7都府県に緊急事態宣言~「政府対応が遅れていない」理由

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月13日放送)に数量政策学者で内閣官房参与の高橋洋一が出演。発令されることになった大阪、兵庫、京都に加えた愛知、岐阜、福岡、栃木の7府県への緊急事態宣言について解説した。

2021年1月7日、会見を行う菅総理~出典:首相官邸ホームページ(https://www.kantei.go.jp/jp/99_suga/actions/202101/07kaiken.html)

政府が7府県を対象に緊急事態宣言を発令へ

政府は1月13日、大阪、兵庫、京都の3府県の他、愛知、岐阜、福岡、栃木の7府県を対象に緊急事態宣言を出す方向で調整に入った。宣言の期間は首都圏4都県と同じ2月7日までとする方針である。

飯田)合計で11都府県になるということで、新聞各紙は1面トップで報じています。

高橋)従来の特措法に基づくもので緩いです。去年(2020年)の4月に発令されたときはほとんどを止めましたが、今回は往来は特に止めませんし、飲食が中心です。イベントも前回ほど厳しくありません。

飯田)5000人以下、あるいは定員の50%未満で行うということです。

【東京都らが緊急事態宣言を要請】面談後、報道陣の取材に応じる小池百合子都知事(右)、西村康稔経済再生担当相=2021年1月2日午後、東京都千代田区

飲食店への協力金~1日6万円は世界で最高水準

高橋)飲食店への協力金は弾むはずです。1日6万円なので1ヵ月で180万円になります。マスコミは報道しませんが、これは世界で最高水準です。

飯田)仮にこれが1年間続いたら2000万円以上です。

高橋)一律では不十分だという議論はあります。しかし、こういう緊急事態のときには、所得制限などを議論している時間はないので、最低ラインを一律で早急に配るべきだと思います。

飯田)メールをいただいています。千葉県千葉市の“ホーリー”さんから、「経済はつながっているから支援金をもらうのに、どの業種までが要請に応じた影響と主張できるのか……その辺りの線引きは難しいですよね。例えばタクシーはどうなのでしょうか。お店が時間を短縮したので、夜のお客さんが少なくなって、タクシーを利用する人が少なくなってと計算するのか……。『風が吹けば桶屋が儲かる』の逆バージョンという感じです。そんな審査に時間をかけるのなら、一律10万円をみんなに配る方が早い気がしますが、どうですか?」といただきました。

高橋)飲食の取引先はかなり把握できます。取引先というのは契約があるかどうかということです。タクシーは飲食との契約がないので切れてしまいます。契約をどこまで結んでいるかで分けるのではないでしょうか。

新型コロナウイルスの変異種発生を受け、欧州から到着した旅客に防護服で対応する検疫担当の職員 撮影::2020年12月28日午前、成田空港 ©共同通信社

すでに数字が出ていて、決して遅れてはいない

飯田)昨日(12日)、梶山経産大臣も会見でおっしゃっていましたが、関連の業種にも補助金を出すということです。

高橋)これは基準があると思いますが、4月のときと少し違うのは、一律に全国でやるということではありません。前回は補正予算をあとにつくったので、本当に遅れました。今回は補正予算が先にできていますし、12月の頭にコロナ対策もできているので、そこですでに数字が出ています。1月~3月までに使える数字というと、予備費の5兆円とコロナ対策費の4.3兆円の9.3兆円です。もし足りなくなったら、国会が開いているので、有事補正を打てばいいのです。9.3兆円で、だいたい1ヵ月間の経済損失は4兆円弱です。2ヵ月くらいであればたぶん大丈夫です。遅れていることはありませんし、政府ができるのはお金の準備だけなので、それはやっているのです。あとはそれをどうやって使うかということと、目詰まりに気を付ければいいのです。

大阪コロナ重症センター 防護服で看護師ら研修=2020年12月11日午前11時3分、大阪市住吉区万代東の大阪急性期・総合医療センター ©産経新聞社

医療機関への予算が配られなかった理由

飯田)目詰まりの部分で、医療関係者への予算は予備費から9月の段階で、すでに2兆円弱ついていたのですが、なかなか配られませんでした。

高橋)予算は使えばいいだけなので、何を躊躇していたのでしょうか。一説によると医師会も油断があって言わなかったとか、都道府県知事さんも油断があって言わなかったとか、厚労省さんも忙しくて言わなかったとか。また予備費が大き過ぎるというので、野党とマスコミに叩かれた、というようなことが重なっていたようです。

飯田)大きく使ったらまた叩かれるのではないかと。

高橋)ということで、抑制が働いたのではないでしょうか。これはいまのこの段階で検証しても仕方がないので、あとでじっくりやってもらえればいいです。

新型コロナウイルス感染拡大で医療体制の逼迫する北海道旭川市で、クラスターが発生した「慶友会吉田病院」に入る陸上自衛隊の看護官ら=2020年12月9日午前 ©共同通信社

コロナに対応する病院が偏在

飯田)コロナに対応する病院が偏在していて、手を挙げて受け入れている病院と、やむを得ず受け入れられない病院が入り乱れていることが問題だという指摘があります。

高橋)日本の場合は公的な病院が少なく、民間病院が多い。こういうときには、お金で解決するしかありません。今回、病床をつくると割増金がありますよね。

飯田)全体で重症病床をつくると1950万円です。

高橋)そういうお金で対応するしかないので、予算をつけています。外国では、医療機関に要請をして罰則をつけられるというのがありますが、日本ではそれはできません。鞭では打てませんがお金は出せます。

飯田)その部分で手当てをするのですね。

高橋)医療関係者に罰則をつけるということは、非常識だと思います。だからこれはお金で解決します。

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髙橋洋一の特別企画も毎日放送「政治経済 秋の中間点検!あのニュースどうなってるの!?ウィーク」

リスナーの毎日が豊かになる話題や生放送ならではの旬な情報をたっぷり届けているニッポン放送の朝のワイド番組『垣花正あなたとハッピー!』(毎週月曜~木曜 朝8時~11時)。10月19日(月)からの一週間は、“政治経済 秋の中間点検!あのニュースどうなってるの!?ウィーク”と題し、髙橋洋一、中瀬ゆかり、森永康平、須田慎一郎、青山和弘、三上洋という多彩なコメンテーターがリスナーの素朴な疑問に答えながら、最新の政治経済ニュースを解説していく。さらに豪華プレゼント企画も実施する。

初日の10月19日(月)は、月曜日のレギュラーコメンテーターでYouTubeチャンネル登録者数140万人を超える数量政策学者の髙橋洋一がいつもより長めにスタジオに生登場。消費減税の財源についてなど髙橋洋一ならではの視点で分析・解説する。

10月20日(火)は、ジャーナリストの須田慎一郎、経済アナリストの森永康平が登場。為替市場で進行する円安や日経平均株価に着目し、生活にどのように影響するのか解説する。

10月21日(水)は、ジャーナリストの須田慎一郎に加え、政治ジャーナリスト青山和弘が登場。秋の臨時国会の進捗についてたっぷりと語る。

10月22日(木)は、木曜日のレギュラーコメンテーターで新潮社の中瀬ゆかりに加え、ITジャーナリストの三上洋が登場する。いま抑えておきたいエンターテインメントの話題、最新AIの実情について伝える。

そして毎日10時台に、数字に裏付けられた分析、それをもとにした直球の解説で、国内外から注目を集めるコメンテーター髙橋洋一の学生時代を振り返る特別企画を放送予定。

また、お米とお肉で食卓を応援するプレゼントも用意。松阪牛の切り落とし1キロを毎日5名に、さらには「ニッポン放送実りの秋!千葉の新米コシヒカリ1トンプレゼント」と題して千葉の新米コシヒカリ5キロを毎日7名にプレゼントする。

◇番組概要

ニッポン放送『垣花正 あなたとハッピー!』
■放送日時:毎週月曜~木曜 午前8時~11時
■パーソナリティ:垣花正
■コメンテーター:
10月19日(月)髙橋洋一(数量政策学者)
10月20日(火)森永康平(経済アナリスト)、須田慎一郎(ジャーナリスト)
10月21日(水)須田慎一郎(ジャーナリスト)、青山和弘(政治ジャーナリスト)
10月22日(木)中瀬ゆかり(新潮社出版部執行役員)、三上洋( ITジャーナリスト)
■アシスタント:那須恵理子(月・水) 熊谷実帆(火・木)
■番組メールアドレス:happy@1242.com
■番組ハッシュタグ:#垣花正ハッピー

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