動くiPS心臓、未来型サウナ、アンドロイドの展示…4月13日から開催される「大阪・関西万博」の見どころをチェック!
3月16日(日)の放送テーマは「いよいよ始まります! 大阪・関西万博」。経済産業省 商務・サービスグループ 博覧会推進室 総括係長の白石航(しらいし・わたる)さんから、大阪・関西万博で注目のパビリオンやイベントについて伺いました。

(左から)杉浦太陽、白石航さん、村上佳菜子
◆大阪・関西万博のコンセプトは「未来社会の実験場」
2025年4月13日(日)から10月13日(月)までの期間に「大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)」が開催されます。日本で万博が開催されるのは、2005年に愛知県で開催された「愛・地球博(愛知万博)」以来20年ぶりで、大阪での開催は55年ぶりとなります。会場は、大阪ベイエリアにある人工島・夢洲(ゆめしま)です。
万博は、地球規模のいろんな課題に取り組むために世界中からたくさんの人やモノが集まる場です。1970年にアジア初の万博として開催された大阪万博(EXPO’70)は、日本の高度経済成長を象徴するイベントでした。白石さんは、大阪万博が与えた影響について「現在、各界で活躍されている研究者や著名人の方々のなかにも『大阪万博が現在の職業の原点となった』と公言している方がたくさんいらっしゃいます。大阪・関西万博のアンバサダーを務めていただいている京都大学の山中伸弥先生も、そのお1人です」と解説します。
当時の万博では、携帯電話の前身となるワイヤレステレフォンや電気自動車、動く歩道のような技術展示であったり、缶コーヒーやファミリーレストラン、回転寿司のようなサービスなど、今となっては当たり前となったものがいち早く体験できました。
今回の大阪・関西万博も「未来社会の実験場」というコンセプトのもと、「特に子どもたちを始めとした若い世代の方々にも、会場で50年後の未来を体感いただきたいと考えています」と力を込めます。なお、大阪・関西万博はSDGs(持続可能な開発目標)達成に向けて貢献する場としても位置付けられています。
◆大阪・関西万博の見どころを紹介!
大阪・関西万博に参加する国・地域は158ヵ国、国際機関は7つ(2月13日時点)です。これらの海外パビリオンを回ることで、世界旅行をしている気分を味わうことができます。さらに、民間企業13社・団体が出展する民間パビリオンや、各界の最前線で活躍する8人のプロデューサーが「いのち」をテーマに出展するシグネチャーパビリオンもあり、見どころが満載です。
そのなかでも、白石さんに大阪・関西万博の見どころをピックアップしていただきました。
【世界最大級の木造建築物「大屋根リング」】
万博の会場を取り囲む大屋根リングは、1周約2km、高さ最大20mの世界最大級の木造建築物で、「貫(ぬき)工法」と呼ばれる京都の清水寺でも使われてきた伝統技法と現代の工法を組み合わせて建てられた、大阪・関西万博のシンボルとなる建築物になっています。
また、大屋根リングでは「スカイウォーク」と名付けられた高さ12mに位置する遊歩道を歩くことができ、スカイウォークから会場全体のさまざまなパビリオンや瀬戸内海、大阪市内の街並みまで見渡せます。スカイウォークを実際に歩いたことがある白石さんいわく、オススメの時間帯は夕方だそうで「まだ海沿いの側を歩けていないので、瀬戸内海・明石海峡大橋のほうに夕日が沈んでいくのを見てみたいです」と語ります。
【アンドロイドとおしゃべりできる「いのちの未来」】
大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。そのため、来場者が「いのち」について考えるきっかけとなるようなパビリオンがたくさんあります。
その1つであるシグネチャーパビリオン「いのちの未来」では、大阪大学教授でロボット工学を研究する石黒浩(いしぐろ・ひろし)さんがプロデュースした、アンドロイドの展示を体験できます。白石さんは「このパビリオンでは実際にアンドロイドと話したり、触れ合うことなどを通じて、人間の命を見つめ直し、未来の生き方について考えていただくきっかけが得られると思います」と紹介します。
【動くiPS心臓「PASONA NATUREVERSE」】
こちらのパビリオンでは、iPS細胞やiPS心筋シートの技術を活用して、培養液のなかで「動く心臓」を再現して展示しています。命の未来をつくる再生医療分野における最先端の技術の発信であり、今回の大きな見どころの1つです。
【万博サウナ「太陽のつぼみ」】
大阪・関西万博の会場では、常設のパビリオン以外に毎日さまざまなイベントが無料で開催されます。その1つが、来場者が体験できる未来のサウナ「太陽のつぼみ」です。
最近、サウナは日本でもブームになっており、発祥地である北欧・フィンランドと比較しても、日本のサウナの“ととのう”文化は独自の発展を遂げたものと評価されています。この「万博サウナ」では、通常閉鎖的なことが多いサウナ室が、自然光を透過する膜材に覆われた開放的な空間になっている世界的にも珍しいサウナです。なお「太陽のつぼみ」は事前予約制で、水風呂や外気浴まで楽しむことができます。
◆事前予約で万博を快適に楽しもう
「今回の大阪・関西万博では“並ばない万博”を目指しておりまして、当日にふらっとお越しいただいていろんなパビリオンを楽しんでいただくことも可能です。よりスムーズにお楽しみいただくためにも、多くのパビリオン・イベントについては事前予約をお勧めしています」と白石さん。
パビリオン・イベントの予約は、入場チケットを購入のうえ来場日時を予約し、希望のパビリオンやイベントの事前抽選の申し込みが必要です。パビリオン・イベントの事前予約の機会は「2ヵ月前抽選」「7日前抽選」「空き枠予約(先着)」の3回あります。
チケットは、コンビニや旅行代理店などでも購入できますが、スマホやパソコンから「万博ID」を取得し、オンラインから電子チケットを購入することも可能です。チケット購入の詳細は、YouTubeチャンネル「Expo2025 大阪・関西万博」にアップされている動画「大阪・関西万博入場チケット購入ガイド」をチェックしてください。
また、過去の万博の傾向として、開催期間の後半になるほど混雑します。会期前に購入できる前売券には、7月18日(金)までに1回入場できる「前期券」など、おトクな前売り限定チケットもあります。
最後に白石さんは、「4月13日(日)より、大阪・関西万博が半年間開催されます。お子さんにとっては将来を左右するような大きな経験になるのは間違いないです! 今回ご紹介した見どころはごく一部で、ほかにもワクワクする見どころをたくさんご用意しています。ぜひ、会場で未来社会を体感してください!」と話していました。
番組のエンディングでは、杉浦と村上が今回学んだ「大阪・関西万博」について復習。2人が特に注目した点をピックアップして発表します。まず村上は、注目ポイントに“「想像以上!」が万博だ!”とスケッチブックに書き、「想像を超えていきましょう!」とコメント。続いて、杉浦は挙げたポイントは“大阪・関西万博 4月13日~”とポイントを挙げ、「皆さんに開催日をしっかりインプットしていただきたいです!」と呼びかけていました。

杉浦太陽、村上佳菜子
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3月16日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2025年3月24日(月)AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:杉浦太陽・村上佳菜子 日曜まなびより
放送日時:毎週日曜 7:30~7:55
パーソナリティ:杉浦太陽、村上佳菜子
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/manabiyori/
- 杉浦太陽・村上佳菜子 日曜まなびより
- 放送局:TOKYO FM
- 放送日時:2025年3月16日 日曜日 7時30分~7時55分
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公式X
※放送情報は変更となる場合があります。