声優・神尾晋一郎が語る映画『スラムダンク』アフレコの裏側

声優の神尾晋一郎が水曜パーソナリティーを務めるラジオ番組『サクラバシ919』(ラジオ大阪)。5月10日(水)の放送では、映画『THE FIRST SLAM DUNK』についてトークを繰り広げた。
昨年12月に封切られ、大ヒット上映中の映画『THE FIRST SLAM DUNK』。本作で神尾は流川楓の声を担当している。
神尾がこの作品のオーディションを受けたのは2020年の秋ごろ。通常、声優のオーディションは複数人で進行することが多いとのことだが、「(会場に行ったら)僕だけだった。どの声優がどのキャラクターのオーディションを受けているのか、わからない状態だった」と話す。
その後、オーディションに見事合格。「はじめての収録が2021年。バッシュ(バスケットボールシューズ)を履いていった。自分もチームに入りたいという気持ちで行かないと、(周囲の)熱量に負けるんじゃないかと思った」と振り返る。
初収録も一人で臨み、「誰がほかの役かも知らない状態」。その1か月後、2回目の収録があったが、「ほかのキャラクターの声もいくつか入っていたけど、この声は誰なんだろうと思って聴いてもわからない。そこから、『これはすごいことが行われている』という気持ちになった」。
そして、4回目は同じ事務所の声優・武内駿輔と収録。「ずっと二人で息しか撮らない回だった」と、吐息にまでこだわっていたと明かす。
「人生ではじめての映画体験」
また、役作りで意識したポイントについてこう語る。
「(流川は)高校生なので、若さを出したいけどナチュラルなお芝居にしたかった。自分のお芝居を抑え込むのではなく、ゼロから足していって表現した。そうして出した声なので、今はどうやって出したのかわからない(笑)。あの期間すごく集中してそのモードに入っていた」
そして完成した作品を鑑賞したとき、「人生ではじめての映画体験だった」と告白。「こんなに心臓がバクバクするような、観ている人にプレッシャーを感じさせるような作品に今まで出合ったことがなかった」とその衝撃を明かした。
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