わざと揉めている? 立憲民主党と国民民主党、合流に向けて党名を譲らない背景

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月23日に放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。 立憲民主党と国民民主党の合流・新党構想について解説した。

衆院本会議に臨む立憲民主党・枝野幸男代表と国民民主党・玉木雄一郎代(左)=20日午後、国会

立憲民主党と国民民主党、合流に向けて党名譲らず

飯田)党名や政策などでやたらと揉めているような見出しが立ちますが、実際のところどうなのですか?

鈴木)私はわざと揉めていると思います。

飯田)わざと揉めている。

鈴木)ようするにそれぞれの党内に賛成派、反対派がいます。選挙を考えると合流したほうがよいということを方向としてはみな持っていても、「絶対に党名は譲らない」だとか、政策や人間関係で「あの人は許せない」といったことがあるのです。ですので、ひとつになるにしても、党内のいろいろなたくさんの反対意見も納得させていく議論、プロセスが必要です。党名は絶対にこうだと思っている人がいれば、話をしっかりしてくるという姿勢を示すために、あえて揉めている。つまり、最後にはひとつになるためのプロセスを両党の幹部たちがとっているとみています。

会談に臨む立憲民主党・福山哲郎幹事長(左)と国民民主党・平野博文幹事長=7月22日午前、国会内 ©産経新聞社

ここで新党ができなければ野党は終わり

そして、取材をして驚いたのは、意外と新党構想というのは進んでいる。ばっと名前をあげると、立憲民主党では枝野さん、福山さん、安住さんがポイントです。また、国民民主党では玉木代表、平野幹事長、小沢一郎氏。それ以外に無所属の野田佳彦さん、中村喜四郎さん、そして国民に入った馬淵さん。このあたりがそれぞれ会っていたり、馬淵さんがあちこちとんでみたりして、すり合わせてきています。すり合わせたものは何かというと、「代表は選挙で選ぶ」と、「党名もみなで民主的に選ぶ」。「政策はしっかりといくつか合わせよう」。消費税減税も実はそのなかに含まれている……このようなことですり合わせが実は進んできていたのです。新党構想は8月にもっていきたいと。ですので、下準備があり、現在最後の、揉めながらみなで意見を集約するという段階に入ってきています。

飯田)面白いのが、いまお名前をあげられたなかで、野田佳彦さんが、それこそ消費税減税を入れているというのはどうなのですか?

鈴木)ここポイントですよ。一時的に減税というのは野田さんも仕方ないというようになっていると私は聞いています。とにかく、期待もそうなのですが、ここで新党ができなければ野党は終わりですよね。これがラストチャンスだと思いますね。

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