れいわ・山本太郎氏、旧知の辛坊治郎と激論45分! 都知事選出馬ある?

れいわ新選組の山本太郎代表が4月9日(木)、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!~激論Rock&Go!」に出演、旧知の辛坊氏と、まさに「激論」を熱く戦わせた。

<写真左>消費税減税研究会設立総会での、れいわ新選組・山本太郎代表=2019年10月30日午後、国会内 ©産経新聞社 /<写真右>辛坊治郎氏

この日辛坊氏は、新型コロナウイルス感染症対策として東京のスタジオへは移動せずに、大阪からの「リモート」出演となったが、東京のスタジオに山本氏が登場すると、まずは約20年前に大阪のテレビ番組で共演していた当時を振り返った。

山本)よろしくお願いします。

辛坊)こんにちは、太郎さん。

山本)お久しぶりです。なんとか生きてますよ。

辛坊)山本太郎さんと仕事をしていたのが1990年代の終わりごろではないですか。

山本)懐かしいですね。

当時「元気モンTV」(よみうりテレビ)で初共演していた2人だが、その後2011年に「朝生ワイド す・またん!」(よみうりテレビ)で対談をしたことも回顧。

山本)覚えていますよ。そのときに辛坊さんから「政治家にならないのか」と言われて。

辛坊)あれは政治家になる前だった。

山本)そうです。で、「政党名はやまも党とかがいいですかね」と軽口を叩いた覚えがありますよ。

消費税減税研究会設立総会で握手を交わす呼びかけ人の、れいわ新選組・山本太郎代表(左)と馬淵澄夫元国土交通相=2019年10月30日午後、国会内 ©産経新聞社

そして話題はいよいよ本題へ。山本氏の政治ビジョンについて辛坊氏が問うていく中で、「都知事」の職務への関心を訊ねていった。

辛坊)首都東京との距離の取り方はどのような感じのスタンスですか?

山本)都政ですか? 特に私たちと関わりの深い都議さんがいるということではないです。

辛坊)でも、いま野党の党首で国会議員2人と。一応提言できることはあるし発言力もあるし、政党要件を満たしているから選挙特番でいろいろと喋れるという発信方法もあるけれど、実際に権力をふるってやりたいことをやるということになると、総理大臣までいきなりいければ理想とするところなのだろうけれど、総理大臣になるにも与党で過半数を押さえて与党のなかでトップに立たなければいけなくて、自民党で総理大臣になるだけでもえらいことで、実際に総理大臣ということになるとかなりハードルが高いけれども、極端なことを言うと都知事だと1回の選挙でパーンとトップを取れて、日本の国家予算の10分の1どころか途上国からすれば中堅国家くらいの規模の予算を扱える立場に立てるわけではないですか。そういう意味で言うと都知事などは政治家として相当魅力的ではないかと思うのですが、どうですか?

山本)上手に聞きはるわ(笑) ちょっと誘導が入っているくらいに(笑)

辛坊)もちろん誰が聞いたっていまのは全面誘導でしょう(笑) でも、誘導ではなくて本音でそう思うのですよ。

山本)辛坊さんとしては出た方がいいという感じですか?

辛坊)山本さんが? 俺が?

山本)どうしましょう(笑)

飯田浩司アナウンサー)辛坊さん出ますか?(笑)

辛坊治郎氏

辛坊)本気で世の中を動かしたい、やりたいと思うのだったら、いまから「総理大臣になります」と言ったって無理だろう。自民党のなかで安倍さんが総理大臣になっていくプロセスを見たって、1年やって引きずり下ろされて間を何年も重ねて、次に総理大臣になれたのは奇跡ですよね。自民党のなかで過半数を押さえて総理大臣になるプロセスを見ると、何年か前に考えたことがあって、例えば橋下徹が総理大臣をやる、世の中がそれを求めていると。極端なことを言うと日本経済がどうにもいまの方向ではならないということになって、まったくいまの方向とは違うやり方でやる人物が出てきたときに、例えば橋下徹のようなのがでてきて総理大臣をやると言って野党が糾合してこいつを国会議員にしてやろうと野党で過半数を取る方向性がないとは言えないのですよね。だけど、実際問題として総理大臣への道は針の穴にロープを通すくらいのものだと言うと、知事は一発の選挙で当選すれば可能ですからね。そういう意味では政治家を目指して政治をやりたいと思う人間にとってはかなり魅力的なポジションだと思うのですけれど。

山本)おっしゃる通り、総理大臣になろうとしてもすごく時間のかかることだと。一方で、時空の歪みみたいなものを利用しながらそういうポジションを得ることもあると思うのですが、それは置いておいて。実際に都知事という部分に関してはかなり大きな財政を動かせるということだったり、700分の1という国会議員とは違ってトップダウンでできることは多々あるだろうというのはおっしゃる通りだと思います。「どうなの?」と聞かれると、ずっと言っている答えなのですが、「選択肢としては排除しない」ということですね。……丁寧に誘導していただいたのにすみません。

辛坊)一瞬20年前に戻るよ。太郎ちゃん、もっとはっきり言いや(笑)

山本)でも、小池さんも頑張っていらっしゃるではないですか。東京オリンピックがなくなって(延期になって)からコロナにも本気になったみたいですし。

辛坊)あれが本気かどうか非常に疑問なのは、最初の記者会見で記者を集めるじゃない。本気で病気を止めようと思っている人間が、わざわざ狭いところに記者をたくさん集めて記者会見を開くかと。結局パフォーマンスなのではないか、と正直思わなくもないです。

山本)この番組でさえもリモートでやっていますからね。スタジオに4人入るのを1人大阪で、というくらいでやっていますからね。そう言われるとそうかもしれません。

山本太郎代表、増山さやかアナウンサー、飯田浩司アナウンサー、そしてPC画面は大阪から出演の辛坊治郎氏 ~ニッポン放送 辛坊治郎 ズーム twitter @zoom1242 より

辛坊)いま自分が知事なら、総理大臣ならやりたいということは当然ありますよね。

山本)そうですね。総理としてやれることはいま、わたしたちが提言として出していますが、東京都としてやれることもあります。特に東京はネットカフェ難民の調査をやっているのですね。そのなかでネットカフェを利用している25%くらいの人たちの家がネットカフェになっているということを2018年に調査として出しているのですよ。つまり、ネットカフェがコロナの感染源になり得ると。それだけでなく住居を喪失して行き場がない人たちに対してどういう住宅政策をしていくかということも、トップダウンですぐにできる話です。そう考えると、権限、まかされた裁量は大きいし、絞られている検査についても新潟でやられているようなドライブスルー形式のような簡易的なものを採用していくことができるわけですよね。力のある仕事ではあるな、と思いますね。

辛坊)やはり魅力的だと思う?

山本)もちろん。政治家がみんなそのような権限を持てるということであるならば魅力的だと思います。

辛坊)結局のところ、どこかの判断の最終局面としては勝てるか勝てないかというのが1つの大きなファクターにはなるのですか。

山本)負けることがわかっていてやる人はなかなかいないですから、勝つつもりでやるというのはあります。でも、まったく勝てないと踏んで戦いに挑むことはなかなかないと思います。

辛坊)ということは、ある程度勝算が見えてきた段階で出る可能性はありそうですね。

山本)「フライデー」よりしつこいな(笑)

辛坊)一緒にせんといて(笑)! 「文春」とか「フライデー」と一緒にせんといて(笑)

自身について報じている雑誌「週刊文春」や「フライデー」を辛坊氏がネタにするなど和やかに進む場面もありつつ、その後は、山本氏が「消費税廃止」と訴える経済政策などについては舌戦を繰り広げた。

大阪からリモート出演の辛坊治郎氏 ~ニッポン放送 辛坊治郎 ズーム twitter @zoom1242 より

そして締めには「太郎ちゃん、頑張ってな。応援してんで!」とエールを送った辛坊氏。そこへ「次は(票を)入れてくださいね!(笑)」と山本氏が即座に返答すると、「それはちょっと考えとくわ(笑)」と辛坊氏が落とし、45分にわたる激論が幕を閉じた。

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同じ積極財政でも「狙いが違う」。サナエノミクスとアベノミクス

ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、10月15日の放送にノンフィクション作家の常井健一が出演。高市早苗首相の掲げる経済政策「サナエノミクス」に現在について、城内実大臣へのインタビュー経験も踏まえて解説した。

常井健一「リフレ政策のリフレはリレーションの略で。簡単に言うとデフレから脱却するために金融緩和などによって需要を刺激して物価を適度に上げよう、という政策です。いわゆるリフレ派が主導した安倍晋三政権のアベノミクスでは、日銀による異次元の金融緩和が大きな柱でした。ところが現在、物価高が国民の生活を圧迫しています。日銀も金融政策を変えて金利は上がっている。そんな中、これまで安倍政権の継承を訴えてきた高市早苗政権の閣僚が、相次いでリフレ政策を否定していると」

長野智子「うん」

常井「特に城内実大臣は生前の安倍さんが高市陣営に送り込んだ参謀で。いまや自民党内に150人以上いる積極財政派のラスボスと目されています。実際、安倍さんに近かったリフレ派のブレーンたちを継承して7月の骨太の方針や成長戦略を策定してきた。当然、発言の真意に注目されているわけです」

長野「アメリカのベッセント財務長官が、リフレ生活はもう限界だ、やめるべきだ、と言いました。それに反応しているんですか?」

常井「まさにそれを(東洋経済オンラインの取材で)城内大臣に直撃して。『政権のスタンスはまったく変わっていない』と否定されました。強調していたのがサナエノミクスとアベノミクスの違いです。大きな違いは経済環境にあると。デフレ脱却のために大規模な金融緩和を続けたアベノミクスとは違って、いまは物価も金利も上がっています。政府としては『いつまでも異次元緩和を前提に経済政策を考える時代ではない』と言ってきたんです」

長野「なるほどね。だけどアベノミクスと同じ『積極財政』という言葉を掲げている」

常井「そうなんです。城内さん、『リフレ政策の局面は終わったが責任ある積極財政は続ける』と。アベノミクスは金融緩和によって需要を刺激することが柱でした。だけど今度のサナエノミクスは供給力だ、国内でモノやサービスをつくる力を強化するために官民で投資するんだ、と。同じ積極財政でもサナエノミクスとアベノミクスでは狙いが違う、ということですね。もう1つ、『米中の対立やパンデミックも経済環境を大きく変えた』と言っていて。東洋経済オンラインに掲載した発言を一部、ご紹介します」

長野「はい」

常井「『かつての小泉(純一郎)・竹中(平蔵)時代に象徴されるような新自由主義的な市場原理だけにゆだねる発想では、今日(こんにち)の経済安全保障や巨額の先行投資を必要とする分野に充分は対応できない、という現実がある』と。日本企業はひと昔前にコスト重視で、海外に製造拠点を移しましたね。あれが現在は地政学的に大きなリスクになっている、と指摘した。城内さんは『市場原理だけに任せる時代は終わった』と言い切っていて」

長野「ほう」

常井「こうした考え方は反・小泉という、大臣自身の独特な政治人生や色濃く反映されているな、という印象を持ちましたね。いまから21年前です。2005年の郵政選挙で当時、城内さんは1年生議員でした。郵政民営化に反対して、自民党の公認を得られず。無所属で戦った。そのとき小泉首相が送り込んだ刺客が、当時、財務官僚だった片山さつきさんですね」

長野「そうだったか」

常井「城内さん、片山さんに748票差で負ける。それから4年間、リュックサック1つで天竜川を上流から下流にくだるように選挙区をくまなく歩いた。今度は片山さんに7万票差で勝った。片山さんは静岡から追い出されて、参議院の全国比例に鞍替えしたんです」

放送では城内大臣と片山大臣の因縁、サナエノミクスのさらなる詳細などについても常井が語った。

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