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放送開始から15年目を迎えたラジオ日本の朗読番組『わたしの図書室』。

 

ー子供の頃、一番好きだった場所、それは図書室。

ページを開ければそこに広がる、めくるめく冒険、胸震える恋。

みんな本が教えてくれた。

そして今でも物語は、私の心を揺さぶる・・・。

言葉が奏でる素敵な世界を、あなたの耳元にお届けします。

 

森鴎外、夏目漱石、芥川龍之介、太宰治といった文豪の名作から、浅田次郎、宮部みゆき、原田マハなど現代作家のベストセラーまで。小説、エッセー、科学論文、面白事典…広い分野から選び抜いた作品を紹介している。

 

朗読は、映画『ロッキー』の声で知られる声優界の重鎮・羽佐間道夫と、日本テレビのアナウンサー・井田由美。それぞれに“レジェンド”級の実力派が今回は久々に“共演”する。コロナ禍の影響で、二人が共演するのは約1年半ぶりとなった。スタジオに立てたアクリル板をスタッフが熱心に消毒しながら、収録が行われた。

7月29日（木）と8月5日（木）の2週にわたってご紹介するのは、阿刀田高のミステリー「越前みやげ」。短編集「危険な童話」の中の1作。趣味の絵を描くためひとりで向かった北陸・越前岬。男は、風吹きすさぶ断崖の岩場を、揺れるように歩く女を見つける。「飛び降りるんじゃないか」。男は、どこか危うげなその女が気になり、声をかける……旅の道連れになった男と女の、ミステリアスでちょっと怖い物語を、羽佐間道夫、井田由美の声でお届けする。どうぞお楽しみに。

※該当回の聴取期間は終了しました。