天皇賞(秋)、初実況の大関隼アナが実況前の意気込みを独占告白!

今週末に行われる天皇賞(秋)、今年も実力馬が勢ぞろい、どんな展開をみせてくれるのか、期待が高まっています。

実はラジオNIKKEIとしても今回のレースで期待がかかっている人が1人。

毎週土・日曜日に放送中の「中央競馬実況中継」で、今年の天皇賞(秋)を実況する大関隼アナウンサーです。今回が初めての天皇賞実況になります。ぜひ意気込みを聞きたいと、ラジオNIKKEI公式キャラクターのラニィちゃんと共に実況前の意気込みを大関アナにインタビューしてきました!
 

Q.自分が実況を担当すると知って、どう思いましたか?

(大関)ラニィちゃん、いきなりそれを聞くのか(苦笑)。もう緊張しかなかったよ!本番に向けて、色々考えて、試していかなきゃダメだな、と思ったね。

Q.天皇賞(秋)を自分が実況をやるとどうやって知りましたか?

(大関)札幌記念の頃だから8月の中旬かな。中野アナと1対1の話で言われたんだ。「天皇賞をやってもらう」と言われた時、心拍数がぐーっと上がるのが分かった。年に2回、どのGIを担当するかを言われるんだけど、「これを実況する」と知った時の緊張の度合いだけだと今までで一番だね。オークスを実況すると知った時よりも緊張感があった。

Q.実況を担当すると決まってから、過ごし方や準備に変化はありましたか?

(大関)普段の実況からいかに色んな所に目を配って、それを言葉にしていくかをより意識するようになったし、ゴール前が接戦でも攻めて行かなきゃダメ、という勇気をどう持つかも考えるようになったかな。普段から意識できなかったら、緊張感が増すGIでそれが出来るはずがないから。そして2週前にレースのメンバーが分かったら、枠順が決まる前でも塗り絵(騎手がレースで着る勝負服を色鉛筆で塗ったカンペの通称。実況の必需品)を作る。それを暇さえあれば、口に出して読んでいく。これはGIの度にいつもやってるんだよ。GIはどうしても平常心ではいられないから。その中でいかに馬の名前がスムーズに出てくるかって言ったら…質じゃなくて量だな、って経験して身にしみたんだ。最後はあれだけやったんだから大丈夫、と思えるようにね。

Q.レースごとで何か実況で違いを出しているところなどはありますか?

(大関)GIであろうとなかろうと「ひとつのレース」であることは同じなんだ。逆に出しちゃいけないと思ってる。ただ、GIは空気が違う。みんなの期待、高揚感を感じるし、その流れに乗ろうとは考えるね。

だからと言って「GIだからって盛っちゃダメだぞ」と自分に言い聞かせてるんだよ。実際に出来るかは別だけど…。自分の実況の理想は「去華就実」。余計なことは盛らず、シンプルに。ゴールしたら真っ先に3着争いまでを丁寧に言う。どんなレースだったか、音で聴いた時にラジオで伝わるか。僕らの実況は今は色々な場で聴いてもらっているけれど、あくまで「ラジオの実況」であることは忘れないようにしてるよ。実際にそれが出来ているかはお客様が判断することだけどね。

Q.大関アナから見た「天皇賞(秋)」というレースはどういうレースですか?

(大関)毎年日本で一番メンバーが揃うことが多いGIレースじゃないかなと思う。今年も3歳のクラシックで良い勝負をした強い馬や古馬の強い馬もいるから、世代間の力関係が分かるという意味でも面白いよ。

Q.大関アナが選ぶ、一番印象深い「天皇賞(秋)」は?

(大関)2008年だね。ウオッカとダイワスカーレット、牝馬2頭が競り合う所に間からディープスカイとカンパニーも来て大接戦だったレース。出張で京都競馬場の放送席で見ていたんだけど、2着になったダイワスカーレットが寧ろ凄いね、あんな厳しい流れで逃げて最後にまた伸びたし…とみんなで話したのをよく覚えているよ。東京競馬場で見ていた人がうらやましい!って思った。

Q.レース実況への意気込みをどうぞ!

(大関)間違いなく緊張はするでしょうけど、その中で自分がどんな実況ができるかは楽しみにしているので、お聴き頂ければ大変ありがたいです。素晴らしいレース、最高級の食材ですから、料理人(実況アナ)が余計な味付けで邪魔しないように。そして「あの実況には納得できない!」という点があれば、どうぞ忌憚のない意見、お叱りの声を私に頂ければと思っています。

今週放送の「中央競馬実況中継」は、ぜひ大関アナウンサーの実況にもご注目下さい!

中央競馬実況中継
放送局:ラジオNIKKEI第1
放送日時:毎週日曜・土曜 9時30分~16時45分
番組ホームページ

※該当回の聴取期間は終了しました。