中国の調査船拿捕を念頭に政府が法整備へ

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月27日放送)に中央大学法科大学院教授の野村修也が出演。政府が中国等の調査船の取り締まりが可能となる法整備の検討に入ったというニュースについて解説した。

沖縄県尖閣諸島海域で、中国公船(奥)を監視する海上保安庁の巡視船[海上保安庁提供]=2020年5月16日 ©時事通信

外国船の海洋調査も取り締まり可能な新法制定や法改正を想定

日本最南端の東京・沖ノ鳥島の排他的経済水域(EEZ)で7月、中国の海洋調査船が6日連続で調査活動したことを受け、政府は調査船の取り締まりが可能となる法整備の検討に入った。外国船による科学的な海洋調査の場合でも、海上保安庁による拿捕や逮捕が可能となる新法制定や法改正を想定している。

飯田)EEZ内での海洋調査は、その国の許可がなくてはできません。今回の件は日本に通告をしていないなかで、海洋調査船が活動をしていたのではないかと言われています。

人民大会堂で、政府活動報告を聴く中国の習近平国家主席(中国・北京)=2020年5月22日 AFP=時事 ©時事通信

問題は海洋条約に違反する中国を現実的に阻止する力が日本にないということ

野村)海のルールは非常に難しくて、領海というところがあります。この領海は国土ですから勝手に入れませんが、無害通航権というものがあって、通り道になっているところは、無害であれば通っていいという話になっています。EEZはその外ですから、必ずしも領土ではありませんので、航海に近いところです。当然そこは海外の人たちも使える場所になっているわけですが、排他的経済水域の排他的とはどういうことかと言うと、天然資源の調査や人工島の建設、海洋環境を保護するという権限は沿岸国、今回の場合は日本が持っているのです。それを侵害するような行為は許されないということになっています。だから、その部分は海洋法条約に基づいて文句が言えるという状況になっています。ただ実際には、ある意味で違反があったとしても、強制的に阻止する力がいまの日本には乏しいということが問題なのです。

飯田)漁業法などに基づいて立ち入り検査をして、最終的には拿捕まで行くのですが、犯罪認定をしてからでないとできない。海保の現場の人に聞くと、これが大変なのだと言います。

野村)おっしゃる通りで、漁業主権法や鉱業法という法律などに基づき、個別に措置を講じることはできるのですが、一般的な安全保障という観点から指示を出したり、極端な場合、拿捕するような権限はありません。ただ海外には、そういうルールをつくっている国もあります。例えばドイツなどのように、警察権の範囲のなかで公益を守るために、そういう措置が講じられるようなルールを定めているところもあります。日本でこれだけ不審な調査が行われているということであれば、海外の法制などを参考にしながら、どこまでできるのか、国際社会から批判を受けないような形でつくらなければならないということで、調査を始めるのだと思います。

飯田)確かに国連の海保条約を見ると、公船に関しては「出て行ってください」とお願いする以外は、何もできないとも読めてしまいますよね。

野村)その辺りの法整備は、かなり慎重に議論して行かなくてはいけないところだと思います。

髙橋洋一の特別企画も毎日放送「政治経済 秋の中間点検!あのニュースどうなってるの!?ウィーク」

リスナーの毎日が豊かになる話題や生放送ならではの旬な情報をたっぷり届けているニッポン放送の朝のワイド番組『垣花正あなたとハッピー!』(毎週月曜~木曜 朝8時~11時)。10月19日(月)からの一週間は、“政治経済 秋の中間点検!あのニュースどうなってるの!?ウィーク”と題し、髙橋洋一、中瀬ゆかり、森永康平、須田慎一郎、青山和弘、三上洋という多彩なコメンテーターがリスナーの素朴な疑問に答えながら、最新の政治経済ニュースを解説していく。さらに豪華プレゼント企画も実施する。

初日の10月19日(月)は、月曜日のレギュラーコメンテーターでYouTubeチャンネル登録者数140万人を超える数量政策学者の髙橋洋一がいつもより長めにスタジオに生登場。消費減税の財源についてなど髙橋洋一ならではの視点で分析・解説する。

10月20日(火)は、ジャーナリストの須田慎一郎、経済アナリストの森永康平が登場。為替市場で進行する円安や日経平均株価に着目し、生活にどのように影響するのか解説する。

10月21日(水)は、ジャーナリストの須田慎一郎に加え、政治ジャーナリスト青山和弘が登場。秋の臨時国会の進捗についてたっぷりと語る。

10月22日(木)は、木曜日のレギュラーコメンテーターで新潮社の中瀬ゆかりに加え、ITジャーナリストの三上洋が登場する。いま抑えておきたいエンターテインメントの話題、最新AIの実情について伝える。

そして毎日10時台に、数字に裏付けられた分析、それをもとにした直球の解説で、国内外から注目を集めるコメンテーター髙橋洋一の学生時代を振り返る特別企画を放送予定。

また、お米とお肉で食卓を応援するプレゼントも用意。松阪牛の切り落とし1キロを毎日5名に、さらには「ニッポン放送実りの秋!千葉の新米コシヒカリ1トンプレゼント」と題して千葉の新米コシヒカリ5キロを毎日7名にプレゼントする。

◇番組概要

ニッポン放送『垣花正 あなたとハッピー!』
■放送日時:毎週月曜~木曜 午前8時~11時
■パーソナリティ:垣花正
■コメンテーター:
10月19日(月)髙橋洋一(数量政策学者)
10月20日(火)森永康平(経済アナリスト)、須田慎一郎(ジャーナリスト)
10月21日(水)須田慎一郎(ジャーナリスト)、青山和弘(政治ジャーナリスト)
10月22日(木)中瀬ゆかり(新潮社出版部執行役員)、三上洋( ITジャーナリスト)
■アシスタント:那須恵理子(月・水) 熊谷実帆(火・木)
■番組メールアドレス:happy@1242.com
■番組ハッシュタグ:#垣花正ハッピー

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