ポッドキャスト新番組『神田松麻呂のよそで言っちゃダメですよ』
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STVラジオでは、春の番組改編に伴い、最近注目されている「ポッドキャスト」でのオリジナル新番組をスタートします。
好きな時間・タイミングで、より興味のあるコンテンツを選んで聴くことが出来るポッドキャストの特長を生かし、パーソナリティには、講談師・神田松麻呂を起用。
STVラジオは北海道の放送局ですが、当番組ではポッドキャストの利点を生かし、リスナーの対象は北海道民だけではないことを前提に番組を制作。
江戸後期に大衆に身近な存在として大変人気のあった講談。当番組は、講談発祥の地とされる江戸・東京で収録。首都圏・北海道での番組イベントの開催も計画中。
『神田松麻呂のよそで言っちゃダメですよ』
出演者:神田松麻呂(講談師)
歌舞伎や落語とともに江戸の庶民に愛されてきた古典芸能「講談」。講談師の数は、全国で90人程となったいま、二ツ目の注目株として活躍する、神田松麻呂。
高座のみならず講談の普及にために活躍の場を増やしている。
そんな講談師 神田松麻呂が、日々の講談会では言えない話を、つい言ってしまう30分。
番組を聴いたお客さまが、ついよそで言いたくなっちゃうトーク。うちうちだけでこっそり時間を共有する、そんな音声空間を目指します。
「ホントに、よそで言っちゃダメですよ!」
※radikoポッドキャストほかで、毎週月曜午前5時に配信。
radikoポッドキャスト「神田松麻呂のよそで言っちゃダメですよ」
よそで言っちゃダメですよ
日本でも広まるかもしれない「修理する権利」
ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日~金曜日15時30分~17時)、4月16日の放送に毎日新聞論説委員の小倉孝保が出演。アメリカやヨーロッパで広まりつつある「修理する権利」について解説した。
鈴木敏夫(文化放送解説委員)「アメリカ西部にあるウィスコンシン州の州議会で『修理する権利』法案が提出されました。ウィスコンシン州がそろったことによって全米50の州議会が少なくとも一度はこの権利について審議する、ということになりました」
長野智子「(『修理する権利』について)初めて聞きました。どういうものですか?」
小倉孝保「日本であまり話題になっていないというか。(日本の)弁護士事務所なんかはこの問題、いろいろなところで発信しているんですよ。アメリカで弁護士事務所を開いているところもあるじゃないですか。日本でもこれ、そのうち来るよ、ということで」
長野「へえ~!」
小倉「どういうことかというと先ほど長野さん、(番組内で)『アメリカ版もったいない精神』と言われました。まさにその面もあるんです」
長野「“モッタイナイ”って英語でも使われますもんね」
小倉「壊れたけど直せるなら使いたいよ、というのがもったいない精神。簡単に捨てないでおこう、という。もう1つ、ここがものすごい本質というか。アメリカやヨーロッパで広まって人の心を打っているのかな、という理由は、自分の選択を他人に委ねたくない、ということ」
長野「ほう」
小倉「もともと2003年にカリフォルニア大の、ある学生が、自分のノートパソコンが壊れた。自分で修理しようと思ったけど説明書などを読んでも、どう直していいかわからないと。電子部品がいろいろなところに入っていて簡単に直せない。オープンにすると自社の製品の、自分たちしか持っていない情報もオープンにしないといけないところがあって。メーカーとしてはものすごく気にしていたんです。でもそれをされると消費者としては、自分が選んだ業者に直してもらうこともできないと」
長野「ああ~……」
小倉「メーカー、もしくはメーカーが特約したところしか直せない。ということは修理の価格が正当なのかわからないわけです」
長野「適正価格かどうか」
小倉「すると壊れた機器について、直すかどうか選択の余地がなくなってくる。それっておかしくないか、と2003年に言った人がいる。そうだそうだ、となってヨーロッパ、アメリカでもすごく盛り上がっているんです」
長野「へえ~!」
小倉「ウィスコンシン州が議会に提案したのが最後の州だった。実際、ニューヨークやカリフォルニア、ミネソタ、オレゴン、コロラド州はもう法律になっているんです。だからたとえばニューヨークで売るときには、こうこう、こういう方法で修理できます、というのを開示しないといけなくなった」
長野「そうなんですか!」
小倉「A社という製造業者が製品を売ったとき、修理をするなら必ずA社、もしくはA社が選んだ店しかダメですよ、ということはできなくなっているんです」