元ドラゴンズの山﨑武司氏の持論「2月が他の月に比べて短いわけは?」
TOKAI RADIO『Live Dragons!』(月18:00~19:00 火~金17:15~19:00 DJ平松伴康)水・木の『HOMERUN GARAGE』(ホームラン ガレージ)のコーナーでは、プロ野球通算403本のホームランを記録し、ドラゴンズなどで活躍したプロ野球解説者・山﨑武司氏が、野球人生での思い出ばなしなどを語っている。時には、趣味(クルマなど)の話も交えて、自身の大きな「GARAGE」に詰まった話を披露している。
沖縄キャンプが終わると一段落?
「まずは、沖縄キャンプを乗り切れたという安心感が、選手たちにはあるが…。1年は12か月あるでしょ。2月だけ28日(か29日)までしかないでしょ。僕が勝手に思い込んでいるだけだが、2月は、野球選手のために短くなっているんじゃないかな。だった3日(2日)でもメチャメチャ大きい。この3日間(2日間)ってありがたいなあと思っていた」
2月が短くてうれしいのはなぜ?
「1か月のキャンプを乗り切るのは大変。とにかくキャンプを順調に過ごして、オープン戦に向かいたい。名古屋の自宅に帰りたい。だから、2月(が他の月に比べて短いの)は、野球の神様が選手に与えてくれたものじゃないかと思う。2月は野球漬けだし、ここ最近は、キャンプに家族を連れて行くほうが主流だが、我々の頃は、ほとんどなかった。自分も(家族がキャンプ地に来ることは)一度もなかった」
早く地元に帰りたかった?
「キャンプが終わって自宅に帰って、子供たちの顔を見るまでの、1か月間の長さ。子供たちの顔を見て『よし!父ちゃん、頑張らないと!』と思った。その機会が3日(2日)早く訪れる。オープン戦が始まると、そこからスイッチが入って、いよいよ本番だなという感じにはなるが、沖縄から帰ってきて、名古屋の空気を吸うと、沖縄と比べて寒いということもあるが、身の引き締まる思いがした」
オープン戦が印象深いシーズンは?
「キャンプからオープン戦に入って、バリバリ、やる気モードになったのは、楽天を退団してドラゴンズに戻ってきた1年目。あのときは、もう44歳だったが、オープン戦から『いったろか』と思った。ライバル、ブランコ(選手)がいたから。(ブランコという)大きな壁があったので、彼に勝つためには、オープン戦で打ちまくらないといけないと思って。あのとき、ホームラン5本打ったかな。そして、開幕1軍スタメン獲ることができた」
この時期に特に気を付けるべきことは?
「今は、3連戦とか組まれるが、当時は、1日ごとに試合の場所が変わっていた。試合が終わって着替えて風呂入って帰る。意外と風邪をひきやすかった。団体生活なので、特にインフルエンザになってはいけないと注意していた。まだ寒い日がある時期なので、体調管理が大切。スポーツ選手であれば、体調管理は基本中の基本だが、十分に注意しないといけない」
※該当回の聴取期間は終了しました。
小泉進次郎氏が自民党員を「がっかり」させた3つの原因とは?
ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日~金曜日15時30分~17時)、10月3日の放送にノンフィクション作家の常井健一が出演。自民党総裁選挙における小泉進次郎氏の結果について解説した。
長野智子「小泉進次郎さんの話ということで、今回の総裁選についてはどうご覧になりましたか?」
常井健一「前回、公示日(9月12日)に『アップデート』にお邪魔したんです。そのときなんとなく『危ないですよ』という話をして、そのとおりになりました。1回目の投票で進次郎さんは敗退しましたが、国会議員票はトップ。地方の党員票が3位。結果として1位の高市さんと2位の石破さんにダブルスコアをつけられています。党員からの不人気は埋められませんでした」
長野「はい」
常井「実際、公示される前はいろんな世論調査で進次郎さんがトップでした。告示された最初の週末、一気に3番手、という世論調査がどんどん出てきた。そうなった分かれ目、公示3日目の9月14日に日本記者クラブで記者会見があったじゃないですか。集中砲火を浴びて、おかしな軽い発言、もっと悪くいうと支離滅裂な発言が目立って。あのときビックリしたんですが、小泉進次郎さんと話すとき新聞社の重鎮の方ってすごく甘いんですよ」
鈴木敏夫(文化放送解説委員)「ああ~……」
常井「あの討論会を見たとき、新聞社の重鎮たちってこんなに厳しく追及してジャーナリズム精神を発揮すると思わなかった。私は小泉進次郎さんをずっと批判してきましたけど、もう批判する必要ないや、と思いながら見ていた」
長野「印象的なやりとりはありました?」
常井「トルドー首相と43歳で一緒だから外交は大丈夫です、みたいなことを言うけどトルドーさんは首相になったのが43歳で、いま全然違う。金正恩総書記とも同世代だからいい、父親同士が渡り合ったからいい……そんなに外交は単純じゃない」
鈴木「全然関係ない話ですね」
常井「党員票3位という結果は、100万人以上いる自民党の党員からすると、見たとき『これはダメだ』『話にならない』という狼狽が聞こえてきた感じがします。敗因、党員をがっかりさせた原因は3つあると思います。1つは取り巻きのブレーンたちが優秀すぎた」
鈴木「優秀すぎた?」
常井「官僚上がりの若手議員や政策通と呼ばれる人たちが集まってきた。でも優秀すぎるって裏を返せば、土の匂いがしない。上から目線、と見えるんです。自民党員ってどういう人かというと、地域で商店を営んだり、工場を経営したり、田畑を耕したり海へ漁に出たり、祭りになったら前に出て神輿をいちばん前で担いだり、というような人たち。上から目線をいちばん嫌うわけです」
長野「はい」
常井「選択的夫婦別姓、憲法改正、確かに大事だけど総裁選で掲げる一丁目一番地ってもっと目線を低くした日常生活の話をしてほしい、と。小泉進次郎さんはそういう目線をしっかり持っていて、サラブレッドなのに土の匂いがする、という不思議な人。今回の小泉陣営って、頭はいいけど庶民の暮らしや生活の機微に疎い人たちが集まって、本当は庶民派のイメージだった小泉進次郎さんを、スター気取りのインテリキャスターを演じさせてしまった、という感じなんです」
常井は小泉進次郎氏の敗因についてさらに続けた。2つ目が「菅義偉元首相の存在感を出しすぎたこと」、3つ目が「野田聖子さんを急に取り込んだこと」だという。