話題のセルフドキュメンタリー映画『東京自転車節』の青柳拓監督に聞く、自転車配達員から見た2020年の東京
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7月25日(日)は、今話題のセルフドキュメンタリー映画『東京自転車節』の青柳拓監督をリモートゲストに迎えます。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため緊急事態宣言が発出された2020年の東京。自転車配達員として働くことになった青柳監督が、スマートフォンとGo Proで自身の活動を記録。映像を通し、コロナ禍によって生まれた「新しい日常」とは何かを問いかけます。「なぜ山梨を出て東京で自転車配達員となったのか」「コロナが映画界に及ぼした影響」「この映画を撮影しようと思ったきっかけ」「撮影を通じて監督が感じた働く意味とは?生きるとは?」
■映画『東京自転車節』オフィシャルサイト http://tokyo-jitensya-bushi.com/
■青柳拓監プロフィール
1993年、山梨県市川三郷町生まれ。日本映画大学に進学後、卒業制作として『ひいくんのあるく町』を監督し2017年全国劇場公開。岩淵弘樹監督作品『IDOL-あゝ無情-』の撮影クルーとして参加。大崎章監督、七里圭監督の下で現場経験を積む。アーティストグループ「ヒスロム」の仙台、ポーランドの展覧会に参加。2020年短編『井戸ヲ、ホル。』を監督。2021年1月、美術手帖の特集「ニューカマー・アーティスト100」に2020年代を切り開くニューカマー・アーティストの一人として選出される。
※該当回の聴取期間は終了しました。
野党はハーゲンダッツで通常国会の大幅延長を勝ち取ったことがある!?
1月24日(金)、ニュースキャスター・長野智子がパーソナリティを務めるラジオ番組「長野智子アップデート」(文化放送・15時30分~17時)が放送。午後4時台「ニュースアップデート」のコーナーでは国対(国会対策委員会)について、ノンフィクション作家・常井健一氏に話を伺った。
常井健一「国対って、まさに“昭和の権化”でありまして……」
長野智子「昭和(笑)。なるほど」
常井「55年体制下では、与野党の国対で飲み会をやったりとか賭け麻雀をやったりとか、まさに料亭政治そのものだったんですね。一緒に飲み会をすることで与党と野党が水面下で手を握って、野党の見せ場を作る代わりに与党の予算案を通してもらうっていうような慣習があったわけですけども」
鈴木敏夫(文化放送解説委員)「お金も飛び交った?」
常井「そうですね。まぁ今の時代はスマホで密談もできますし、近代化は進んできたんですけれども、それでもやっぱり与野党どっちも国対の担当になったら、やっぱり『雑談でも会食でもいいから、とにかく他党の人間と一緒にいる時間を増やすんだ』っていうふうに言われるんですよ。そこでよく話題になるのが、お菓子の差し入れです。与野党間だけじゃなくて野党同士も送り合うんですね。シュークリームとかドーナツとか。これは『我々の要求を甘く見てね』というふうなシャレもきかせてるそうなんですよ」
長野「えっ、そうなんですか?」
常井「はい(笑)。日常会話が生まれるわけなんですよ。もっとお菓子にまつわるエピソードを話すと、自民党の国対委員長の部屋に冷蔵庫があるんですけども、その中にハーゲンダッツのアイスクリームがいっぱいストックされているんですよ。手のひらサイズの小ちゃいやつ。野党はこれを利用して通常国会の大幅延長を勝ち取ったことがあるんですよ」
長野「どういう意味ですか?」
常井「これね、辻元清美さんが国対委員長をやっていた時に直接聞いた漫画みたいな話なんですけど。予算委員会の質問時間って慣例では2対8、与党が2、野党が8の割合で配分されるんですけれども。たとえば1日7時間の審議だったら、与党が1時間半、野党が5時間半という感じで分けるんですけども、2018年の安倍政権っていうのは強気で『5対5でいこう』っていうふうに迫ってきたんです。そこで野党としては『大変なことになった』って言って、辻元さんが電卓を持って自民党の国対室に乗り込んだんですね。当時は森山裕さんが自民党の国対委員長だったので、電卓をバチバチ叩いて時間の計算をして『これでどうだ!これでどうだ!』っていうふうにお互い数字を見せ合うと。そのうちに『5対5』と言い張っていた自民党が最終的には慣例通りの2対8に落ち着いたそうなんですが」
鈴木「すごい押し戻し方ですね」
常井「その間、二人でハーゲンダッツのアイスクリームを食べながらやっていたらしいんですよね」
長野「一体いくつ食べたんですかね(笑)」