加藤浩次「食に関してはスゲぇ保守的だよ」山口一郎「狂犬じゃなくて飼い犬っすか?」

こだわりの油で”春の天ぷら”が続く(写真は一部、修正しています) ©STVラジオ

極楽とんぼ・加藤浩次とサカナクション・山口一郎が”ラジオらしくない”素の会話をそのまま番組にしてしまうSTVラジオ『加藤さんと山口くん』。新しいアルバムの打ち上げとして、山口宅で開催した「春の天ぷら会」。ひととおり野菜を堪能した後、魚介類の天ぷらに挑戦します。

山口:じゃあオレ、貝いってみょうかな。赤貝。

加藤:赤身(マグロ)とって。

ヤス(サカナクションのスタッフ):ホッキね。ホッキ。

山口:赤身だったら、加藤さんからでしょう。だって、やっぱり狂犬でしょう?

加藤:関係ないでしょう。

山口:狂犬だもん、(マグロの赤身に)いってもらわないと。

加藤:狂犬がなんで、赤身いくんだよ?

山口:攻めで。攻めじゃないですか。攻めの姿勢を。人生、常に攻めじゃないっすか。

加藤:保守的な狂犬もいるんだよ。

一同:{静かに苦笑)

山口:じゃあ、保守的になったということですか?そもそも、保守的ではなかったですよね。

加藤:オレ、食に関しては、すっげえ保守的なんだよ。(一同、苦笑)

山口:保身に関しては、飼い犬くらいの感じなんっすか?

加藤:ん~、もっとだね。

山口:なにが?

加藤:もっと保守的だよ、食に関しては。

山口:飼い犬以上に?

加藤:う~ん。

山口:飼い犬以上に保守的な人って、います?

加藤:警察犬じゃない?

岩寺:ハッハッハ…(ひとりでウケてる)。

いつもながらの、ゆる~いボケとツッコミを展開しながら、春の天ぷら会は続きます。今回の終わりの方では「ポテトチップの天ぷら」をやろうと言い始める始末…。どんな結末になるのやら。

STVラジオ『加藤さんと山口くん』(毎週日曜 ひる12:00~12:30)
RAB(月)20:30~、ABS(土)12:30~、TBC(土)18:00~、東海ラジオ(月)21:00~、KNB(日)16:30~、ABCラジオ(月)21:15~、RSK(金)21:00~、RNC(月)20:00~、RKC(水)12:00~、JRT(木)23:00~

再放送の『加藤さんと山口くん』3月26日は加藤が「めちゃイケ」を回想

『加藤さんと山口くん』は、STVラジオで土曜日の深夜0:30から再放送をしています。リアル放送のほぼ1年前、加藤さんと山口くんの”ちょっと前の素顔”を聞くことが出来ます。

 今回(3月26日・土 24:30~25:00)は、2021年3月21日OA回の再放送。加藤浩次が、かつて出演していた『めちゃめちゃイケてる』の舞台裏を話しています。この回にも、モッチことサカナクションのギター・岩寺基晴が登場しています。岩寺は「めちゃイケ」の大ファンで、毎週欠かさずに観ていたそうです。なので、加藤に会えたことにマジで感激しています。本放送とあわせてお楽しみ下さい。

STVラジオ『加藤さんと山口くん 再放送』(毎週土曜 24:30~25:00)

★2021年3月21日放送分のradikonews記事: https://news.radiko.jp/article/station/STV/53112/

『加藤さんと山口くん・再放送』(2021年3月21日OA分の再放送)のタイムフリーはコチラ!

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加藤さんと山口くん
放送局:STVラジオ 他10局ネット
放送日時:毎週日曜 12時00分~12時30分
※放送局によって日時が異なる場合があります。
出演者:加藤浩次(極楽とんぼ)、山口一郎(サカナクション)
番組ホームページ
公式Instagram

「極楽とんぼ」の加藤浩次 と ロックバンド「サカナクション」の山口一郎。ともに北海道・小樽市出身の2人が「ラジオっぽくない」ことをしながら、本音のトークを繰り広げる"ゆる~い"ラジオ番組。全く違うジャンルで、それぞれ第一線で活躍する2人が、ラジオだから出来る芸能界や音楽業界のウラ話や、北海道愛・小樽愛に満ちあふれたローカルネタで話まくります。テレビや他の番組では決して聴けない、素顔の加藤と山口に出会えます。全国11局ネット(放送日時は各局のHP等でご確認ください)。

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※該当回の聴取期間は終了しました。

亡き夫からバトン受け継ぎ叶えた夢「EVのハーレー」

桜から新緑の季節、ツーリングにはたまらないシーズンがやってきました。なかでも、バイク好きの方にとっての憧れといえば、「ハーレーダビッドソン」! 人生で一度は乗ってみたいと思う方もいることでしょう。

今回は、この「ハーレー」のEV(電動)化に成功した、あるご夫婦のお話です。

上野悠子さん

それぞれの朝は、それぞれの物語を連れてやってきます。

栃木県宇都宮市の郊外に、「ハイフィールド」というバイクのカスタムショップがあります。代表の上野悠子さんは、1978年生まれの46歳。2018年に結ばれたご主人の誠さんが開いたお店を受け継ぎました。

アメリカンカルチャーが好きだった誠さんは、「ハーレー」を取り扱うお店に勤めた後、20年ほど前に独立して、27歳のときに「ハイフィールド」を開きました。“カッコいいバイク”にこだわって、一時は海外での事業展開も進め、東南アジアと日本を行ったり来たりしながら、こんな夢を語っていました。

「アジアの国々を見ていると、日本のバイクも、今に電気の時代が来る。タバコだって、煙をもくもく上げて吸っていたのが、すっかり電子タバコになっただろう。きっと、同じことがガソリンエンジンでも起こるから、ハーレーをEV化したいんだ!」

しかし、まちの小さなバイク屋さんには、技術もお金もありません。誠さんは、サポートしてくれるパートナーを探して、全国を走り回りました。

そして、横浜の自動車技術会社と繋がり、経済産業省の補助金の存在を知ります。ちょうどお店も移転して、『さあ、これから』という時に誠さんは体の不調を訴えました。

バイクのカスタムショップ「ハイフィールド」

「じつはずっと胃がムカムカするんだ。東南アジアで辛いものばかり食べていたからかな」

大きな病院で告げられた病名は「胃がん」、それもステージ4でした。

「ステージ4だって、3年生きた人もいるというじゃないか。俺の体、あと3年持ってくれ。そうすれば絶対、ハーレーをEVにできる!」

誠さんはそう言って、つらい抗がん剤治療を受けながら、仕事を続けました。2022年8月には、経済産業省に補助金の申請を行って、資金調達に望みをかけます。

でも、その年の11月、誠さんは病状が急変、力尽きました。まだ43歳の若さでした。

誠さんの葬儀が終わると、奥様の悠子さんは、ご縁のあった方々を一人ひとり訪ねました。行く先々で誠さんが愛され、ハーレーのEV化に強い意欲を持っていたことを知ります。

そんな悠子さんのもとへ、経済産業省から「補助金採択」の知らせが届きました。事情を知った事務局の方からは辞退を勧められましたが、悠子さんは迷いませんでした。

上野悠子さん

「彼がずっとやりたかったハーレーのEV化、やれるところまでやってみます!」

思い切って一歩を踏み出した悠子さんですが、実はバイクの免許も持っていなければ、車体の仕組みも知りませんでした。まず『バイクに乗る人の気持ちを知ろう』と教習所へ通って、普通二輪の免許を取ります。バイクの仕組みについても、お店のスタッフの方に1から教えてもらいました。

ただ、肝心のEV化した「ハーレー」の設計図は、誠さんの頭の中にしかありませんでした。悠子さんは、改めて取引のあった人を訪ねて、誠さんとどんなことを話したのか、手掛かりを求めて、少しずつ聞き取り調査を進めて、概要を把握していきます。すると、エンジンをモーターに置き換えることで話が進んでいたことが分かってきました。

とはいえ、単純にエンジンをモーターに置き換えてしまうと、排気管やギア操作など、バイクが好きな皆さんのこだわりの多くが失われてしまいます。デザイン、配置、安全性、操作性、重量など、試作を繰り返すたび、空にいる誠さんに「これでいいの?」と問いかけますが……、もちろん、返事はありません。

『そうか、彼はこの決断、決定を、毎日毎日1人で繰り返していたんだ』

いつしかそう思えるようになった悠子さんは、苦しい気持ちが、次第に誠さんへのより強い尊敬の気持ちに変わっていきました。

EV化したハーレー(画像提供:株式会社チームハイフィールド)

そして数々の苦労を乗り越えて、2024年2月、ついにEV化した「ハーレー」が完成。長年、誠さんと仕事をしてきたスタッフも「これは面白い」と太鼓判を押してくれました。

面白い理由、それはズバリ「音」です。EV化であのエンジンの爆音は無くなり、ほぼベルトとタイヤの音だけが響き渡ります。実際に走らせると、鳥の鳴き声や街の音が耳に入ってきて、とても楽しいという。そんなスタッフの方の言葉に自信を持った悠子さんは、こう話してくれました。

「静かなハーレーなんて……、とおっしゃる方は少なくありません。でも、いつか爆音を鳴らして、排気を撒きながら走ることがカッコ悪くなるかもしれない。その時の選択肢の一つとして、必要とされる日が来ると信じています」

大きな音と共に、自分だけの世界を楽しむツーリングから、風や音を感じて、周りの世界と繋がる楽しさも秘めたツーリングへ。上野誠さん・悠子さんが夫婦でつないで生まれた「EVのハーレー」は、もしかしたら、次の時代の“カッコいいバイク”になるかもしれません。

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