『大竹まこと ゴールデンラジオ!』祝・放送3000回突破!当日1月17日は伊集院光がゲスト登場!

『大竹まこと ゴールデンラジオ!』は、「おもしろいけれど真剣に、くだらないけれど正直に」をコンセプトに、大竹まことと個性豊かなレギュラー陣がお届けするエンターテインメント生ワイド番組(月-金曜午後1時00分~3時30分)。素顔の大竹まことが、毎日リスナーと一緒に泣いたり怒ったりはしゃいだり…ジェットコースターのように乱降下しながら走り抜ける2時間半です。

2007年5月に放送開始した当番組は、このたび1月17日(木)のオンエアをもって放送3,000回を達成し、それを記念して特別企画を実施します。

【祝・放送3000回突破!伊集院光がゲスト登場】
記念すべき放送通算3,000回目となる1月17日(木)の放送には、TBSラジオの顔・伊集院光さんが局の垣根を超えて出演します。「大竹まこと×伊集院光」という各局の看板番組のパーソナリティ同士が、ラジオについて語り合います。当番組への出演は2009年10月以来、約10年ぶりです。


【ゴールデンラジオ ヒストリー】
■2007年5月
放送開始
■2008年2月
「2月度ビデオリサーチ首都圏ラジオ聴取率調査」で放送開始以来わずか10ヶ月で同時間帯全局中首位を獲得。
■2010年4月
大竹まことの朗読コーナーをまとめた番組本『手のひらにおさまる77のちょっとした幸せ』を発売。
■2011年3月
生放送中に東日本大震災が発生。
■2011年11月
イベント「浜松町グリーン・サウンドフェスタ-浜祭-」の公開生放送で、被災地で『ゴールデンラジオ!』を聴いているという少年と出会う。その後オンエアで涙。
■2013年11月
東日本大震災の被災地、福島県南相馬市より生放送。
■2015年12月
ワイドFM開局に合わせたTBSラジオ・ニッポン放送との3局合同特番を、中継局のある東京スカイツリーより公開生放送。
■2016年5月
10年目突入企画で各局の名物パーソナリティが出演。
■2017年5月
10周年記念公開収録「出たがりリスナー選手権」開催。
■2017年6月
朗読CDブック『人の数だけ物語がある。』を発売。
■2018年7月
5人のパートナーによる写真集「大竹まこと ゴールデンラジオ!写真集」を作成・配布。
■2019年1月
17日に放送3,000回を迎える。伊集院光さんとラジオ対談。

大竹まこと ゴールデンラジオ!
放送局:文化放送
放送日時:毎週月曜~金曜 13時00分~15時30分
番組ホームページ
公式X

◆メールアドレス
golden@joqr.net

◆FAX
03-5403-1151

◆パーソナリティ
大竹まこと

◆パートナー
月)倉田真由美
(火)はるな愛
(水)壇蜜
(木)光浦靖子
(金)室井佑月

◆コメンテーター
(月)森永卓郎
(火)深澤真紀/武田砂鉄 ※週替り
(水)きたろう
(木)みうらじゅん/関口靖彦/天久聖一/やついいちろう ※週替り
(金)金子勝

◆レポーター
(月)ガンバレルーヤ
(火)タブレット純
(水)いとうあさこ
(木)カミナリ
(金)ラバーガール

◆アシスタント
太田英明(文化放送アナウンサー)

◆主な歴代出演者
阿川佐和子(07~15年パートナー)
眞鍋かをり(11~15年パートナー)
辺見えみり(15~16年パートナー)
U字工事(07~10年レポーター)
髭男爵・山田ルイ53世(12~14年レポーター)など

※該当回の聴取期間は終了しました。

亡き夫からバトン受け継ぎ叶えた夢「EVのハーレー」

桜から新緑の季節、ツーリングにはたまらないシーズンがやってきました。なかでも、バイク好きの方にとっての憧れといえば、「ハーレーダビッドソン」! 人生で一度は乗ってみたいと思う方もいることでしょう。

今回は、この「ハーレー」のEV(電動)化に成功した、あるご夫婦のお話です。

上野悠子さん

それぞれの朝は、それぞれの物語を連れてやってきます。

栃木県宇都宮市の郊外に、「ハイフィールド」というバイクのカスタムショップがあります。代表の上野悠子さんは、1978年生まれの46歳。2018年に結ばれたご主人の誠さんが開いたお店を受け継ぎました。

アメリカンカルチャーが好きだった誠さんは、「ハーレー」を取り扱うお店に勤めた後、20年ほど前に独立して、27歳のときに「ハイフィールド」を開きました。“カッコいいバイク”にこだわって、一時は海外での事業展開も進め、東南アジアと日本を行ったり来たりしながら、こんな夢を語っていました。

「アジアの国々を見ていると、日本のバイクも、今に電気の時代が来る。タバコだって、煙をもくもく上げて吸っていたのが、すっかり電子タバコになっただろう。きっと、同じことがガソリンエンジンでも起こるから、ハーレーをEV化したいんだ!」

しかし、まちの小さなバイク屋さんには、技術もお金もありません。誠さんは、サポートしてくれるパートナーを探して、全国を走り回りました。

そして、横浜の自動車技術会社と繋がり、経済産業省の補助金の存在を知ります。ちょうどお店も移転して、『さあ、これから』という時に誠さんは体の不調を訴えました。

バイクのカスタムショップ「ハイフィールド」

「じつはずっと胃がムカムカするんだ。東南アジアで辛いものばかり食べていたからかな」

大きな病院で告げられた病名は「胃がん」、それもステージ4でした。

「ステージ4だって、3年生きた人もいるというじゃないか。俺の体、あと3年持ってくれ。そうすれば絶対、ハーレーをEVにできる!」

誠さんはそう言って、つらい抗がん剤治療を受けながら、仕事を続けました。2022年8月には、経済産業省に補助金の申請を行って、資金調達に望みをかけます。

でも、その年の11月、誠さんは病状が急変、力尽きました。まだ43歳の若さでした。

誠さんの葬儀が終わると、奥様の悠子さんは、ご縁のあった方々を一人ひとり訪ねました。行く先々で誠さんが愛され、ハーレーのEV化に強い意欲を持っていたことを知ります。

そんな悠子さんのもとへ、経済産業省から「補助金採択」の知らせが届きました。事情を知った事務局の方からは辞退を勧められましたが、悠子さんは迷いませんでした。

上野悠子さん

「彼がずっとやりたかったハーレーのEV化、やれるところまでやってみます!」

思い切って一歩を踏み出した悠子さんですが、実はバイクの免許も持っていなければ、車体の仕組みも知りませんでした。まず『バイクに乗る人の気持ちを知ろう』と教習所へ通って、普通二輪の免許を取ります。バイクの仕組みについても、お店のスタッフの方に1から教えてもらいました。

ただ、肝心のEV化した「ハーレー」の設計図は、誠さんの頭の中にしかありませんでした。悠子さんは、改めて取引のあった人を訪ねて、誠さんとどんなことを話したのか、手掛かりを求めて、少しずつ聞き取り調査を進めて、概要を把握していきます。すると、エンジンをモーターに置き換えることで話が進んでいたことが分かってきました。

とはいえ、単純にエンジンをモーターに置き換えてしまうと、排気管やギア操作など、バイクが好きな皆さんのこだわりの多くが失われてしまいます。デザイン、配置、安全性、操作性、重量など、試作を繰り返すたび、空にいる誠さんに「これでいいの?」と問いかけますが……、もちろん、返事はありません。

『そうか、彼はこの決断、決定を、毎日毎日1人で繰り返していたんだ』

いつしかそう思えるようになった悠子さんは、苦しい気持ちが、次第に誠さんへのより強い尊敬の気持ちに変わっていきました。

EV化したハーレー(画像提供:株式会社チームハイフィールド)

そして数々の苦労を乗り越えて、2024年2月、ついにEV化した「ハーレー」が完成。長年、誠さんと仕事をしてきたスタッフも「これは面白い」と太鼓判を押してくれました。

面白い理由、それはズバリ「音」です。EV化であのエンジンの爆音は無くなり、ほぼベルトとタイヤの音だけが響き渡ります。実際に走らせると、鳥の鳴き声や街の音が耳に入ってきて、とても楽しいという。そんなスタッフの方の言葉に自信を持った悠子さんは、こう話してくれました。

「静かなハーレーなんて……、とおっしゃる方は少なくありません。でも、いつか爆音を鳴らして、排気を撒きながら走ることがカッコ悪くなるかもしれない。その時の選択肢の一つとして、必要とされる日が来ると信じています」

大きな音と共に、自分だけの世界を楽しむツーリングから、風や音を感じて、周りの世界と繋がる楽しさも秘めたツーリングへ。上野誠さん・悠子さんが夫婦でつないで生まれた「EVのハーレー」は、もしかしたら、次の時代の“カッコいいバイク”になるかもしれません。

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