そのような道路に関する困りごとを自治体に通報できる アプリ『My City Report for citizens』をこの4月から東京都が本格導入。
道路の不具合を画像と位置情報付きで投稿
『My City Report for citizens』とはどんなアプリなのか。東京都建設局道路管理部の菅谷正志さんに聞きました。
「My City Reportとは、都民の皆様が道路の損傷や不具合に気付いた際に、その状況を写真撮影して投稿できるアプリとなっています。投稿を受けた際に都は必要に応じて補修等を行い、投稿者は都の対応状況をアプリで確認できるという仕組みになっています。従来、受付の手段としてはメールやFAXでも連絡頂くことが可能でしたが、ほとんど電話での対応となっていました。なので、現場の状況についてはその後また現地に確認に行くという作業をしていましたが、このアプリケーションでは写真付きということで、また現地の場所も同時に投稿して頂いてますので、対応のほうも従前に比べれば少し早く対応できていると。」
(東京都建設局道路管理部の菅谷正志さん)
My City Reportは、東京都では今年4月に島しょ部を含む都道全域で本格導入となりましたが、既に神奈川県、千葉市など全国20以上の自治体で導入が進んでいます。このアプリの運営メンバーのお一人、駒澤大学文学部地理学科准教授の瀬戸寿一さんによりますと、アプリを導入した自治体ではこんな成果がみられるということです。
瀬戸さんはMy City Reportを通じて、市民による、さらなる街の課題解決を進めたいと考えています。
「今、東京都内の自治体をはじめとして、多くは道路の不具合であるとか街の課題についての投稿を受け付けてそれを行政が解決するというような流れにまだなっているんですが、このアプリケーションの本質は市民協働というふうに謳っていますので、例えばゴミ拾いであるとか、落書きでも自治体にお願いせずに簡単に直せるようなそういったものであれば、My City Reportを通じて、お知らせしていただくことも大事なんですけどむしろ、町の課題を発見してそれを解決したよという、そういったレポートもどんどん増えてくるといいかなと思っています。」
(駒澤大学文学部地理学科・瀬戸寿一准教授)