暑い季節の滋養には今も昔も鰻が一番! 日本テレビアナウンサー・井田由美の朗読で鰻の美味しさと人生のほろ苦さをご賞味あれ
暑い季節の滋養には今も昔も鰻が一番!耳で文学を楽しむラジオ日本「わたしの図書室」では7月4日と11日の2週にわたり内海隆一郎作「鰻のたたき」を紹介。日本テレビアナウンサー・井田由美の朗読で、鰻の美味しさと人生のほろ苦さをご賞味ください。
【放送内容】
放送日時 7月4日(木)&11日(木)23時30分~24時00分
朗読作品 内海 隆一郎 作「鰻のたたき」
出 演 井田 由美(日本テレビアナウンサー)
ものがたり
島根県松江市にある鰻料理「川郷」。間口一間半と小さいながらも、店主夫婦二人で切り盛りしている、市内でも名の通った店。宍道湖と中海の鰻の味の違いを云々する店主の講釈好きも、この店が愛される理由のひとつ。料理はどれも絶品だ。中でも店主が作る天然の鰻を使った「鰻のたたき」は常連たちに定評がある。今夜も単身赴任のサラリーマン達がこの「鰻のたたき」を肴に一杯やろうと暖簾をくぐる。
そんなある日、店を訪ねてきた上品な中年女性とその娘。4年前まで松江に単身赴任し、「川郷」に通っていたサラリーマン・立花の妻と娘だという。東京に戻って2年後に亡くなってしまった立花。母娘はその思い出の店を訪ねてきたのだった・・・。
ちょっとオマケで鰻の話
さて、夏バテ防止のために鰻を食べるようになったのは、いつごろからか?土用の丑の日に鰻を食すことは、平賀源内が提唱したと聞くから江戸時代からか?いやいや、万葉集ではかの大伴家持が、暑気あたりで弱っている友人に鰻を勧める歌さえあるので、奈良時代にはもう鰻は夏の滋養食として知られていたようだ。
7月4日放送の「わたしの図書室」。朗読を聞いていただく前のイントロで、そんな鰻のウンチクに始まり、谷崎潤一郎、永井荷風、太宰治ら文豪が愛した鰻屋についてのこぼれ話も紹介する。夏目漱石は生涯の友だった正岡子規に、ずいぶん鰻を奢らされていたそうな……。
内海隆一郎について
内海隆一郎は1937年(昭和12年)生まれ。岩手県一関市の出身。立教大学卒業後、出版社に勤務。1969年(昭和44年)、「雪洞にて」で文學会新人賞を受賞。その後、しばらく編集者として活躍を続けたが、40代後半で再び筆をとり、「人びとの忘れもの」を発表してからは作家業に専念する。
「人びとシリーズ」と呼ばれる連作短編小説は300編を超え、「みんなの木かげ」「百面相」「30%の幸せ」など、“ハートウォーミング”と呼ばれる独自のスタイルで市井の人びとを描きつづけた。2015年(平成27年)に78歳で逝去。その作品は今も多くの人に親しまれている。
- わたしの図書室
- 放送局:ラジオ日本
- 放送日時:毎週木曜 23時30分~24時00分
- 出演者:井田由美(日本テレビアナウンサー)
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※該当回の聴取期間は終了しました。