瀬戸内寂聴の『髪』一挙放送、日本テレビアナウンサー・井田由美の艶やかな朗読で
文豪の名作、人気作家の新作、ちょっと変わったエッセー。様々な本を匠の朗読でお届けしている、ラジオ日本『わたしの図書室』の新春スペシャル版。2021年11月9日に99年の生涯を全うした作家・瀬戸内寂聴の短編『髪』の全編を、2022年1月1日(土)15時から約1時間にわたり一挙放送する。
これは2020年10月に『わたしの図書室』15周年を記念して放送したもの。「女性の生き方を真正面から問う小説家として、文筆活動で大きな功績があった」として、政府はこのほど瀬戸内寂聴を従三位に叙した。道ならぬ恋に生き、仏の道に身を捧げたその生涯はあまりにも有名。その代表作のひとつが、高雅で流れるような筆致で現代語訳した『源氏物語』。今回、日本テレビアナウンサーの井田由美が朗読するのは、その『源氏物語』の『浮舟』の章に題材を得た短編小説『髪』。放浪の僧侶が懐に抱き続ける一束の黒髪。出家する“あのお方(浮舟)”の髪を切った“おのれ(阿闍梨)”が身を焼かれるような恋の煩悩に苦しむ姿を描く。井田由美の艶やかな朗読をお聴き逃しなく。
『わたしの図書室』は通常、毎週木曜23時30分~24時00分の30分番組。森鴎外、谷崎潤一郎、太宰治といった文豪の名作から浅田次郎、宮部みゆき、帚木蓬生など人気作家の新作、また自然科学を扱ったちょっと変わったエッセーなど様々な本を、声優界の重鎮・羽佐間道夫と日本テレビの名アナウンサー・井田由美の匠の技で朗読し、聴かせる番組。
なお、『わたしの図書室』の音源は、放送終了後、新宿区立戸山図書館で視覚障がい者専用のデジタル録音図書であるDAISY(デイジー)に編集され、サピエ図書館などを通して全国の視覚障害者に無料で貸し出される。ラジオ番組がそのまま録音図書の一部として音源提供されたのは初めてのケースで、これまでに100タイトル以上の蔵書となり人気を呼んでいる。
- わたしの図書室 新春スペシャル
- 放送局:ラジオ日本
- 放送日時:2022年1月1日 土曜日 15時00分~15時55分
- 出演者:井田由美(日本テレビアナウンサー)
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番組ホームページ
※該当回の聴取期間は終了しました。