タブレット純×五木寛之「小説家 五木寛之ができるまで」

ラジオ日本で放送中の『タブレット純 音楽の黄金時代』(毎週土曜日18~20時放送)。4月5日(土)の放送ではゲストに作家の五木寛之氏を招いて生放送でお送りした。番組は2016年10月から放送を開始し、9年を迎えた。音楽に関する幅広い知識を持つタブレット純の選曲する音楽はもちろん、所々で披露する歌声やものまねにも注目の音楽番組。 

五木氏がこの業界に入るきっかけとなったのがラジオ、その上ラジオ日本(当時「ラジオ関東」)が深く関わっていたという。五木氏は「“ラジ関”を聴くことが“ナウい”と言われていた、まさに黄金時代だった」と当時のラジオ日本を振り返る。つづいてCMソングの話に移り、自身が作詞した日石灯油の曲が流れると「はずかしい」と照れ笑いを浮かべた。CMソングの詞は何百と書いたが、いろいろなスタッフの手が入り、出来上がったものは最初に書いた詞からほど遠いものになっていたという苦い思い出も。だが、「小説家になって、その時の苦労は全て大きな栄養になっているとあらためてつくづくと感じる。苦労してよかったと思える」と語った。

タブレットの「これからの日本の歌へどういう期待をするか?」との問いには「今は楽曲の時代。そのうちあらためて、言葉の大事さが再評価される時代がくるのではないかと思う。今は言葉が音として扱われているが、言葉の持っている意味をしみじみと痛感するようなそんな時代がもう一回来るのではないかと考えることがある。昭和歌謡の本当のいいところは、言葉の味わいが大事にされているところ。そのへんがもう一回再評価されるのではないかと思う」と心の内を明かした。
最後に「何十年ぶりに昔の歌を聴かせてもらって、じんとくるものがあった。涙が出そうになった」と話した。「これからも作詞をしていくか?」との問いに、五木氏はどう答えたのか…?詳しくはradikoタイムフリーで。

タブレット純 音楽の黄金時代
放送局:ラジオ日本
放送日時:毎週土曜 18時00分~20時00分
出演者:タブレット純、五木寛之
番組ホームページ

※放送情報は変更となる場合があります。

村尾信尚「人口減についてもっと論議すべき」

日本の人口は14年連続で減少し、減少幅は過去最大の89万人となった。4月15日の「くにまる食堂(文化放送)」では、関西学院大学教授の村尾信尚が、この問題について語った。

村尾「2020年、日本列島には約1億2600万人の人がいたんですが、50年後の2070年には8700万人になります。50年で4000万人減るので単純に50で割ると1年間に大体80万人弱の人が日本列島にいなくなる。80万人ということは山梨県の人口と同じくらいですので、毎年毎年、山梨県の人口が日本列島から消えていくということなんです。人口が消えていくということはお米を食べる人も減っていくし、自動車を運転する人も減っていくし、電気を使う人も減っていく。消費も生産も減少する。すなわち経済成長がマイナスになっていく。これは本当に真剣に考えたほうがいいと思います」

邦丸「真剣に考えていると思いますよ。少子高齢化対策担当大臣もいるわけじゃないですか。けど歯止めがかかるどころか拍車がかかっちゃっている。国としても補助金出したり、子育てにいい環境にしようとしているけれど、その前に婚姻数が減っているし、子育てをしようというマインドにならない。このマインドだけは変わらないんだろうなと思います」

村尾「気がかりなのはIMF(国際通貨基金)が対日経済審査をやった時、問題なのは人口減少と財政赤字だっていうんですよ。今、トランプ関税で国民に一律にお金渡せって言ってますけど、人口が減るということは経済成長もマイナスになるので税収も上がらない。景気を一時的に刺激して将来景気が良くなった時、税収が再び増えるから大丈夫って言っている人がいまだにいるんですが、それは幻想だと思っていて、経済はどんどん縮小するし税収も上がってこない。そういうことを考えると単にバラまけばいいなんてことでは済まされない時代になっているので、よく考えた方がいい。もう1つ、人口が減るだけではなく人口構成も変わってきます。少子高齢化がさらに進展していきますから、今は2人の若者が1人の高齢者を支えている状態ですが、50年後の2070年には1.3人の若者で1人の高齢者を支えなくてはならなくなる。さらに1000兆円もある巨大な借金のツケも若い人たちに圧しかかっていく。これでは子どもをこれ以上産まないほうがいいと考える方が増えて当然です。人口減少対策として外国人に入ってきてもらうとか、AIを進化させ自動運転やロボットなどで人口減少を防いでいくなど論議を活発に進めていくべきだと思う」

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