国連が「イコールアース図法」推奨 “世界地図の歪み”と福澤諭吉の地理書『世界国尽』

フリーライターの武田砂鉄が生放送でお送りする朝の生ワイド「武田砂鉄ラジオマガジン」(文化放送)。9月10日(木)8時台のコーナー「ラジマガコラム」では、日本文学者・ロバート キャンベルが、「世界地図の図法」について語った。

ロバート キャンベル「今日は『地図』の話をしようかと思います。砂鉄さんは行ったことないお店に向かうときGPSとか使うと思うんですけど、どういう地図を見て歩きますか?」

武田「Googleマップで“ここら辺かな?”と調べて、そこに向かうようにしますけど」

キャンベル「Google Earthみたいなものを使うこともできると思いますし、上から見た平面図もあります。地図の表し方は色々あって、縮尺によって自分が歩いている街がどういう街なのかを考えることがあったりします。
『図像(picture)』というものは、目から見て得る情報と中身が相関していることがたくさんあって。例えば、『砂鉄』というお名前は、“磁石にくっついて剝がしにくいけどかき集めてみると楽しいかもしれない”と語ったことがあると思います」

武田「ペンネームの由来ですね」

キャンベル「それが『武田砂鉄』という人の目指している人物像とか志と繋がっているんですね。『名は体を表す』とよく言いますし、仏教の言葉では『名詮自性』という言い方があるんです。“名前は所詮、自分の中身”ということを表しています」

武田「はい」

キャンベル「今週9月4日に国連で、世界地図のスタンダードについてある決議が採択されたという情報が日本の新聞にも出ました。アフリカ大陸や南米大陸の実際の大きさを反映した『イコールアース図法』という世界地図の普及や奨励をする決議を採択したわけです。
日本を含む世界各国で『メルカトル図法』が教科書や地図などで広く使われていて、長方形のなかで北と南が伸ばされています。実際はアフリカが何倍も大きいのに、グリーンランドとアフリカが同じくらいの大きさになる歪なものなんです」

武田「僕も学生の頃は『メルカトル図法』で見て、“グリーンランドっていうのはものすごくデカいところなんだ”と思ってましたね」

キャンベル「元々、16世紀の大航海時代の航海のために、経線が常に赤道に直角になるように作られたのが『メルカトル図法』で、航海にはすごく向いているものなんです。ただ、北と南、特にアフリカと南米が極端に小さく見えるので、“それはどうなのか?”と言われています。
『イコールアース図法』は2018年に地図学者たちが作ったものです。地球は球体なのでどんなことをしても平面に広げていくと不正確な部分が出てくるわけですけど、それぞれの大陸や地域の面積の比率が正確に表されるのが『イコールアース図法』です。西アフリカのトーゴという国が、国連に決議案を提出して議論され、日本を含む164か国が賛成して6か国が棄権をした。そしてアメリカだけが反対しているんです」

武田「反対してるんですか、アメリカは」

キャンベル「ちなみに日本人が江戸時代、明治時代から、どういう風に世界を視覚的に認識していたかということに関心があって、明治2年(1869年)に福沢諭吉が出版した『世界国尽』」

武田「またおそろしく貴重な資料を持ってきましたね」

キャンベル「7・5調でリズミカルに“どういう国があって”“どういう風土で”“どういう人たちがいるか”が大陸ごとに書かれていて、子供たちが世界地理の勉強をできる教科書のようなものです。『正射投影法』という図法で、東半球と西半球を分けて二つの半球を描いています」

武田「本当だ。“東之半世界”と“西之半世界”って書かれてますね」

キャンベル「“両半世界”っていうものが描かれているわけですけど、これを見るとアフリカとか南アメリカ州がけっこう大きく描かれているわけです。
ヨーロッパやロシアを異常に大きく見せるものではなく、割と正確なものが19世紀の真ん中くらいから日本の蘭学者たちが採用していて。『イコールアース図法』ほど完全に正確ではないですが、こういうものがあったんです」

ロバート キャンベルさんの「世界地図の図法」の話、まだまだ続きました。

武田砂鉄 ラジオマガジン
放送局:文化放送
放送日時:毎週月曜~木曜 8時00分~11時30分
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FM802『802 RADIO MASTERS』内「MUSIC MATE」10/14(水)は台湾のMUSIC MATEが登場!

中島ヒロトがDJを担当しているFM802のラジオ番組『802 RADIO MASTERS』では、毎週水曜 17:00〜17:10 にて『MUSIC MATE』をお届けしています。
EXPO 2025 大阪・関西万博の開催により、国内外のヒト、モノ、カルチャーの交差が一層活発となったここ大阪。そんな大阪のMUSIC STATION FM802が、各国/地域のMUSIC STATIONと連携し、その国のカルチャーや音楽を共有するというコーナーです。
毎週さまざまな国/地域のラジオ局で働く音楽を愛する仲間=MUSIC MATE が、現地の最新音楽情報を届けてくれます!

●10/14(水)の放送では、「台湾」のMUSIC MATEが登場!

台湾のMUSIC STATION「HIT FM」のDJ Erinから現地の最新情報が届きました。

●DJ Erinは、毎週月曜から金曜の14:00〜16:00の番組を担当されています。

愛称は、Relax DJ、とのこと。

●そんなDJ Erinに、身の回りの最新ニュースについて伺うと…

現在、Hit Fmにとって最も大きなイベントの一つが「第61回 金鐘奨(Golden Bell Awards)」です。授賞式は10月17日にTMA Music Centerで開催されます。
今年、Hit Fmの期間限定番組『Let’s Go 台中!』が「社会コミュニティ番組賞」にノミネートされました! この番組は、台湾中部の魅力的なイベントやスポットをリスナーに紹介するプログラムです。リスナーの皆さんに楽しんでいただけたことを嬉しく思っていますし、審査員の方々にも気に入っていただけることを願っています。ぜひ健闘を祈っていてください!とのこと。

【DJ中島ヒロト】
もちろん受賞することを祈っていますー!

●さらに、台湾の最新エンタメニュースについて伺うと…

今、台湾で最も熱い音楽の話題といえば、この10月に目白押しの「コンサートラッシュ」です。北部から南部まで、台湾全土で大型ライヴが目白押しとなっています。
BIGBANGが10月9日〜11日の3日間にわたり台北ドームで公演を行ったばかりで、来年には高雄での追加公演のために再び台湾を訪れる予定です!また、優里も10月9日・10日に台北アリーナで2公演を開催しました。
そして、この熱いラインナップは毎週続いていきます。10月31日には藤井風が高雄でパフォーマンスを披露する予定で、台湾のファンは今から本当に楽しみにしています!とのこと。

【DJ中島ヒロト】
台湾の皆さんが待っていてくれているということが嬉しいです!

●そして最後にFM802リスナーにオススメしたい、台湾のアーティストを教えてくれました!

アーティスト:理想混蛋(読み方:リーシャンフンダン)

彼らはこれまで決して主張しすぎることも、かといって控えめすぎることもなく、音楽の道を着実に歩んできました。ステージを重ねるごとに魅せる音楽的進歩とアップデートは、青くピュアだった初期から、果敢に挑戦し限界を突破していく姿まで、聴く者を惹きつけてやみません。
彼らの最新アルバムは、確固たる自信に満ち溢れると同時に、異なるジャンルのミュージシャンとの豪華コラボレーションも実現させています。さらに素晴らしいのは、月日と経験を重ね洗練されながらも、ありのままの素直な情感と「創作の原点」を今なお保ち続けている点です。間違いなく、私がこれまでの理想混蛋の作品の中で一番大好きなアルバムです!とのこと。

●オススメしてくれた曲は、「大概也只能是思念(ただ想うことしかできないだろう) 」

フォークが持つピュアな手触りと、ロックが持つ胸熱なエナジー。人生への観察眼や日常の気づきを描き出す彼らの楽曲は、普段は言葉にできない心の機微を、旋律に乗せて美しく届けてくれます。聴く人はその歌によって「受け止められ、慰められ、癒やされ」、その温かいパワーを力に変えて、再び勇敢に前へと踏み出すことができるのです。とのこと。

【DJ中島ヒロト】
ミドルバラードで、優しく、そして力強い感じが伝わりました!

●こんな感じで、毎週水曜のこの時間は各国のMUSIC MATEが登場します!

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802 RADIO MASTERS「MUSIC MATE」来週もお楽しみに〜!

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