“令和の三羽烏”早稲田大学・本田桜二郎は大学駅伝鮮烈デビュー! 箱根駅伝は「“かっこいい区間”を走りたい」【出雲駅伝レース後取材】
2026.10.13 up
――出雲駅伝まで、特に力を入れて練習してきた部分はありますか。
「特にありません。調整といっても1週間前ぐらいしか調整していなかった。自分が今見据えているのは箱根駅伝。そこを見据えた上で、区間賞というのはやっぱり嬉しいですし、箱根駅伝はもっと合わせられる期間が長いと思うので、さらにいいパフォーマンスが出せるのではないかなと思っています」
――箱根駅伝まで、特に力を入れていきたい部分はありますか。
「1人で走る能力が自分には欠けているので、単独走です」
――1年生で結果を出せたことについて、どう感じていますか。
「1年生だからといって臆することなく、ガンガン攻めていくのが今回の自分の目標だったので、本当に1年生らしい走りができたのかなと思います」
――大学初めての駅伝ということで、気負いや緊張はありましたか。
「過度に緊張はしないタイプ。特に何も思うことはなかったというか、逆にずっと楽しみにしていました」
――今後、ハーフマラソンに出場する予定はありますか。
「予定はないですが、走ってみたいです」
――全日本大学駅伝や箱根駅伝で、走ってみたい区間は?
「かっこいい区間。自分の強みが生かせる、“かっこいい区間”です。まだぼんやりですけど、これから考えていきたいなと思っています。(起伏は?) ずっと上りは本当に苦手なんですけど、多少のアップダウンだったら全然対応できると思っています。(“かっこいい区間とは?) まあ、そうですね。今回もそうなんですけど、相手を抜かせる区間です」
――自分に対する気持ちの高まりが、パフォーマンスに直結することはありますか。
「そうですね。結構ポジティブで、『今、俺かっけえな』と思いながら走るタイプ。どんどん期待してもらってというか、どんどんかっこよく走りたいなと思います」
――プレッシャーは感じますか。
「むしろ力になるので、どんどんプレッシャーをかけてもらって。全然自分は何も思わないです」
――レース前にポジティブなことをイメージするのは、大事にしていますか。
「ポジティブというよりは、何も考えない。周りは結構、レース前はこれを食べないとか、お菓子を食べないとかありますけど、自分はアップ前でもグミを食べたりするので、全然気にしないようにしています。レース前だからとか、そういうのは気にしないです」
――勝負飯はありますか。
「忍者めしを勝負飯にしています。(いつから?) 高校時代は禁止されていたので、大学に入ってからです。 そこで走れたので、関係ないなと。毎回ルーティンにしています。このルーティンは変えたら逆に走れないと思っているので、ずっと食べたいと思います。今日も持ってきていました」
――大学最初の駅伝でタイトルを獲りましたが、今後4年間で、どのような結果を残していきたいですか。
「できれば箱根駅伝で4連覇できたら。まずはそのためにも故障しないのが大事だと思うので、そこをまず第一に考えて、これからもまた仲間と切磋琢磨していきたいと思っています」
「『ノルウェイの森』にも登場させました」村上春樹が愛する『アカデミー賞』落選曲とは?
2026.10.24 up
作家・村上春樹さんがディスクジョッキーをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「村上RADIO」(毎月最終日曜 19:00~19:55)。9月27日(日)の放送は「村上RADIO~くたばれ、アカデミー賞~」をオンエア。今回の放送では、「アカデミー主題歌賞にノミネートされながら、惜しくも受賞を逃した名曲」を特集。受賞作の影に隠れながらも今なお世界中で愛され続ける1960年代の名曲を中心に、村上さんこだわりのアナログ盤音源でお届けしました。ヘンリー・マンシーニやバート・バカラックといった巨匠たちの楽曲をはじめ、賞の裏側にあるドラマや村上さん自身の思い出、さらには昨今話題の「AIと創作活動」についての貴重なトークまで、時代を超えて愛される音楽の魅力にあふれたひとときとなりました。
この記事では、中盤4曲について語ったパートを紹介します。
「村上RADIO」
◆Chris Connor「Dear Heart」
1964年もまたもや、ヘンリー・マンシーニさんが涙を呑(の)みます。彼の『ディア・ハート』が、『メリー・ポピンズ』の主題歌「チム・チム・チェリー」に負けちゃったんです。ディズニー映画『メリー・ポピンズ』は映画として大ヒットしたので、好意的な票が集まったのでしょうが、僕の推しは『ディア・ハート』の方だったので、ちょっとがっかりしました。
『ディア・ハート』という映画自体は大したものじゃなくて、本国でもあまり評判にもならなかったし、日本では公開もされませんでした。そのせいで損をしたかもしれませんね。でも良い曲です。『ノルウェイの森』という僕の小説の中にも、この曲をちょこっと登場させたと記憶しています。
マンシーニの作るメロディーって、チャーミングで美しいんだけど、そこにはいつも仄(ほの)かな悲しみのようなものが含まれています。クリス・コナーがボサノヴァのリズムで落選曲『ディア・ハート』を歌います。
◆Astrud Gilberto「Love Theme From "The Sandpiper" (The Shadow Of Your Smile)」
◆Chris Montez「I Will Wait For You」
さて、1965年にはジョニー・マンデルが作った『いそしぎ』が受賞しました。まずは『いそしぎ』の主題曲「The Shadow of Your Smile」を聴いてください。歌うのはアストラッド・ジルベルトです。
「The Shadow of Your Smile」、これは文句ない名曲です。ケチの付けようはありません。しかしミシェル・ルグランが『シェルブールの雨傘』の主題歌「I Will Wait For You(あなたを待っている)」で落選したのは、やはり気の毒でした。とても素敵な曲なんですけどね。そしてまた映画としては、エリザベス・テイラーとリチャード・バートンのカップルが共演した大甘のラブ・ロマンス『いそしぎ』よりは、『シェルブールの雨傘』の方がずっと上だとぼくは個人的に思いますが。
クリス・モンテスが歌います。ミシェル・ルグラン作曲の落選曲「I Will Wait For You」。
◆Rita Reys「Alfie」
1966年のアカデミー主題歌賞はジョン・バリーの作曲した『野生のエルザ』がとりました。「Born Free」、美しいメロディーですね。
でも賢い雌(めす)ライオンがこの受賞を背後からそっと支えているような気がしてなりません。エルザ、素敵でしたものね。
この年、エルザのおかげで受賞を逃したのは、バート・バカラックの名曲『アルフィー』でした。僕はこの『アルフィー』という映画が好きでした。小ぶりだけど味があってね。若き日のマイケル・ケインが調子のいい遊び人、アルフィーをとても魅力的に演じていました。オランダ人のジャズ歌手、リタ・ライスが落選曲「アルフィー」を歌います。
<番組概要>
番組名:村上RADIO~くたばれ、アカデミー賞~
放送日時:9月27日(日)19:00~19:55
パーソナリティ:村上春樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/