大食いのアナウンサーやスナックのママの番組も〜個性豊かな岩手県のおすすめラジオ番組

都道府県別にラジオ番組を紹介するシリーズ。今回は岩手県の民放ラジオ局(IBCラジオ・エフエム岩手)の番組を紹介します。両局とも岩手の街に関連した濃い番組が多いのが特徴です。

IBCラジオ

全ての曜日を通じて自社制作のワイド番組が多いのが特徴です。また、おっとりしたテンポで丁寧な口調のアナウンサーも多いです。ワイド番組以外にも岩手にゆかりがある演歌歌手、芸人等の番組を複数制作しており、ラジオカー684も県内を走り回って大活躍しています。

『ワイドステーション』

リスナーからの投稿に日替わりパーソナリティー2人の会話が相乗効果を生み、話が意外な方向に広がっていきます。もちろん、知っておくと役に立つ岩手の情報もたっぷり紹介します。

月曜の人気企画「復活クイズがけっぷち」は、あるヒット曲の歌詞を散りばめて出題。歌手名と曲のタイトルを当ててもらう企画です。意外に難しい……。水曜は大分のOBSラジオ『情報ライブ!Voice』と結ぶ「岩手・大分ホットライン」、週によっては県内のコミュニティラジオ局とつなぐ「さんりく元気ラジオ!」のコーナーも。

木曜の「イヤーマイッタマイッタ」はもうすぐ800回を迎える人気企画。文字通り「マイッタ!」と思わせる投稿を水越かおるアナウンサー、大塚富夫アナウンサーの名コンビで紹介。過去の放送は番組のサイトで聴くことができます。金曜のお楽しみのひとつは「拳杜の俳句で一句」。長谷川拳杜アナウンサーが詠み上げ、白濱一羊(しらはまいちよう)先生の指導のもと、IBCの俳人を目指します。

ワイドステーション
放送局:IBCラジオ
放送日時:毎週月曜~金曜 12時35分~16時40分
出演者:長谷川拳杜、風見好栄
番組ホームページ

※放送情報は変更となる場合があります。

『のりこの週刊おばさん白書』

2001年に始まった人気番組。同局の元アナウンサー、後藤のりこさんが丁寧でおっとりした口調で話しかけます。笑いのツボにハマると豪快に笑うのも微笑ましいところ。15時台の「やさしいカウンセリング講座」は悩みを抱える人にじっくりと時間をかけて寄り添います。日常のちょっとした出来事をのりこさんに話しかけるようなお便りが多く、メッセージを紹介したあとは思ったことをあけすけに話ます。

なお、この番組は2005年と2020年に日本民間放送連盟 ラジオ生ワイド部門で優秀賞を受賞しました。

のりこの週刊おばさん白書
放送局:IBCラジオ
放送日時:毎週日曜 13時00分~16時00分
出演者:後藤のりこ
番組ホームページ

※放送情報は変更となる場合があります。

『松原友希のアフタースクールらじお』

“おまつ会長”こと松原友希アナウンサーが生徒会長として岩手の10代を応援。さまざなテーマにスポットを当てます。「学園天国部」はIBCテレビで毎週土曜日に放送している『じゃじゃじゃTV』内の「学園天国HEY」のコーナーで取材した学生に、一足先にラジオでも話を聴くコーナー。アーティストに話を訊く「音楽部」、仕事の裏話を訊く「お仕事見つけ隊」、高校生が10代の目線でしゃべる「放送部」。さらに、好きなアイドル・アーティスト・俳優・YouTuberなど、リスナーの推しメンをラジオで普及させちゃおうというコーナー「推し活部(不定期)」など勢揃い。開歌・百岡古宵、TeamZENRYOKUも出演中。リスナーの中には、岩手からジャマイカに旅立った人も。「ZendaMan」として頑張っています。

ちなみに、おまつ会長は大好きなアイドルの話になるとトークに拍車がかかるのでそちらにも注目です。コスプレも似合います。

松原友希のアフタースクールらじお
放送局:IBCラジオ
放送日時:毎週金曜 21時30分~23時00分
出演者:松原友希
公式Twitter

Twitterハッシュタグは「#IBCアフらじ」

※放送情報は変更となる場合があります。

『#げんまか?いまいか?・・・!』

2021年春で入社3年目に入る弦間彩華アナウンサーと、今井日奈子アナウンサーが交替で出演。ポイントは毎回ロケを行っているところ。奥州では今井アナが南部鉄器づくりの模様を取材。南部鉄器でつくったハンドベルと一般的なハンドベルの音の違いを探ったり、さんまの美味しい焼き方を探ったり(今井アナ)。弦間アナは目が不自由な人をサポートするボランティアの話を訊きに行ったり(弦間アナ)、大判焼きの食べ比べを行ったり(弦間アナ)、モンブランの食べ比べを行ったり(弦間アナ)、肉をたくさんを食べたり(弦間アナ)……。

学生時代から大食いで有名だった弦間アナ。大学時代は『有吉ゼミ』(日本テレビ)でギャル曽根らと大食い対決をして、パエリア2.6キロを食べたこともありました。わんこそばの最高記録は155杯にも上ります(女性の平均は30〜60杯。男性でも多くて80杯)。今井アナは丁寧な語り口調からTBSの安住紳一郎アナウンサーに「(新人なのに)入社3年目みたい」と言われたことがありました。2人とも岩手の人や美味しいものの魅力を丁寧に伝えています。

#げんまか?いまいか?・・・!
放送局:IBCラジオ
放送日時:毎週土曜 18時30分~19時00分
公式Twitter

Twitterハッシュタグは「#げんまかいまいか」

※放送情報は変更となる場合があります。

そのほか、ニュース、天気予報、園芸市況情報、ラジオカー中継まで、朝に知っておきたい情報を揃えている『朝からRADIO』(毎週月曜〜金曜 6時30分〜11時)、ラジオ・テレビの技術の裏側をユニークな視点で紹介する『おしゃべり技術くん』(第3日曜除く 日曜9時40分〜9時55分)、甲斐谷望アナウンサーが幅広いジャンルの要望にこたえる『リクエストマンデー』(毎週月曜 20時〜22時)など、たくさんの自社制作番組が揃っています。

余談ですが、前任の照井健さんは1月いっぱいで岩手放送を退社。43年間にわたるアナウンサー生活を終えました。1月22日のブログでは、かけ言葉を用いながら「とても刺激的で面白い業界だった。歩んできた43年間に悔いはない」とアナウンサー生活を振り返りました。なんともジーンとくる内容になっています。

エフエム岩手

岩手の生活情報はもちろん、聴くだけで気分が盛り上がる音楽番組、岩手にゆかりがあるミュージシャンの番組など、さまざまなジャンルの番組が目白押し。岩手県内の市町村別の番組も多く、世界遺産・平泉町をはじめ、久慈市、久戸村、普代村、軽米町、八幡平市・岩手町・葛巻町など、さまざまな街の魅力が分かる番組が揃っています。

『夕刊ラジオ』

パーソナリティーは、月・水・金曜は阿部沙織さん、火曜は高野真一郎さん、木曜は柳咲恵さん。阿部さんは2012年に入社したアナウンサー。まったりした話の中に本音と冗談、真面目な話が散りばめられており、聞けば聞くほど気にさせてくれる魅力の持ち主です。火曜の高野さんはちょうど良いテンションの高さ。夜に向けてもうひと頑張りしたい人や、これから仕事に向かう人の背中を押します。木曜の柳さんは遠くまで聞こえそうな澄みきった声でおしゃべり。疲れを忘れそうなキュートな声の持ち主です。金曜には貴重になった8センチCDシングルの曲をかける企画もあり、そちらにも注目。

同じく金曜の午後には『夕刊ラジオ 早出し!』(13時30分〜14時50分)を阿部沙織さん、高野真一郎さんのコンビで放送。阿部さんがマイペースな高野さんにグイグイ向かっていきます。小さなツッコミどころも逃さないのが阿部さん流。お2人とも、ひとりで話している時との雰囲気の違いもポイントです。

余談ですが、男性のSディレクターと女性のディレクター(通称“美人D”)はリスナーの間でも有名。毎日聴いているうちにスタッフのことまで認知できたら『夕刊ラジオ』にハマった証拠です。

夕刊ラジオ
放送局:FM岩手
放送日時:毎週月曜~金曜 16時00分~18時55分
出演者:(月、水、金)阿部沙織、(火)高野真一郎、(木)柳咲恵
番組ホームページ

Twitterハッシュタグは「#youcanradio」

※放送情報は変更となる場合があります。

『よりこのうたラジ』

「誰でも人生と共に歌がある」をコンセプトにリスナーからのお便りとリクエストで構成。パーソナリティーは盛岡を拠点に活動する民謡歌手、佐野よりこさん。メッセージの紹介の仕方がとても丁寧です。

オンエアされる曲は洋楽・邦楽・演歌・民謡・懐メロなど、ジャンルを問わないのが特徴。例えばある回の放送では竹内まりや、走裕介、初音ミク、AKB48、中島みゆき、そして佐野よりこさんご本人までバラエティに富んでいました。人気声優が登場する「Sチャンネル出張版」のコーナーでは“S”のタレントが代わる代わる登場。岩手の名産品や岩手出身の偉人の名言などを紹介していきます。

よりこのうたラジ
放送局:FM岩手
放送日時:毎週木曜 13時30分~14時55分
出演者:佐野よりこ
番組ホームページ
公式Twitter

※放送情報は変更となる場合があります。

『BRA-BAN!』

2008年にスタートした吹奏楽トークバラエティー。“みょんちゃん”こと明内一師さん(トロンボーン演奏者)の「吹奏楽の魅力を“広く浅く”伝えると共に、大人になっても(もちろん大人も)吹奏楽の世界に飛び込んで欲しい!!」という熱き想いと、パートナーでみょんちゃんをちょうど良い塩梅で転がしている さのりえ さんとやりとりもポイント。

スタジオには岩手の10代からベテラン勢まで幅広い層を迎え、あまり陽の当たらない楽器にもスポットをあてます。みょんちゃんと さのりえ さんの吹奏楽愛と心遣いも伝わってきて、聴いている側もほっこり。

BRA-BAN!
放送局:FM岩手
放送日時:毎週金曜 21時00分~21時30分
出演者:みょんちゃん、さの りえ
番組ホームページ

※放送情報は変更となる場合があります。

『おもかげ横丁 スナックいがわ』

岩手県奥州市に実在する店「シレーヌ」を営む姉妹(井川琴乃・綾乃)によるトーク番組。実際に店内で収録されています。ゲストは岩手にゆかりのあるミュージシャンから地元の企業の社長まで地元色が濃い目。特に名物社長が出演する時は、ほろ酔い気分でスレスレの話が出ることも。最近はコロナ禍でお店も大変。一日も早くお客さんとワイワイできる日が戻るのを祈っております。

この番組の良さは2人のマイペースっぷり。相手がどんな人でもまったりとした様子は変わりません。日頃の様子は2人がアップしているYouTube動画「おもかげ横丁 アフタートーク」でも観ることができ、ここでもマイペース。ちなみに、妹は大好きなお笑いやSixTONESの話になるとテンションが上がります。

おもかげ横丁 スナックいがわ
放送局:FM岩手
放送日時:毎週木曜 21時30分~21時55分
出演者:井川シスターズ
番組ホームページ

※放送情報は変更となる場合があります。

そのほか、岩手の食材を使った料理を日本料理界の重鎮、現代の名工・加藤綱男さんが解説する『加藤綱男の料理小噺』(毎週月曜 8時45分〜9時)。『日食なつこの拝啓、あをいめだまの小いぬ』は花巻市出身、9歳からピアノ、12歳から作詞作曲を始めて、高校2年の冬から盛岡にて本格的なアーティスト活動を開始した日食さんが、日常で感じたことを鋭く切り取ります。唯一無二の爽快な音楽にも注目。

『ビッキー吉田のフォークケロケロ』(毎週日曜 18時〜18時30分)は謎のフォーク博士、ビッキー吉田さんがフォークの魅力を語ります。パートナーは阿部沙織さん。

この記事を書いた人

やきそばかおる

小学5年生以来のラジオっ子。ライター・構成作家・コラムニスト。

「BRUTUS」「ケトル」などのラジオ特集の構成・インタビュー・執筆を担当するほか、radiko.jp、シナプス「I LOVE RADIO」(ビデオリサーチ社)/ J-WAVEコラム「やきそばかおるのEar!Ear!Ear!」/otoCoto「ラジオのかくし味」/水道橋博士のメルマ旬報など連載や、番組出演を通じて、ラジオ番組の楽しさを発信。

ラジコプレミアムを駆使しながら、全国のユニークな番組を紹介するツイキャス番組「ラジオ情報センター」(水曜21時〜22時)も放送。全てを合わせると、年間でのべ800本のラジオ番組を紹介している。

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マテムり『ブルーロック』特集で潔世一役の浦和希が登場!浦和希が語る潔世一の魅力とは?

4月20日放送の『Snow Man佐久間大介の待って、無理、しんどい、、』(文化放送)は、ゲストに声優の浦和希を迎え、アニメ『ブルーロック』特集と題してブルーロックの魅力に迫った。

浦「自分と似てるところが多いって思ってたんですけど」-

今回のマテムりは、『ブルーロック』特集と題して、ゲストに潔世一役の声優浦和希を迎えて放送された。

アニメ『ブルーロック』は、日本代表がサッカーワールドカップを2010年大会以来8年ぶりにベスト16で終えた2018年。日本フットボール連合は日本をワールドカップ優勝に導くストライカーを養成すべく、高校生フォワード300人を対象とした「ブルーロックプロジェクト」を立ち上げ、「ブルーロック-青い監獄-」と呼ばれる施設を建設。失格者は日本代表入りの資格を永久に失うという条件の中、無名の高校生プレイヤーである潔世一は世界一のエゴイストストライカーになるべく、己のサッカー人生をかけブルーロックでの極限のサバイバルに挑む。という作品。原作コミックは累計発行部数3000万部突破の今最も熱く、最もイカれたサッカー漫画だ。

4月19日から『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』が公開されている『ブルーロック』。浦と『ブルーロック』の出会いや、浦が演じている主人公潔世一の魅力について語ってくれた。

佐久間「『ブルーロック』は、アニメに出会う前に見てたとかあるの?」

「そうですね。それこそ原作の第一話が連載された時から読んでて」

佐久間「へぇ~。連載時からなんだ」

「そうなんですよ。本当にたまたま」

佐久間「すごいね」

「もう僕も結構運命だなって思ったんですけど」

佐久間「それで主人公はちょっとマジで震えるね」

「だからオーディション来た時に、これ受からなかったらどうしようみたいな」

佐久間「(笑)。オーディションっていろいろな役を受けたりとか、指名でこの役受けてくださいとかあったりするじゃん?」

「はい。あります」

佐久間「他にも受けたキャラはいたの?」

「実はもう本当に潔だけで」

佐久間「へぇ~」

「事務所から潔くんを受けてくださいとか、事務所に枠を事前に言われるというか。そういう形なので、それでたまたま潔君を受けて」

佐久間「一本勝負で勝ち取ったのすごいね」

「本当にいろいろな運が重なったというか、ありがたいなと思います」

佐久間「かっけぇわ。主人公の人だやっぱり。」

「(笑)」

佐久間「ここにも人生主人公の人いるわ」

「いやいやいや、もうそうなればいいなと思いながら生きてます」

佐久間「いやすごいわ。あと演じている中で感じた潔世一というキャラクターを一言で表すと?で、「信念と書いてエゴと呼ぶ」おぉ~、すごいね。そのまんまだね」

「そのまんまです。彼の中のエゴっていうのが人を傷つけたりとかそういうものではなくて、自分が上手くなるために、自分が世界一のストライカーになるためにどうしたらいいのかを突き詰めるためのエゴというか」

佐久間「たしかに。本当にストイックだよね」

「ストイックです。本当に。そのための努力も怠らないし、今まで積み上げてきた自分を壊して新しく作り直すって、なかなかできないことだと思うんですけど」

佐久間「マジで勇気がいるよね。自分の武器を手放す勇気」

「ですよね」

佐久間「あらためて作り上げるよりも手放すことが超怖いじゃん」

「本当にそうですよね」

佐久間「今の仕事急にやめろっていってるのと一緒じゃん」

「本当にゾッとしますよね」

佐久間「怖いよね」

「絶対に無理なんですけど、それを上に行くために選択肢として取れるところだったり、それでもずっと前に進めているのは信念というかブレない何かがあるからこそ、彼は進んでいけるんだなと思うので」

佐久間「なんか、浦くんと共通するところは多いんだね。かみ砕いていけば」

「でもなんか、逆に最初の方こそそういうふうに僕も勝手に思ったんですよ。潔くんが自分と似てるところが多いって思ってたんですけど、もう咀嚼すれば、するほどこいつ化け物だと思って。潔世一は」

佐久間「やっぱそうなんだ」

「そうなんですよね。だからもう今は潔くんの背中を追いかけてるぐらいの気持ちです」

佐久間「へぇ~。なんかいいね」

ほかにも、「潔世一を演じるうえで意識していること」や、「潔世一以外で個人的に注目しているキャラクター」についても浦が語ってくれた。そちらについては、是非タイムフリーで。

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