1区区間賞の鈴木大翔は「1区に間違いなくはまる選手」駒澤大学・藤田敦史監督【出雲駅伝レース後取材】

――1区・鈴木大翔選手(1年)について
「1区は間違いなくハマる選手なので、それは早めに言っていました。本人に早めに伝えて、『絶対1区で行くからその準備しなさい』ってことでやったのがよかった」

――特徴としては?
「一緒に行った時にハイペースでもスローペースでもどんな展開でも対応できる選手。能力はピカイチですね。彼が前で来たお陰で上岡(煌、2年)が落ち着いて入れたので、1区・2区の収穫は大きいです」

――3区の植阪嶺児選手(4年)は?
「植阪は5区の予定だったのが急遽3区に回ったので準備が足りなかったです。ハイペースで行かれたときにびびっちゃったところがあった。臆せず行っていればもう少し耐えられたかもしれません。これは経験なので、3区を経験できただけでも大きいんじゃないですか」

――谷中晴選手(3年)の状態は?
「4日前、腰を痛めました。回復するかなと思って連れてきましたが、回復しなかったです。本人が何より一番ショックを受けている。この3カ月間パーフェクトに練習してきて、最後の最後で(怪我をしてしまった)。本人はどうしても走りたかったでしょうけど、厳しかったですね」

――谷中選手の故障は長引きそうですか?
「だいぶよくなりました。今週中くらいには練習復帰できると思います。あとは全日本に向けて『全日本は絶対やらなきゃだめだぞ』と言ってあります。ポジティブに考えれば、彼は体があまり強くないので出雲・全日本・箱根という3本はきつい。それが2本になったのは、チームとしては全日本・箱根に向けて谷中というピースを残せたのは大きい。あとは、本人がこういう経験をして、『絶対的なエースになるためにはチームを不安にさせちゃいけない』と言ってあって、ただ反省するだけでなくてきちんと行動に起こせるかどうかが一番大きなポイント。今回、身にしみてわかったと思うので、そこが改善されたらチームにとってプラス」

――7位という順位をどう評価しますか?
「どんな駅伝でも駒澤の3位以内は絶対だと思っているので、7番目ということは評価できません。今回は1・2区の出来が非常によかったのでそこは評価していい。特に初めて走った選手、1・2区だけでなく、3区の植阪も5区の池谷(陸斗、1年)も経験できたことが、次の駅伝に間違いなくつながってくると思う」

――安原海晴(4年)を起用しなかったのは予定通りか?
「海晴を使うか池谷を使うか迷って、直前の状態を見て池谷を抜擢したが、後半伸びなかった。これは経験しないと今後に向けてどうしていくかがわからないので、それを経験させられたことをプラスに考えるべきだと思います」

 

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「『ノルウェイの森』にも登場させました」村上春樹が愛する『アカデミー賞』落選曲とは?

作家・村上春樹さんがディスクジョッキーをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「村上RADIO」(毎月最終日曜 19:00~19:55)。9月27日(日)の放送は「村上RADIO~くたばれ、アカデミー賞~」をオンエア。今回の放送では、「アカデミー主題歌賞にノミネートされながら、惜しくも受賞を逃した名曲」を特集。受賞作の影に隠れながらも今なお世界中で愛され続ける1960年代の名曲を中心に、村上さんこだわりのアナログ盤音源でお届けしました。ヘンリー・マンシーニやバート・バカラックといった巨匠たちの楽曲をはじめ、賞の裏側にあるドラマや村上さん自身の思い出、さらには昨今話題の「AIと創作活動」についての貴重なトークまで、時代を超えて愛される音楽の魅力にあふれたひとときとなりました。
この記事では、中盤4曲について語ったパートを紹介します。


「村上RADIO」



◆Chris Connor「Dear Heart」

1964年もまたもや、ヘンリー・マンシーニさんが涙を呑(の)みます。彼の『ディア・ハート』が、『メリー・ポピンズ』の主題歌「チム・チム・チェリー」に負けちゃったんです。ディズニー映画『メリー・ポピンズ』は映画として大ヒットしたので、好意的な票が集まったのでしょうが、僕の推しは『ディア・ハート』の方だったので、ちょっとがっかりしました。
『ディア・ハート』という映画自体は大したものじゃなくて、本国でもあまり評判にもならなかったし、日本では公開もされませんでした。そのせいで損をしたかもしれませんね。でも良い曲です。『ノルウェイの森』という僕の小説の中にも、この曲をちょこっと登場させたと記憶しています。
マンシーニの作るメロディーって、チャーミングで美しいんだけど、そこにはいつも仄(ほの)かな悲しみのようなものが含まれています。クリス・コナーがボサノヴァのリズムで落選曲『ディア・ハート』を歌います。

◆Astrud Gilberto「Love Theme From "The Sandpiper" (The Shadow Of Your Smile)」
◆Chris Montez「I Will Wait For You」


さて、1965年にはジョニー・マンデルが作った『いそしぎ』が受賞しました。まずは『いそしぎ』の主題曲「The Shadow of Your Smile」を聴いてください。歌うのはアストラッド・ジルベルトです。
「The Shadow of Your Smile」、これは文句ない名曲です。ケチの付けようはありません。しかしミシェル・ルグランが『シェルブールの雨傘』の主題歌「I Will Wait For You(あなたを待っている)」で落選したのは、やはり気の毒でした。とても素敵な曲なんですけどね。そしてまた映画としては、エリザベス・テイラーとリチャード・バートンのカップルが共演した大甘のラブ・ロマンス『いそしぎ』よりは、『シェルブールの雨傘』の方がずっと上だとぼくは個人的に思いますが。
クリス・モンテスが歌います。ミシェル・ルグラン作曲の落選曲「I Will Wait For You」。

◆Rita Reys「Alfie」

1966年のアカデミー主題歌賞はジョン・バリーの作曲した『野生のエルザ』がとりました。「Born Free」、美しいメロディーですね。
でも賢い雌(めす)ライオンがこの受賞を背後からそっと支えているような気がしてなりません。エルザ、素敵でしたものね。
この年、エルザのおかげで受賞を逃したのは、バート・バカラックの名曲『アルフィー』でした。僕はこの『アルフィー』という映画が好きでした。小ぶりだけど味があってね。若き日のマイケル・ケインが調子のいい遊び人、アルフィーをとても魅力的に演じていました。オランダ人のジャズ歌手、リタ・ライスが落選曲「アルフィー」を歌います。

<番組概要>
番組名:村上RADIO~くたばれ、アカデミー賞~
放送日時:9月27日(日)19:00~19:55
パーソナリティ:村上春樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/

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