太陽は熱いのになんで雲は燃えないの?

TBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』毎週月曜日~木曜日 朝8時30分から放送中!

ふらっと こども電話相談室

2022年10月19日放送

TBSラジオで長年親しまれた名物企画「全国こども電話相談室」(1964年~2008年)のコンセプトを受け継いだコーナーです。パンサーの向井慧が「電話のお兄さん」となって、毎回、様々な質問に合わせた頼もしい先生をお呼びしています。今回の相談は・・・

Q. 太陽は熱いのになんで雲は燃えないの?(東京都 そうたくん 8歳 小学2年生)

(回答した先生)長谷部愛さん/気象予報士

長谷部先生 確かに雲の上ってすごく熱そうですよね。熱いと燃えるって思ったんだよね?

― うん。

長谷部先生 もし燃えるんだったら、どうやって燃えているイメージ?

― 溶けちゃう、焦げていっちゃうって感じ。

長谷部先生 うん、うん。雲と同じくらいのところを飛んでいるものがあるんだけど。飛行機。

― 乗ったことある。

長谷部先生 本当? 飛行機に乗ったとき、雲が隣りに見えたりしなかった?

― 見えたりした。

長谷部先生 飛行機って雲と同じところとか雲よりもっと高いところを飛ぶこともあるんですね。でも燃えないよね?

― うん。月が冷やしてくれるのかな。

向井お兄さん すてきなこと考えてるねえ。

長谷部先生 ふふふ(笑)。実は、飛行機も燃えないんだけど、紙とか木とか、燃えそうなものを持っていっても、燃えないんです。もっともっと太陽に近づかないと燃えなくて、雲の高さぐらいだとまだ燃えないんです。

― そうだったんだ。

長谷部先生 太陽ってすごく遠くて、新幹線で行ったら90年ぐらい、飛行機でも20年くらいかかります。そのくらい太陽はすごく遠くにあるから燃えない、そこまで熱くないんですね。そして実は、雲はすごく熱くなっても燃えません。

― そうだったんだ。

長谷部先生 雲がなにでできているかは知っているかな?

― うーん、雪か雨かな。

長谷部先生 ピンポン! 雨とか雪って元々はなにかな?

― 元々、水。

長谷部先生 そう! お水なんですね。綿あめみたいにふわふわして見えるんだけれども、雲はすごく小さな水の粒なんだよね。お風呂に入ると湯気がふわ~っと出るけど、あれ白いじゃない。雲は、湯気が空の上にあるみたいなイメージなんです。その水は燃えそうかな?

― 絶対、燃えない。

長谷部先生 そうだね。火を消すときにもお水を使うもんね。この世の中には燃えるものと燃えないものがあります。

― なんか燃えるごみと燃えないゴミに似てる。

向井お兄さん そうだね、燃えるごみと燃えないゴミってあるもんね(笑)。でも燃えないゴミも燃えたりするんだけどね。

長谷部先生 そう、いっぱい熱くすると燃えるものもあるんだけど、お水はどんなに熱くしても燃えないものなんです。お水は燃えないので、雲も燃えることはないんですね。

― そうなんだ。じゃあさ、雲が燃えないならさ、雨雲はどうなの?

長谷部先生 色が違うから雲と雨雲は違うものだと思うかな?

― うん。

長谷部先生 白い雲がいっぱい集まって層がいっぱいになると、ちょっと灰色っぽい雲になるんです。

― ふ~ん、不思議。

長谷部先生 不思議だよね。雲も雨雲も元は一緒で、水の小さい粒だから、燃えることもないんですね。

向井お兄さん 雲が燃えない理由は大きく2つ。太陽からかなり距離があるから燃えないし、雲自体は水でできているからやっぱり燃えないということなんですね。そうたくん、わかった?

― わかりました。

向井お兄さん よかったあ。そうたくんは話を聞いている中でまた質問が浮かんできたときに、ちゃんと言えるのが偉いですね。

長谷部先生 素晴らしいなと思います。

(回答者プロフィール)長谷部愛さん。2012年に気象予報士の資格をとり、現在、TBSラジオやYahoo!の動画サイトで天気の情報を伝えています。大学の特任教授として、有名な絵画やアニメ、マンガに描かれた天気を読み解く授業も行っています。

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同じ積極財政でも「狙いが違う」。サナエノミクスとアベノミクス

ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、10月15日の放送にノンフィクション作家の常井健一が出演。高市早苗首相の掲げる経済政策「サナエノミクス」に現在について、城内実大臣へのインタビュー経験も踏まえて解説した。

常井健一「リフレ政策のリフレはリレーションの略で。簡単に言うとデフレから脱却するために金融緩和などによって需要を刺激して物価を適度に上げよう、という政策です。いわゆるリフレ派が主導した安倍晋三政権のアベノミクスでは、日銀による異次元の金融緩和が大きな柱でした。ところが現在、物価高が国民の生活を圧迫しています。日銀も金融政策を変えて金利は上がっている。そんな中、これまで安倍政権の継承を訴えてきた高市早苗政権の閣僚が、相次いでリフレ政策を否定していると」

長野智子「うん」

常井「特に城内実大臣は生前の安倍さんが高市陣営に送り込んだ参謀で。いまや自民党内に150人以上いる積極財政派のラスボスと目されています。実際、安倍さんに近かったリフレ派のブレーンたちを継承して7月の骨太の方針や成長戦略を策定してきた。当然、発言の真意に注目されているわけです」

長野「アメリカのベッセント財務長官が、リフレ生活はもう限界だ、やめるべきだ、と言いました。それに反応しているんですか?」

常井「まさにそれを(東洋経済オンラインの取材で)城内大臣に直撃して。『政権のスタンスはまったく変わっていない』と否定されました。強調していたのがサナエノミクスとアベノミクスの違いです。大きな違いは経済環境にあると。デフレ脱却のために大規模な金融緩和を続けたアベノミクスとは違って、いまは物価も金利も上がっています。政府としては『いつまでも異次元緩和を前提に経済政策を考える時代ではない』と言ってきたんです」

長野「なるほどね。だけどアベノミクスと同じ『積極財政』という言葉を掲げている」

常井「そうなんです。城内さん、『リフレ政策の局面は終わったが責任ある積極財政は続ける』と。アベノミクスは金融緩和によって需要を刺激することが柱でした。だけど今度のサナエノミクスは供給力だ、国内でモノやサービスをつくる力を強化するために官民で投資するんだ、と。同じ積極財政でもサナエノミクスとアベノミクスでは狙いが違う、ということですね。もう1つ、『米中の対立やパンデミックも経済環境を大きく変えた』と言っていて。東洋経済オンラインに掲載した発言を一部、ご紹介します」

長野「はい」

常井「『かつての小泉(純一郎)・竹中(平蔵)時代に象徴されるような新自由主義的な市場原理だけにゆだねる発想では、今日(こんにち)の経済安全保障や巨額の先行投資を必要とする分野に充分は対応できない、という現実がある』と。日本企業はひと昔前にコスト重視で、海外に製造拠点を移しましたね。あれが現在は地政学的に大きなリスクになっている、と指摘した。城内さんは『市場原理だけに任せる時代は終わった』と言い切っていて」

長野「ほう」

常井「こうした考え方は反・小泉という、大臣自身の独特な政治人生や色濃く反映されているな、という印象を持ちましたね。いまから21年前です。2005年の郵政選挙で当時、城内さんは1年生議員でした。郵政民営化に反対して、自民党の公認を得られず。無所属で戦った。そのとき小泉首相が送り込んだ刺客が、当時、財務官僚だった片山さつきさんですね」

長野「そうだったか」

常井「城内さん、片山さんに748票差で負ける。それから4年間、リュックサック1つで天竜川を上流から下流にくだるように選挙区をくまなく歩いた。今度は片山さんに7万票差で勝った。片山さんは静岡から追い出されて、参議院の全国比例に鞍替えしたんです」

放送では城内大臣と片山大臣の因縁、サナエノミクスのさらなる詳細などについても常井が語った。

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