ドラゴンズOB藤井淳志の「エース大野雄大についての考察」
東海ラジオ『大澤広樹のドラゴンズステーション』(月~金17:15~19:00)3月2日の放送で、コメンテーターの藤井淳志氏が、ドラゴンズのエースで、今シーズンの開幕投手に指名された大野雄大投手について話した。藤井氏と大野投手は、年齢は7歳離れているが、食事にもよく一緒に行くという仲。
藤井氏は、大野投手について「遠征先ではよく食事にも行った。よく知っている仲。投手と野手は別行動が多いと言われるが、自分は関係なく、気が合う、タイミングが合う人間と食事に行った」としたが、まわりからは「(野手なのに投手と食事に行くのは)おまえぐらいだぞ」と言われることもあったそうだ。
これに対して藤井氏は「何で、投手同士、野手同士で出かけることが多いかというと、投手は試合中のブルペンで『今夜、メシどうする?』という話になる。それで投手同士で行くことが多くなる」と理由を話した。藤井氏は、試合前の練習で投手に声を掛けることも多く、投手同士で行くことになっていても、そこに加わることもあったようだ。
よく知った後輩の大野投手について、藤井氏は「野球に対して非常に真面目。ただ、自分(藤井氏)が入団したときのドラゴンズのエースは川上憲伸さん、そのあと吉見一起投手など。みんな貯金をしっかりつくってきた(貯金というのは勝ちが負けを上回っていること)。なので、大野に対しては、いつも『おまえ、エース面するじゃねえ。ちゃんと貯金をつくってから言ってこいや』と言っていた」とのこと。
そういうときに、大野投手は「いやいや、先輩。(エースは)おれ以外にいないっしょ」と言い返してきたそうだが、藤井氏は「借金のほうが多いだろう。本当だったらエースじゃねえ」と、さらに言い返したという。確かに大野投手の通算成績は76勝78敗と負けのほうが多い。
お互いのことをよく知っているからこそのやり取りを紹介した後、藤井氏は、大野投手について「ここ2,3年、勝てるはずの試合で勝てないことが多い。勝ちが5,6増えて、負けが5,6減っていてもおかしくない。本来なら貯金をつくれているはず」と話した。
そして「大野が沢村賞を獲った2020年シーズン、最初はなかなか勝てなかった。そのとき大野がナゴヤ球場に来て『どうしたらいいですか』と聞いてきた。そのときに『長いイニングを投げるしか能のない奴が、途中で交代してんじゃねえ。何で6回で替わりますなんて言ってんだ』と厳しい言葉で叱咤したという。
さらに藤井氏が「勝ちたい奴が、マウンドを(他の)人に譲ってどうすんだ。自分のケツは自分で拭け」と言うと、大野投手は「見とってください。200球でも300球でも投げて完投しますから」と決意の言葉を口にし、果たして、直後の試合で完投勝利を挙げた。この試合では、途中で首脳陣から「替わるか」と聞かれ「いや、投げます」と答えていたとのこと。
藤井氏は「大野はスタミナがある。球数多く投げられる。長いイニングも投げられる。昔ながらの先発完投型。ザ・ピッチャー。投手は分業制と言われる時代だが、投げるからには自分が最後まで投げるという気持ちで、実際できるならそうするべき」と自身の思いを話した。
さらに「まわりの若いピッチャーたちには(先発完投型の大野投手のことが)頼もしく見えるはず。チームにもいい影響を与えると思う。数字だけじゃなく、投手陣の中でリスペクトが生まれてくる」と、その効果を話した。
今シーズンのドラゴンズの開幕戦は、3月25日に東京ドームで行われるジャイアンツ戦。藤井氏は「(ジャイアンツの)菅野(智之投手)も先発完投型。ふたりとも9回まで投げて勝負をつけてほしい。そうしたら、熱い開幕戦になる」と期待を寄せた。
- 大澤広樹のドラゴンズステーション
- 放送局:TOKAI RADIO
- 放送日時:毎週火曜~金曜 17時15分~19時00分
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