公園で目立つ土の投棄 三鷹市が不要な土回収

私たちにも身近な「公園」の話題です。連休中、公園に足を運ぶ方も多いかもしれませんが、三鷹市と武蔵野市にまたがる井の頭公園では、園芸用の土が捨てられる、土の不法投棄が増えているそうなんです。

井の頭公園で土の不法投棄相次ぐ 生態系に影響も

その具体的な状況や、土が捨てられることによって困ることについて、公園で活動する市民団体「井の頭かんさつ会」の代表 田中利秋さんに伺いました。

井の頭かんさつ会 代表 田中利秋さん

使い終わった園芸用土が捨てられたのは、かなり前から続いていると思います。コロナ禍のときに自宅でそういう園芸をやっている方が増えたみたいなんですよ。で、今度は出かけるからもうそんなことやりたくないっていう人がいて、園芸をやめて、土をどうしようかって言ったときに「あれ、三鷹市にも武蔵野市にも引き取ってくれるところがない」「じゃあ近場で井の頭公園に捨てよう」と思った人がいるみたいで、そのときグッと増えました。もうそのまま植木鉢ごと捨てていく人もいれば、植木鉢の中身だけ、木が生えていたり草が生えていたりしたまま捨てる人もいるし、土だけ捨てる人とかいろいろいますけど、一番問題だと思うのは、その土にいろんな植物の種子が含まれていることが多いんですよね。そうすると、そこから芽生えてきて、どんどん広がっていきますよね。園芸植物って、基本的に外来種ですから、本来この公園にあるべきものではないんですよ。


実際に井の頭公園に行ってみると、鉢の形をしたまま捨てられた土もありました。田中さんのお話では「園芸植物は基本的には外来植物なので、園芸用の土が捨てられることで、生態系に影響したり、自然が守れなくなったりする悪影響もある」ということでした。

三鷹市 不要になった土の回収

こうした状況を受けて、三鷹市では今月から「不要になった土の回収」を始めました。三鷹市ごみ対策課 新谷慶太さんのお話です。

三鷹市ごみ対策課 新谷慶太さん

以前から園芸用土の処理については、市民の皆さまから問い合わせをいただいていて、園芸用土の不法投棄を無くすために三鷹市として何か対応できないかということで、2025年4月に園芸用土の回収を実験的に実施することになりました。持ち込める土の上限は、1世帯10リットル程度で、三鷹市民が対象となっていて、無料で回収の受付をしています。2025年4月1日に、HPでこちらの事業の開始に関する内容を公開して、広報にも掲載したところなんですが、電話での問い合わせが思った以上に来ております。1日あたり20件ほど、いただいているような感覚があります。


土の回収は、月に1度、毎月第2土曜日に、三鷹市内の2箇所で行われます。回収場所に市民の方それぞれが土を持ち込む形なんですが、初回の回収日、今月12日に取材に行ってみると、回収時間の前から次々と、土を持った市民の方が来ていました。

持ってきた土は、市民の方自身でふるいにかけて、土のみを回収してくれます。4月の初回の回収では、回収場所2箇所合わせて、およそ80人、およそ640キロの土を回収したということです。

この回収の取り組みを始める前は、週に1度は三鷹市に「土の処分をしたい」という問い合わせがあって、これまでは三鷹市内の専門事業者などを紹介していたそうです。

土を持ってきた人は

実際に、三鷹市の回収場所に土を持ち込んだ市民の方に話を聞いてみました。


「僕はマンション住まいだからベランダで使っている、花とか植木とかそういうやつの不要用土ですね。業者さんがあるんだけど、コストもかかるしね。そういう意味では、こういう取り組みはいいと思いますよ。」

「本当に今まで処分に困っていたんですけど助かりました。お花好きなんですよ。だけど今ストップして、買わないでいたんです。前は1度、業者さんに来てもらって、引き取ってもらったんです。広がってほしい、それで続いてほしいです。そうすると安心してまたお花買える。」

「ベランダでガーデニングをやってて、どんどん古くなって、もう10年以上使っている土なんですけど、本当捨てるところがなくて困ってたんですけど。たまに野菜とか育てたりしてたけど、やっぱり育たないですよね、土が古いと。再生土を混ぜながら使ったりとかして、リサイクルで使ってましたけど、さすがに育ちも悪くなるんですよね。月1なので、もうちょっと回数も増えてくれるといいなと思います。」


マンションに住んでいる方が多く、ベランダで園芸、ガーデニングをするとなると場所も限られますし、処分に困っていた方がたくさん来ていました。

「自宅からは少し遠いので、もう少し回収場所が増えたらいいな」という声もあったんですが、三鷹市は今後、需要などを見極めながら、回収場所を増やすのかどうかも、検討していきたいと話していました。

この取り組みで回収した土は「リサイクル園芸用土」として、今後、三鷹市のイベントなどで無料配布する予定で、再び市民のみなさんに使ってほしいということでした。
 
東京都内では足立区や中央区などでも土の回収を行なっていますが、専門の事業者を紹介している自治体も多いのが現状だということです。不法投棄は、やってはいけないこと。土の回収の取り組みも広がればいいなと思いますが、それぞれの自治体の対応をチェックしてみてください。

(TBSラジオ『森本毅郎スタンバイ』取材・レポート:西村志野)

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占い館セレーネ代表。10代から占いの研究と実占を重ね、鑑定数は述べ25,000人以上。占いの知識は幅広く、東洋・西洋のさまざまな占術を修得しており、顧客は芸能人、経営者から研究者まで幅広いリピーターを持つ。また、占い師だけでなく、教育現場での実践経験もあり、現在は占いの幅広い知識を活かし、プロとして活躍する占い師を多数育てている。

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