迷える若き天文学者と「計算の神様」と呼ばれた女性との出会い
岩手県奥州市には、近年ブラックホール撮影の国際プロジェクトの一翼を担い、成功して大きな話題となった「国立天文台水沢VLBI観測所」があります。その原点は1899年、同じく国際プロジェクトのためにつくられた文部省直轄の「臨時緯度観測所」でした。
観測所は今からちょうど100年前の1923年、女性の採用を始めます。多くは水沢の女学校や尋常高等小学校を卒業した10代の少女達で、働きながらスキルを身につけ、主に「計算係」として国際的な研究を支えました。
今回のドラマは、これまで岩手県内でさえ存在があまり知られてこなかったこの「計算係」の少女にスポットをあて、時空を超えた出会いが生みだす新たな物語を紡ぎます。実在の人物をモデルにしながらも、あくまでフィクションとして描く物語です。