分に対して“たいしたもんだよ”と肯定し、背中を支えるような歌詞が印象的だ。世界一に輝いた圧巻のギター演奏で展開される、力強く爽快感あふれる一曲となっている。

【関連記事】森 大翔が両国国技館で弾き語りライブ! 「ギタージャンボリー2023」フォトレポート】

3. 浦小雪「潮風」

浦小雪(うらこゆき)は、長崎県出身ロック系シンガーソングライター。読書好きな影響からくる比喩が効いた独特な歌詞表現とメロディセンス、そして太く強く伸びやかな歌声で聴く人の心を引き込む。

「潮風」は、6月7日にデジタルリリースの楽曲。アコースティックなサウンドに、一つの物語を読んでいるかのような文学的な歌詞、真っ直ぐに伸びる歌声が相まって、全体として爽やかさの中にも力強いロックな印象を与える一曲に仕上がっている。

4. Lava La Rue「Renegade」

Lava La Rue(ラヴァ・ラ・ルー)は西ロンドン出身の新人アーティスト。今年のコーチェラ・フェスティバルでのパフォーマンスが話題を呼んだ、今後の音楽シーンに欠かせない新世代である。

ニューシングル「Renegade」は、サイケデリック・ロックを中核としつつもインディーなどさまざまな要素が散りばめられている楽曲。MVは彼女自身が監督を務め、そのコンセプトは日本の古い友人を訪ねた帰りの飛行機で思いついたそう。日本のSFロボットや宇宙などのイマジネーションがあふれた作品に仕上がっている。

(文=J-WAVE WACODES 9期 河村勘太郎)
タグ

SOIL&"PIMP"SESSIONS・社長が人生で大切にしていることは? 『GRAND MARQUEE』初の公開収録で大盛り上がり

5月27日、28日に開催された野外フェス『GREENROOM FESTIVAL'23』で、J-WAVEが放送ブースを出展。その中で、J-WAVEの番組『GRAND MARQUEE』(毎週月~木曜、16:00~18:50)が初の公開収録を行った。同番組のナビゲーターは、音楽家で広告クリエイターのタカノシンヤと、シンガーソングライターのCeleina Ann(セレイナ・アン)。

公開収録のゲストには、ALIと、SOIL&"PIMP"SESSIONSの社長が登場。ここでは、社長のトークを一部レポートする。

観客の熱量を感じるライブに感謝

DSC06948.jpg


神奈川・横浜赤レンガ地区野外特設会場にて開催された野外フェス『GREENROOM FESTIVAL'23』の無料エリアに、J-WAVEは放送ブースを構えた。天候にも恵まれた最高のロケーションの中、SOIL&"PIMP"SESSIONSのステージを終えた社長がブースに姿を現すと、タカノとセレイナもサッポロビール「パーフェクト黒ラベル」を手に取って、集まった観客と一緒に乾杯。お酒好きを公言するセレイナは「泡がなめらか〜」と笑顔を浮かべ、社長も「うまい!」と喜んだ。

同フェスには2018年以来の出演となったというSOIL&"PIMP"SESSIONS。社長は「そんなに間が空いていたっけ? また呼んでもらえて嬉しかったです。」と喜んだ。

最近は、ライブでの声出しも解禁され始めた。社長はコロナ禍のライブについて「この2年間は、ライブの火を消さないという考え方が優先されていたよね。声を出さない、ソーシャルディスタンスをとるなど、さまざまな制約がある中で、なんとか続けられてきた」と振り返りつつ、「でもやっぱり、この感覚ですよ。僕が煽ったら倍くらいの熱量で返してくれるようなエネルギーのやり取りが実際にできることが、どれだけ重要だったか……!」と熱を込めた。

gr230527-8.jpg


社長はさらに、「もっと言うと、僕は皆さんに声を出させる専門職だったわけで」「いわゆる『SAY YEAH』ができなかった中で、ひたすらひとりで喋ってどうしようもないことを言って、しーんとしている現状があった。滑っているわけではないと信じているんだけど、声を出せない以上、どうしても静かになってしまうんです。そんな2年間を経ての、皆さんとここでのコール&レスポンスだったわけだから、やっぱりこれでしょうと思ったよ。うれしかったです」と、アーティストとしての体感を明かす。この日、SOIL&"PIMP"SESSIONSのライブを鑑賞していたタカノは「本当に盛り上がっていました!」と伝えた。

20年続けてきて「ご褒美」と感じた出来事は?

今年、SOIL&"PIMP"SESSIONSは現体制で20周年を迎えた。タカノが「20年ってものすごい年月ですよね」と話すと、社長は「2003年のデビュー前に『FUJI ROCK FESTIVAL』に出させてもらっているんですけど、2004年に最初の作品を出してからだから、まさに20年目。あっという間……!」と振り返る。それから社長が「これまでずっと新人のつもりでやってましたけど、気づいたらだんだん楽屋で敬語を使わなくてもよくなっていた」と話すと、観客から笑い声が上がった。

gr230527-5.jpg


ここでセレイナが「長く続けてきたからこそ見えた景色というか、『ご褒美だな』と感じたことはありますか?」と質問。社長は「僕らは色んな国からオファーをいただける20年でした。旅行の目的地に並ばないような街からも呼んでもらえたりして、そういう場所で現地の人とコミュニケーションができたり、音を鳴らせたというのは掛け替えのない経験でした」と答えた。

海外ライブの中でも印象に残っているのは、ドイツのベルリンの郊外で開催されている『Fusion Festival』だという。「これは本当にすごいんです。それこそ、アーティストが発表される前にソールドアウトするようなイベントなんだけど、軍用の空港跡地で行われるんです。飛行機を隠すための格納庫一つひとつがDJブースになっていて、本当にこれがスゴい!」と話し、集まったオーディエンスは興味深そうに聞き入っていた。

楽曲制作において大事にしているのは「最終的に自分の判断を信じること」。「ある程度わがままでいて、自分がかっこいいと思えることを信じる。例えそれが否定されたとしても長い目で見れば、かっこよかったじゃんと言えるようになるので、常に自分を信じています」と答え、観客からは「かっこいい!」という声が上がった。

ここでタカノから「SOIL&“PIMP”SESSIONSは20周年ですけれど、メンバーだけでお祝いとかはあったんですか?」という質問が入ると、社長は「言われてみたら、していないかも」と回顧。続けてタカノが「普段メンバーだけで飲んだりとかは?」と聞くと、社長は「うちのメンバーって食いしん坊なんですよ。その土地、その土地で少しでもうまいものを食べようとする欲求が半端なくて。そういった意味では乾杯するケースは多いですね」と明かした。

社長が、人生で大切にしていること

SOIL&"PIMP"SESSIONSは、6月15、16日の2日間にわたり、彼らのホームグラウンドともいうべき東京・ブルーノート東京にて、アニバーサリーライブを開催する。15日は長岡亮介(ペトロールズ)、16日は向井秀徳(ZAZEN BOYS)がゲスト出演することが発表されている。

同ライブについて、社長は「長岡くんとはデビュー前から付き合いのあるミュージシャンなので、お互い手の内をわかっている。ある程度、事前にリハをするかもしれないけれど、そういう意味でもその範疇に収まらないセッションができると思います」と口に。続けて社長は「ご存知、向井秀徳は、リハをしても絶対にその想定通りにならないので、僕もどうなるのか楽しみです(笑)。ドキドキしていますね」と期待に胸を膨らませていた。

gr230527-10.jpg


最後に番組から質問したのは、「社長自身が人生で大切にしていること」。社長は「先人の誰かが、“変わらないために変わり続ける”って言っていたんですけど、これは僕も大事なことだと思っていて。ひとつのことに固執し続けるよりも、自分のやりたいことを具現化するためには、そのとき、そのときで変わっていかなくちゃいけないと思っている。なので、大切にしていることは変わっていくことですね」と真摯に話すと、オーディエンスからは拍手が起こった。

(取材・撮影=中山洋平)

Facebook

ページトップへ