【西武】源田壮亮選手インタビュー 1番打者でも初球から打とうと思わせた栗山巧選手の言葉とは?

4月19日放送のライオンズナイターでは、ベルーナドームの西武―楽天4回戦の試合前に、埼玉西武ライオンズの源田壮亮選手にインタビューした模様を放送した。努力が結果に結びつかない日々の心境について訊いた。

――先週の金曜日、ソフトバンク戦(4月12日、1回戦)は1番打者を今シーズン初めて2試合連続で務めました。1打席目の初球を積極的に打ちにいった姿は、源田選手の決意の表れに見えました。
源田「試合前にいろんな選手と話をしているなか、栗山(巧)さんの一言で『初球から打ってみようかな』と思えて打ちにいきました」

――栗山選手の一言とはどういった言葉だったのでしょうか?
源田「栗山さんも1番や2番をずっと打ってきて、『1番打者は難しいけど何もない状態からスタートできることを強みと思って、凡退してもあまり気にしなくてもいいんじゃないか。考えすぎてもいいことはないよね』という話をして、初球から思い切って打ってみようと思ったんですけど結果は最悪の凡退でした」

――源田選手の方から栗山選手に声をかけたのでしょうか?
源田「(西川)愛也と話している時に栗山さんから話しかけてくれました」

――先週の金曜日(4月12日)ライオンズナイターのインタビューで、源田選手は「何も考えずにどんどん振っていく1番打者がいても面白い」とおっしゃっていましたね。
源田「僕はどんどん振っていくタイプじゃないので難しいですね」

――それはほかの人に任せておいてということでしょうか?
源田「はい。本当に考えていない人がいたらいいなと思います(笑)」

――今日の西武先発は今井達也投手です。今シーズンの投球を見ていて感じることはありますか?
源田「すごく気持ちを前面に出して投げているなと思いますし、『俺がやるんだ』という気持ちが伝わってくるので本当に頼もしいなと思っています」

――守りがいがありますね。
源田「そうですね。周りを見て声をかけながら投げているので、年々すごくいい変化が見えてきて嬉しいです」

――努力が結果に結びつかない日々ですが、源田選手はどのような心境で戦っていますか?
源田「シーズン中のどこかで結果が出ない時はどのチームも絶対にありますし、それが今きているのかなと思います。それでも借金4(4月18日時点)なので、まだまだこれからだと思います」

※インタビュアー:文化放送・斉藤一美アナウンサー

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村上春樹、クラリネット奏者リチャード・ストルツマンと小澤征爾さんとの貴重なエピソードを披露

作家・村上春樹さんがディスクジョッキーをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「村上RADIO」(毎月最終日曜 19:00~19:55)。4月29日(月・祝)15時00分~16時50分は、特別番組「村上RADIO特別編~小澤征爾さんの遺した音楽を追って」をオンエア。
今年2月に逝去した世界的指揮者小澤征爾さんと親交が深かった村上さんが、小澤さんを偲んで、自宅から持参したレコードをかけながら、良き音楽を求め続けた小澤さんの足跡を辿りました。
この記事では、リチャード・ストルツマンと小澤さんとのエピソードを語ったパートを紹介します。



◆San Francisco Symphony Orchestra Seiji Ozawa「バレエ組曲<ロミオとジュリエット>作品64 第1番、第2番から『モンタギュー家とキャピュレット家』『踊り』」

小澤さんはトロント交響楽団の音楽監督を務めたあと、サンフランシスコ交響楽団の音楽監督に就任し、1976年までその地位に留まりました。これはその時代の吹き込みですが、とても印象的な名演だと思います。プロコフィエフのバレエ組曲「ロミオとジュリエット」から「モンタギュー家とキャピュレット家」そして「踊り」の楽章を聴いてください。
まだ若い頃の演奏ですが、この人の作る音楽の特徴がよく出ています。
その曲の持っているコア=中心軸みたいなものをぎゅっと掴(つか)んで、それを最後まで手離さない。自分のメッセージは怠りなく述べるけれど、決してやり過ぎない。無理に枠をはめたりはしない。音楽に自由に息をさせ、そこから自然な動きを導き出す。これは言うなれば、小澤征爾の音楽の神髄みたいなものですね。

バレエ組曲「ロミオとジュリエット」から「モンタギュー家とキャピュレット家」そして「踊り」。小澤征爾指揮サンフランシスコ交響楽団です。

◆Wolfgang Amadeus Mozart, Harold Wright, Sherman Walt, Boston Symphony Orchestra, Seiji Ozawa「Konzert Für Klarinette Und Orchester A-dur KV 622 2. Adagio」

名手揃いのボストン交響楽団、その首席奏者たちをソリストに据えて吹き込んだモーツァルトの管楽器協奏曲集、その中からクラリネット協奏曲(K.622)を聴いてください。
高名な第二楽章、クラリネットソロはハロルド・ライト。仲間同士の演奏だけあって、隅々にまで親密な空気が漂っています。まるでファミリー・パーティーみたいに。征爾さんは微笑みを浮かべつつ、オーケストラを穏やかに優しく導いていきます。

僕がアメリカに住んでいるとき、クラリネット奏者のリチャード・ストルツマンさんがうちに来たことがあります。マサチューセッツ州のウェルズリーというところに住んでいたのですが、その近くにクラリネットを修理する職人がいて、彼はそこで楽器を修理してもらって、その帰りにうちに寄ったんだけど、「ちょっと試し吹きをしていいかな?」と言うので、「いいよ」と言ったら、うちの台所でこの二楽章をそっくり吹いてくれました。奥さんのミカさんがオーケストラ・パートを口真似で受け持ってくれました。よく晴れた日曜日の午後で、それは本当に素晴らしい体験でした。

ストルツマンさんは若いときに、サンフランシスコ交響楽団の楽団員になるための面接を受けたんだけど、そのとき音楽監督だった征爾さんに見事に落とされたんだそうです。「でもそのおかげで、ソリストとしてやっていこうと思ったんだ。だから小澤さんには感謝しているよ」ということでした。

番組では他にも、2人の対話集『小澤征爾さんと、音楽について話をする』の取材のために録音された会話の一部を特別公開する場面もありました。

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4月29日(月・祝)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 5月7日(火)AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:村上RADIO特別編~小澤征爾さんの遺した音楽を追って
放送日時: 2024年4月29日(月・祝)15:00~16:50
パーソナリティ:村上春樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/

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