【西武】松井稼頭央監督インタビュー 長谷川信哉選手の大きく成長した部分とは?


4月23日放送のライオンズナイターでは、京セラドーム大阪で行われた、オリックスー西武4回戦の試合前に、埼玉西武ライオンズの松井稼頭央監督にインタビューした模様を放送した。チームの現状や期待の選手について訊いた。

――先週は1勝4敗で負け越ししてしまいましたが、振り返ってみていかがですか?
松井「それ以前にも連敗が続いていましたので、もちろん悔しいです。でもまだ(対戦カードが)一回りと少ししたぐらいですから、大きく巻き返せるチャンスもあるでしょうし、1試合1試合しっかりと戦っていきたいなと思っています」

――今日の試合、先発は平良海馬投手です。今シーズン3試合に登板して1勝1敗と苦労しながらも試合を作っている印象がありますが、平良投手のピッチングはどのように見ていますか?
松井「最少失点でイニングもしっかりと投げてくれていますので、そういう意味では昨年と違って順調に来ているのではないかなと思います」

――対戦相手オリックスの先発は田嶋大樹投手です。去年一昨年と対戦がなく3年ぶりの対戦となりますが田嶋投手の印象は?
松井「まっすぐが非常に強い印象がありますし、投げっぷりのいい投手だと思っています」

――ここ4試合、1番に長谷川信哉選手を起用しています。4月17日(ロッテー西武4回戦)はノーヒットながらフォアボールで3出塁、そして一昨日(4月21日、西武-楽天6回戦)は2安打という結果でしたが、長谷川選手の働きについては?
松井「元々思い切りのいい選手なのですが、追い込まれてからの対応が良くなってきているのではないかなと思いますし、状況によってしっかり振っていくところ、またしっかりとボールを見てピッチャーに球数を投げさせるという部分が、昨年と違い大きく成長したところではないかなと思います」

――センターの守備でも大きな働きをしていますね?
松井「非常に落ち着いてプレーできているのではないかなと思いますし、打者の特徴であったり、ピッチャーの(球の)軌道であったり、そういった部分も含めしっかりと準備して守れているのかなというふうには感じています」

――先週、古賀悠斗選手が脳震とう特例措置で抹消、山村(崇嘉)選手が怪我、そして外崎(修汰)選手の欠場がありました。野手のやりくりが苦しい中かと思いますが、起爆剤として期待する選手は?
松井「そういったことが重なるときもあります。ただ控えの選手もいるわけで、その選手たちでしっかりと戦っていきたいなと思います」

――状態がいいと感じる選手は?
松井「岸(潤一郎)がいいですね。岸や長谷川もそうですけど、若林(楽人)も開幕してなかなかヒットが出ない中で、しっかりとファームでいい結果を出し上がってきてくれましたから楽しみにしていますし、佐藤龍世は役割を理解しているといいますか、ランナーを返すこともそうですし、繋ぐという意味でもそうですけど、佐藤龍世、岸あたりは状態がいいのではないかなと思います。(今日は)カードの頭なので、何とか平良が一つ勝ちを作れるように目の前の試合を戦っていきたいと思います」

――登録抹消された栗山巧選手はいかがでしょう?
松井「(ファームで)打席を重ねた中でまた状態も上げてきてくれるでしょうし、チームにとっても必要な選手なので、準備をしっかりしてやってきてくれるのではないかなと思います」

※インタビュアー:鈴木純子アナウンサー

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ミミズはなんで雨の日に出てくるの?

2024年5月8日放送

TBSラジオで長年親しまれた名物企画「全国こども電話相談室」(1964年~2008年)のコンセプトを受け継いだコーナーです。パンサーの向井慧が「電話のおにいさん」となって、毎回、様々な質問に合わせた頼もしい先生をお呼びしています。今回の質問は・・・

Q. ミミズはなんで雨の日に地面の上に出てくるんですか?(東京都 つくしくん 5歳 保育園)

(回答した先生)南谷幸雄さん/栃木県立博物館・主任研究員

向井おにいさん:南谷さんはミミズなどを研究しているということなんですが。

南谷先生:はい。ミミズって、たぶん日本人みんなが見たことはある。だけど、じゃあ実際どんな生き物なのかって聞かれたら、ミミズって卵を産むの?とか、全然知らない。

向井おにいさん:確かに。

南谷先生:こんな身近にいるのに知られてないっていうのは、すごく面白い生き物だなというふうに思ってます。

向井おにいさん:つくしくん、この質問はどういうときに思いついたの?

― 雨の日にミミズをいっぱい見たからです。

向井おにいさん:雨の日以外では、ミミズは見てない?

― ちょっとだけ見た。カラカラって、死んでるけど。

向井おにいさん:そうだよね。たまに死んでしまってるのも見るよね。

南谷先生:つくしくん、こんにちは。雨の日にミミズをたくさん見たって、何匹ぐらいいた?

― えーっとぉ、10匹かな。なんか、動いてたかな。

南谷先生:苦しそうだった? それとも、のーんびり動いてる感じだった?

― うん、のんびり動いてる感じだった。

南谷先生:そう。実はね、雨の日にミミズがたくさん出てくるってよく言うんですよ。だけど、なんでミミズが出てきているのか、まだよくわからないっていうのが本当のところなんです。だけど、いくつか考えられることがあるので、それを紹介したいと思います。まずはね、雨が降ると地面は水浸しになっちゃうよね。その水ってどこに行くのかな?

― えーっと・・・、地下?

南谷先生:そう。土の中に入ってくるんだよ。もしつくしくんだったら、水がたくさん入ってきちゃったら、どうする?

― なんかさ、気持ち悪くなっちゃうよ(笑)。

向井おにいさん:ははは、そうだよね(笑)。

南谷先生:ミミズだってあんまり気持ちいいものじゃないのかもしれないんだ。だから地面に出てくるんだよっていう考え方がひとつあります。

― ふーん、うんうん。

南谷先生:ほかにも別の考え方としてね、土の中にはたくさんの目に見えないような小さな小さな生き物がいるんだ。それを微生物っていうんだけど、つくしくん、聞いたことあるかな? 土の中にたくさん生き物がいるんだけど、雨が降ってくるとその生き物たちが動き出す。動くと土の中の空気をたくさん吸ってしまうので、ミミズは息苦しくなってしまうんだって。だから空気がたくさんある地面の上に出てくるんじゃないかなっていうふうにも考えられています。

― ふうーん、うん。

南谷先生:もうひとつミミズにとって困ることがあって、ミミズにとっていちばん怖い敵ってどんな生き物だかわかるかな? ミミズが「食べられちゃう」って思っちゃう敵。

― 鳥?

南谷先生:実はね、鳥ではなく、土の中にいるモグラって知ってるかな?

― モグラ?!

南谷先生:うん。実は、モグラのごちそうはミミズなんです。そして、雨が降ると地面に雨がポツポツ、ポツポツ当たる音がするじゃん。あの音がミミズにしてみると、モグラが近づいてきているんじゃないかっていう音に聞こえるんだそうですよ。だから雨が降ると土の上にミミズが出てくるんじゃないかというふうにも言われている。

― ふーん、ふんふん。

南谷先生:だけど逆にね、ミミズが「ラッキー!」と思って出てきてるんじゃないかなっていう考え方もあるんです。ミミズが地面の上に出ても大丈夫な日が雨の日なんじゃないかって考えられるんですよ。さっき「鳥がミミズを食べるよ」って言ってくれたけど、鳥がミミズを食べてるところ、見たことある?

― 図鑑では見たことあるけど。テレビでも見てた。

南谷先生:ほーう。図鑑の写真とかテレビの映像って、雨の日だった? 晴れてる日だった?

― 晴れてる日だった。

南谷先生:晴れてる日だと鳥とかいろんな敵が地面の上を動いてるんですよ。だけど雨が降ると鳥ってあんまり動かなくなるんです。雨宿りしてるんです。そうすると、ミミズにとっては雨の日だったら体が乾くこともないし、暑すぎることもないし、そして敵もいない。これはラッキーな日だよね。もしミミズが「ここはちょっと住みにくいから、ほかのところへ行きたいんだけどな」って思っているときに雨が降ってきたら、「やった! これはチャンスだ」って考えて外に出ているのかもしれない。そんな考え方もあるんです。

向井おにいさん:なるほど。ひとつは、雨のときに土の中にどんどん水が染み込んできて、苦しくなっちゃうから出てくる・・・。

― それかなあ。

向井おにいさん:あははは。これかなあ、もしかしたら(笑)。

― うん。

向井おにいさん:つくしくん、また雨が降ったときにミミズをよく観察してみてください。

― はーい!

(回答者プロフィール)南谷幸雄(みなみや・ゆきお)さん。栃木県立博物館の主任研究員。ミミズの研究の専門家で、日本各地にミミズを求めて出かけています。ほかにもダンゴムシやカタツムリ、クモやムカデなど、私たちがちょっと苦手な生き物も研究しています。

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