【お天気気象転結】線状降水帯に関する情報発表が最大30分早くなります

文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「佳子・純子のお天気気象転結」。気象予報士の伊藤佳子記者・鈴木純子アナウンサーが、毎日にちょっと役立つお天気情報をお届けしている。この記事では全文をご紹介。

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▼5月19日配信号 担当
鈴木純子

雨の季節がまもなくやってきます。

気象庁では、発達した積乱雲が帯状に連なって大雨をもたらす線状降水帯が発生した際に発表される「顕著な大雨に関する気象情報」について、最大30分早めると発表しました。

気象庁では2021年から、線状降水帯が確認された際に「顕著な大雨に関する気象情報」を出して安全の確保を呼びかけています。

発表には基準があって、3時間の解析雨量が100ミリ以上になっている範囲が500平方キロメートル以上あり、その領域が線状、領域の直近の3時間雨量の最大値が150ミリ以上などです。実際に線状降水帯が発生した2020年7月豪雨や、2018年西日本豪雨、2015年関東東北豪雨などでは甚大な被害が起きています。

情報を発表する基準は変わらないのですが、線状降水帯の発生が確認されたケースだけでなく30分先までに発生すると「予測」された場合についても発表する、というのが大きな変更点です。今月25日午後1時から変更されます。

この情報が発表されたら、どうすればよいのか。

我々が取る行動はこれまでと変わりません。すみやかに身の安全を確保してください。自治体からの避難指示の情報などにも注意してください。またこの情報が出ていないから安全ということはありません。雨が降り続いているときなどは、気象庁のホームページ、キキクルなどで現在の状況今後の見通しを確認して早めに安全を確保してくださいね。

さて、今年は文化放送『朝の小鳥』放送70周年ということで、5月10日からのバードウィークに文化放送で鳥たちの声をお届けしてきました。お聴きいただけたでしょうか。

また今月の『朝の小鳥』(毎週日曜日 朝5時15分~5時20分)では、栃木県日光市霧降高原の鳥のコーラスをお届けしています。

今月で勇退される収録構成の松田道生さんが25年前から同じ場所、同じ初夏の早朝に録音し続けた貴重な記録を年代ごとにお届けしています。

Podcastでも聴けますので是非聴き比べてみてください。来月からは岡村正章さんが担当してくださいます。

気象予報士 鈴木純子

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従来モデルよりもさらに会話が自然に!?最新の生成AI事情

5月17日(金)、ニュースキャスター長野智子がパーソナリティを務めるラジオ番組「長野智子アップデート」(文化放送・15時30分~17時)が放送。午後4時台「ニュースアップデート」のコーナーで、メディアコンサルタントの松浦シゲキ氏を招き、最新の生成AI事情について話を伺った。

鈴木敏夫(文化放送解説委員)「先日、OpenAI社がSF映画のように流暢に会話する生成AI『GPT-4o』を発表して世界に驚愕を与えています。そしてGoogle社も『Gemini 1.5 Pro』という生成AIを開発しました。どこもとんでもない“生成AI競争”になってます」

長野智子「へぇ〜!生成AIっていうのはもう随分浸透してきてますけど、今回のポイントはどういうところなんですか?」

松浦シゲキ「たとえば(生成AIに向かって)『音楽を作ってください』と言うと、生成AIが考えたアウトプットとして音楽が出来上がるみたいな流れがあると思うんですけど、作るところが今までだと時間がかかったのが、非常に速いスピードで応えられるような形になりました。なので、たとえば『こんにちは』って言ったらテキストですぐに『こんにちは』って返ってくるのも、以前は時間がかかったんですね、ちょっとだけ。それが自然なスピードで応対できるような形になってきました」

鈴木「恥をしのんでお伺いしますが、『AI』と『生成AI』って違うんですか?」

松浦「生成AIは文章を作ったり、画像を作ったり、音楽を作ったりみたいな形です。作るところに特化したものを『生成AI』って言ってもいいかもしれません」

鈴木「作ってくれるから『生成』なんだ。はぁ〜」

長野「そして(最新の生成AIは)スピードがやたら速くなって、反応が良くなってるということですね」

鈴木「もうびっくりしましたね、OpenAIの『GPT-4o』っていうのはね」

松浦「そうですね、スマホで話しかけたらテキストに変換されて、考えてすぐにテキストがアップデートされて、それがすぐ音声に変換されて手元に返ってくる」

鈴木「しかも褒めたらちょっと恥ずかしがったりとかね(笑)」

松浦「その判断のところってルールが固定化されていると、前から(反応速度は)速かったんですよ。たとえば将棋はルールが決まってるじゃないですか。インプットに応じて決まったルールがあって、すぐ判断できるから、これはもう人の領域を超えちゃっていると。名人よりも強いですっていう状態。でも、いろんなテキストのインプットや話しかけ方もあるじゃないですか。(従来モデルは)そこのバリエーションが少なかったんですけど、(最新モデルは)これがどんどん発展していっているので『感情を返す』という形でも反応ができるようになってきたというイメージですね」

長野「なるほど。だから恥ずかしがっちゃうのね」

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