橋下徹氏「ずっと自粛を続けたら、違う理由で死ぬ人が出ます」 ~バランス判断の必要性を主張

元・大阪府知事で元・大阪市長の橋下徹氏が4月23日(木)、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!~激論Rock&Go!」に生出演、政府による新型コロナウイルスのクラスター感染防止策について、異論を展開した。

元・大阪府知事/元・大阪市長 橋下徹氏

政府専門家の主張に対する検証がない

橋下)日本で何が恐ろしいかと言うと、西浦さん(※政府の専門家会議メンバーの1人で、厚生労働省クラスター対策班の北海道大学・西浦博教授)たちが言っている話について、批判的な検証が他の専門家から出てこないではないですか。僕らが政治で何かを決めたときには「橋下が決めたことだけで進めるのは怖い」と、メディアから何からが徹底的な批判検証をやったのに、今回の数字に関して、僕はあれが正しいか間違いかわからないから、もう少し専門家が意見を言わないのかなと。日本に(そういう意見を言う人が)いないのかなと思って。

辛坊)自分が専門家だったときのリスクを考えたとき、ある人が「40万人死ぬ」と言っていると。「そんなに死にませんよ」と言って、もし死んだときに間違い方の方向性としてそっち側に間違うと、ある意味科学者としての生命を断たれるところがあって。「この先生は信用できないな」「自分の意見とは違うな」と思っても、なかなかそのあたりを言えない。

橋下)でも、イラク戦争のときに大量破壊兵器があったかどうかでアメリカが判断をミスして、ブッシュが(イラクを)攻撃しました。いろいろな情報はいろいろなところで検証しないと誤ってしまうこともあるわけで、専門家会議の意見にまずは敬意を表するけれど、やはりそこは専門家と自称する人たちにいろいろ言ってもらいたいです。

辛坊)「40万人死ぬ」というのが一人歩きしていくと。いま東京都の感染者数が1日100人から200人の間をずっとうろうろとして横ばいで進んでいったとき、「将来このまま放置すると40万人が死ぬ」というデータが先行してあると、どこかで緊急事態宣言を終わらせなければいけないと判断するときに、判断をするための根拠がなくなってしまいます。恐ろしくて判断ができない状況になります。

新型コロナウイルスのクラスター感染防止策について、記者会見する北海道大・西浦博教授(中央)=2020年4月15日午前、厚労省 ©共同通信社

ずっと自粛を続けたら違う理由で死ぬ人が出る

橋下)僕がそこで日本の政治家が本当にだらしないと思うのが、緊急事態宣言を解除する時期などの質問が出たときに、必ず政治家は「専門家の判断によります」と言うのだけれど、違うでしょう。これは政治判断なのですから。感染症対策も重要ですが、僕の周りでもお店をたたんでいる人が続々出てきていますよ。確かに命は大切ですが、その裏側にそれなりのコストがかかってきて、このバランスをどうとるのかが政治家の判断なわけで、このままいったら政治家は誰も怖くて判断できなくなります。結局安全圏ばかり狙っていって。

辛坊)この国を動かしているのは高齢者だから。典型的な例があったのは、先週大阪のどこかの72歳の議員が「若者が俺たちに感染させる。人殺し」という話をしたということで、その人が後で釈明した文章を読んでみたら「とにかく子どもたちを外へ出すな」と言っているのだけれど、それは違わないかと。高齢者が重篤化するとわかっているわけだから、若い人のリスクがそんなに高くないとするならば、経済をちゃんと回してご高齢の方が何かあったときに医療がちゃんと受けられるような社会保障や国のシステムを整えることにむしろ意味があるのではないかと。

橋下)どこかで判断しなければいけないので、薬とワクチンができればそれでいいのですが、それができるまで2年くらいかかる。それまでずっといまの自粛を続けたら、違う理由で死ぬ人が出ます。

辛坊)方向性としてはご高齢の方に自粛してもらうべきだと。その方向性で若い人に普通の社会生活に戻ってもらうのをどこかのタイミングで政治決断しないと、日本が滅びるという。

橋下)その話を山中さん(※京都大学iPS細胞研究所所長・山中伸弥教授)にお伝えしたら、やはりそれは「ハイリスク」「ローリスク」を分けられるのかというところが、科学者の視点では困難ではないかという話でした。まさにそこをみんなで議論してもらって、どっちにしろ2年か3年くらいワクチン開発に時間がかかるとか、集団免疫を獲得するにも2年か3年かかると言われているわけです。うちの母親にはいま、自宅から一歩も出ないように言っているのですが、高齢者・ハイリスク者に2年か3年耐え忍んでもらう。社会全体を2年か3年ロックダウンすることはなかなか難しいです。どこかで経済を回すグループと、自己安全を守るグループを分けながらやっていかないと。国会議員はまったく給料が減らないから、そこの感覚がないのです。「命を守るために家にいてください」というのはそうなのだけれど、それだけで済まない人がいっぱいいるのだということを微力ながらいろいろなところで言っていかなければいけないと思っています。

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泉里香「日々ビビりながら生きています」

話題のTVドラマ『隕石家族』(東海テレビ・フジテレビ系毎週土曜日23時40分〜)。スタート日の4月11日には、このドラマ主演の天野ひろゆきがパーソナリティを務めるラジオ番組「サタデーミュージックバトル 天野ひろゆき ルート930」(ニッポン放送・毎週土曜13時〜)に、同ドラマに出演の女優・羽田美智子と泉里香が生出演し、同ドラマの主題歌『STARRY SKY』を担当するPassCodeのメンバーである南菜生が番組アシスタントを務める中、様々な裏話も明かされた。

第1話、そして第2話も、意外なストーリーや、登場人物それぞれの隠された過去などが話題となったが、4月25日の第3話の放送を目前に、天野演じる門倉和彦の長女・美咲役を演じる女優・泉里香のインタビューレポートが「オトナの土ドラ」チームから到着したので、お届けする—–

門倉美咲(泉里香)

泉里香 演じるのは才色兼備のドSキャラ。実際は「日々ビビりながら生きています」

4月25日、第3話を迎える羽田美智子主演・オトナの土ドラ『隕石家族』(原作・脚本:小松江里子)。本作は、巨大隕石の接近まであと半年の運命にある、一見普通の5人家族・門倉家が、母の“爆発”をきっかけに、家族の意外な一面が続々と明らかになっていくスペクタクルホームドラマだ。

第1話では50歳の主婦・久美子(羽田美智子)が突然の主婦卒業&恋愛宣言!高校時代の同級生・キャプテンこと片瀬(中村俊介)の元へ走るも、2人の仲を隠して家に戻った。第2話では姑・正子(松原智恵子)が約70年、秘密にしていた想いを告白!

そして第3話への布石として、夫・和彦(天野ひろゆき)と片瀬の急接近を、次女・結月(北香那)の彼氏・翔太(中尾暢樹)に問い詰められ…と気になる展開が続いている。

そんな何かとわちゃわちゃしている門倉家で、見た目も態度もクールな長女・美咲を演じるのが泉里香。「一流大学を出て、中学の教師」を務め「大食いなのにスレンダー」「ズバズバストレートに言葉にするタイプ」「超モテるのに男性との恋愛経験なし⁉」と情報量多めのキャラをどのように演じ、楽しんでいるのか、泉に聞いてみた。

門倉結月(北香那)、門倉美咲(泉里香)、門倉和彦(天野ひろゆき)

美咲に似ている点と違う点。実際は「ビビりながら生きています」

Q. クールというかドSというくらいの強めキャラですが。

私が演じる門倉家の長女・美咲は最初から強めなキャラクターだとは思っていたのですが、話が進むにつれて、ちょっとドSっぽくパパをいじめるようになってきたので「美咲がどんどん過激になっている!」と思いつつ台本を読み進めました。パパの心にグイグイと踏み込んで行くところも美咲の可愛さでもあるので、そこを皆さんにも楽しんでいただけたらと思っています。

門倉美咲(泉里香)

Q. 美咲という役は、ご自身に似ていますか?

しっかりしているし、強めの口調は思いやりと優しさの裏返しという、愛らしい性格の美咲なんですが、物事をストレートに言うところは似ていると思いますね!(笑)でも、実際の私は心配性で、「心配」だから「ちゃんとする」の繰り返しで、日々ビビりながら生きています。
撮影で毎日のように顔を合わせ、シーンを重ねるうちに、門倉家がどんどん本当の家族のようになっていると感じています。

Q. 今回のような、同性に憧れる役というのは初めてでは?

初めてです。なんだか新鮮ですね。同性への憧れという描き方はよくあると思うのですが、一歩踏み込んだ感じが、『隕石家族』ならではと感じました。
あと半年っていうリミットがある時に、どれくらい心を開いて、どう生きていくのかというのを、美咲という役を通して描いていて「すごいドラマだなぁ」と感じながら演じています。

森山舞衣(遼河はるひ)、門倉美咲(泉里香)

美咲の憧れの女性を演じるのは、遼河はるひ!

Q. その美咲の憧れのお相手は、遼河はるひさん。

遼河さんとは以前バラエティーなどでご一緒した事がありますが、ドラマでは初めて。お相手役が「遼河はるひさんに決まりました」と聞いた時には「素敵!」と思いました。カメラが回っていない時には監督も交えて色々お話させていただきました。遼河さんは普段から凛とされていて、撮影していない時も私は目がハートでした。

門倉結月(北香那)、門倉美咲(泉里香)

兄と姉がいる末っ子の泉。北とのシーンに「こんな妹がいたら…」

Q. 今回、長女という役はいかがでしたか?

妹の結月(北香那)が私の後ろをずっと付いて来るシーンがあるのですが「あー、こんな妹がいたら可愛いなぁ」と感じました。喧嘩するシーンやベッドでじゃれているシーンも「楽しい!」と思いながら演じていました。実際、私と姉とは5歳離れているので、じゃれているという感じではなかったですね、ちょっと子供に見られていた気がします。門倉家では長女として、毎日新鮮に楽しく過ごさせていただきました。

門倉結月(北香那)、門倉和彦(天野ひろゆき)、門倉美咲(泉里香)、門倉久美子(羽田美智子)

パパ役の天野ひろゆきと一緒に料理をするはずが…。

Q. 現場のこぼれ話などあれば教えてください。

パパ(天野)と2人でロケ後、門倉家で「豚汁を作ってスタッフに振る舞おう」となり、近くのスーパーへ買い出しに行きました。「私も手伝う~」なんて言っておきながら、出来上がった豚汁を食べていました(笑)天野さんが、「デザートにフレンチトーストも作るから」と、フランスパンも買い、私は「料理上手の天野さんに教えてもらおう!」と意気込んでいたのですが…。私がお昼のお弁当を食べている間に天野さんがパパッと作られて、結局また出来上がりを食べていましたね(笑)その後、ちゃんといただいたレシピ本で復習しています!

この作品はご飯を食べるシーンが多いのですが、家族も翔太役の中尾暢樹くんもみんな現場で本当に食べているんです。出ているご飯が美味しくて!美咲は大食いでいっぱい食べるシーンがあるのですが、食べるフリとかではなく、ずっと食べていますね。だからか、この前スタッフさんに「珍しいですよ、女優さんで消えモノを食べ続けるって」と言われちゃいました(笑)

門倉正子(松原智恵子)、門倉和彦(天野ひろゆき)

第3話は「美咲の秘密や意外な一面がじわじわ出てくる」回

Q. 視聴者の皆様へのメッセージをお願いします。

美咲の秘密や意外な一面が3話からじわじわと出てくるので「あれ?美咲って、もしかして!?」と気づいてもらえるところがあると思います。美咲と遼河さん演じる森山先生の関係が今後どうなっていくのかを気にして見ていただきつつ、3話のメインとなる「パパの反抗期」を楽しんでいただけると嬉しいです!

片瀬清人(中村俊介)、門倉和彦(天野ひろゆき)

◆第3話あらすじ(4月25日放送)

マザコンの和彦(天野ひろゆき)は、いまだ母・正子(松原智恵子)の言いなりだ。50歳も過ぎて情けない、となぜか片瀬(中村俊介)に相談してしまう。と、かつて自分が片瀬に贈った「自分の気持ちに正直に」という言葉で励まし返される。家に帰った和彦は正子に向かい大きな声で“クソババァ!”…、と言えるはずもなく、残念ながら遅すぎた反抗期は訪れず…。一方、長女の美咲(泉里香)は中学時代の恩師であり、現在同じ中学の教師仲間である森山(遼河はるひ)を慕い、残りの4か月を一緒に過ごすつもりでいたのだが、森山が疎開すると聞かされ…。

門倉久美子(羽田美智子)

◆番組情報

■タイトル:「隕石家族」
■放送日時:2020年4月25日(土)24:00-
■放送局:東海テレビ・フジテレビ系 全国ネット
■出演:羽田美智子 泉里香 北香那 中尾暢樹 ブラザートム 中村俊介
松原智恵子 天野ひろゆき
■Twitter https://twitter.com/tokaitv_dodra
■Instagram https://www.instagram.com/dodra_tokaitv/

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