ベテラン大野雄大、チームの連敗を止めるさすがのピッチング

横浜スタジアムでDeNAにスウィープされ、まさかの5連敗で迎えた7月4日のバンテリンドームナゴヤでのスワローズ戦、連敗ストップを託されたベテラン左腕大野雄大が見事なピッチングで連敗を止めました。
この日解説の山本昌氏は、大野の立ち上がり「力が入って球が高めにきて、低めに投げられていない」と制球に苦しんでいるとの見方を示しましたが、先頭並木がヒットで出塁のあと2番岩田併殺打で少し落ち着いたとの評価。
その言葉通り2回以降は「打たせて獲る」ピッチングで、球数も少なく危なげない投球を展開しました。
2回以降の内容については「かつては暴れ馬で力で押していたピッチングから、緩急を使う投球スタイルに変わってきた。自身のスタイルを変えるには相当な葛藤と努力があったのではないか」と分析。
今季最長8回もすんなりとスワローズ打線を抑え、3年ぶりの完封、さらには100球未満での完封マダックスも狙って目指して9回のマウンドにも上がりましたが、先頭並木にピッチャー強襲の内野安打、代打増田にフォアボール、3番赤羽に送りバントを決められ1死二・三塁のピンチを迎えました。
迎えた4番オスナに一球目を投げたところで自らベンチに合図を送り、一旦治療のためベンチに下がったあとそのまま清水がリリーフで送られました。
そのオスナに犠牲フライを許し1点は失いましたが後続を断って逃げ切り、連敗を5で止めました。
マウンドを降りた際には山本昌氏は(並木の打球が足に当たったことを踏まえ)「もし痛みが出たなら相当なものだと思う。投げている間はアドレナリンが出ているので痛みを感じにくいが、投げている間に後になってガマンできない痛みになったなら心配。次の登板がどうかというところまで考えないといけないかも」と語っていましたが、足がつって降板したことが判明。
お立ち台では「また足がつってしまいました。すんません!」と昇竜デーで太陽をイメージしたオレンジ色の昇竜ユニフォームで染まった満員のスタンドを沸かせました。
一緒にお立ち台に立った先制タイムリーの岡林からは「大野さんは足がつることが多すぎるので、灼熱のナゴヤ球場で走り込みしてください」と、4月30日の阪神戦でも好投ながら6回途中足がつって緊急降板したこともあっていじられ、苦笑いしていました。
山本昌氏も「あれだけ明るくお立ち台で話しが出来たのだから全く問題ないだろう」とほっとした様子でした。
試合後のインタビューに応じていた井上監督は、お立ち台に向かう大野投手の姿をモニターで見て「行くんかい!」と突っ込みを入れていました。
マダックスや完封を逃したことはともかく、見事にベテランらしく冷静なピッチングで連敗を止め、チームにも久々に笑顔があふれました。
大野投手の好投、アクシデント発生時の様子や試合後の笑い溢れるヒーローインタビューなどは、是非radikoタイムフリーでお楽しみください。
- ガッツナイター
- 放送局:TOKAI RADIO
- 放送日時:毎週火曜~金曜 17時56分~21時00分
- 出演者:山本昌
※放送情報は変更となる場合があります。