【イベントレポート】9ジラジ×Perfume×9nine が一夜限りのスペシャルコラボ!

2017年12月6日(水)HBGホール(広島市)にて、「HFM35th ANNIVERSARY 広島FM MEET the RADIO SHOW Perfume×9nineの9ジラジNIGHT powered by ℃℃℃」が行われました。

長いタイトルなので、まずは説明から。12月5日に、広島FM(以下HFM)が開局35周年を迎えました。それを記念して、同局の人気番組『大窪シゲキの9ジラジ』(月曜日~木曜日20時~22時)が、広島出身のPerfume、Perfumeの「あ~ちゃん」こと西脇綾香さんの実妹・西脇彩華さんが所属する9nine(ナイン)をゲストにイベントを行った、というわけです。

ついでに説明すると、『9ジラジ』は2000年4月に始まった中高生向けプログラム。2007年から、「オオクボックス」こと大窪シゲキさんがパーソナリティとなっています。HFMの放送エリア内にある学校の子と電話をつなぐコーナーをレギュラーで設けるなど、地元の中高生から熱い支持を受けている番組です。

開演前から会場で番組オンエア!?

前置きが長くなりました。イベントのレポートに移りましょう。イベントの開演は19時。しかし、18時を少し過ぎた時点で、番組パーソナリティのオオクボックスが登場し、舞台脇に設置されたDJテーブルへ。会場限定の「ラジオ番組」が始まりました。

と、ここでまた補足説明を。同番組ではADをしながらアシスタントを務める「ADJ」というシステムを採用しています。現在は月曜日を「やまモン」こと山本将輝さん、火曜日を「ぴかりん」こと小竹彩花さん、水曜日を「えもっちゃん」こと江本一真さんが担当。その3人が会場のホール内、ロビー、出演者控え室前からレポートをし、オオクボックスが絡みつつPerfumeと9nineの曲をかけます。もう本番前から会場のテンションは上がりっぱなしです。

 

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舞台脇のDJテーブルにそろったしゃべり手陣。左からADJの江本一真さん、山本将輝さん、番組パーソナリティの大窪シゲキさん、ADJの小竹彩花さん。

 

オオクボックスがド派手に再登場

開演が近づく18時40分頃、やまモンとえもっちゃんが「会場を出なければいけない」とのこと。なぜならこの日は水曜日。『9ジラジ』の生放送もあります。2人はHFMのスタジオでしゃべらなければならないのです。「最後にひと言」と振られたやまモン。「生放送もやっていますので、帰り際にラジコのタイムフリーで聴いてください」。うれしい言葉です。

2人が去ると、オオクボックスもDJテーブルを後に。何やら本番の登場の準備があるとか。1人残ったぴかりんが諸注意などをしていると、オオクボックスの準備が整ったとの合図が。ぴかりんの呼び込みに応じ、オオクボックスが再登場。しかも神輿に乗って! 瀬戸内高校チアリーディング部が華を添え、神輿を担ぐのは番組リスナー。スポットライトを浴びるオオクボックス。さすがに本人も「調子乗ってんちゃうか?」と思ったそうです。

 

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瀬戸内高校チアリーディング部が先導し、神輿に乗ったオオクボックスが登場。この日はオオクボックスの両親も大阪から駆け付けていたという。

 

 

満面の笑みのオオクボックス。10年の積み重ねが報われた瞬間といえるのでは?
満面の笑みのオオクボックス。10年の積み重ねが報われた瞬間といえるのでは?

 

ラジオを愛する人たちのイベント開幕!

そんなこんなでオオクボックスがステージ上へ。いよいよイベントがスタートしました。十分温まっている会場をさらに一体にするトークをし、9nineにバトンタッチ。9nineによる30分のライブの間も、客席は大興奮状態です。

続いてはPerfumeによる40分のライブ。盛り上がりのほどは、言及するまでもないでしょう。そのまま9nineもステージに上がり、Perfume×9nineのコラボライブへ移行。会場には番組が招待した(事前抽選)200人の中高生リスナーを含め、多くの中高生がいましたが、皆、夢の世界にいるような、キラキラした目でステージを観ていたのが印象的でした。

さらにさらにオオクボックス、Perfume、9nineによるトーク、HFMのスタジオと中継をつなぐ、広島東洋カープからロサンゼルス・ドジャースへと移籍した前田健太投手からのメッセージを紹介するなど、ラジオの醍醐味を凝縮した内容で進行。最後に、後日放送する特番で使用するタイトルコールを、来場者と一緒に収録して終了となりました。

※ライブの模様は、12月28日(木)21時~22時にHFMでオンエア

 

この日の主役を張ったオオクボックス。今回のイベント成功は、彼の人柄によるところが大きい
この日の主役を張ったオオクボックス。今回のイベント成功は、彼の人柄によるところが大きい。

 

 

最後はキャノン砲で締め。打ち出された銀のテープには今回の出演者の似顔絵が描かれており、来場者に1人1本ずつプレゼントされた
最後はキャノン砲で締め。打ち出された銀のテープには今回の出演者の似顔絵が描かれており、来場者に1人1本ずつプレゼントされた。

 

 

HBGホールを埋め尽くした来場者に、最後のお礼をするオオクボックス。温かくて優しく、そして楽しい幸せな空間だった
広島文化学園HBGホールを埋め尽くした来場者に、最後のお礼をするオオクボックス。温かくて優しく、そして楽しい幸せな空間だった。

 

ライブの模様はラジコプレミアムで!

今回のイベントの責任者であり、広島FM事業広報部長の屋形英貴さんは、「ラジオの特性である『一緒に作り上げる』ことをしたかった」と語ってくれました。また「今、『若い子たちに元気がない』とか『ネットの社会だけに逃げている』といいますけど、それは大人が決めつけているだけなのではないでしょうか。本当はもっと純粋だし、喜ぶ力とか楽しむ力とか、感受性は若い子の方があると思うんですよね。それを今回、すごく感じました。今回のイベントを通じて、中高生たちの力を結集できるような企画ができるのではないか、やらなければいけないな、と感じました」とも。

オオクボックスも、「ラジオをやっていて良かったなという気持ちと、お客さんも出演者もラジオのことを愛してくれているのが感じられてうれしかったですね。これを機にラジオや音楽を好きになってほしいです」という言葉とともに、「ラジオって、DJってカッコイイんだなと思ってもらえたらうれしいですね。ラジオだからこそできることがあると証明したかったのですが、ちょっと近づけたかな」とのコメントをくれました。

「お楽しみはこれからだ」
『9ジラジ』及びラジオの将来について、そう思わせてくれるイベントでした。
(写真提供/広島FM)

番組概要

■番組名『HFM35th ANNIVERSARY 広島FM MEET the RADIO SHOW Perfume×9nineの9ジラジNIGHT』
■放送局:広島FM
■放送日時:2017年12月28日(木)21時~22時(『大窪シゲキの9ジラジ』20時~内)

出演者プロフィール

大窪シゲキ

1979年、大阪府出身。
2004年に1年間、『9ジラジ』のAD兼アシスタントを経験。
2007年から同番組のパーソナリティとなる。
愛称は「オオクボックス」。
HFMでは、『シネマ☆ボックス』(土曜日21時~21時半)も担当。
2015年からは「広島県消費者トラブル防止DJ大使」にも任命されている。

取材者プロフィール

jigazo

豊田拓臣
1979年、埼玉県生まれ。
中学生からラジオを聴き始め、ずっと聴き続けていたら、ラジオ番組の紹介記事やしゃべり手のインタビューをして原稿を書くことが仕事になったフリー編集者/ライター。

自称・ラジオ解説者。
著書に『ラジオのすごい人たち~今こそ聴きたい34人のパーソナリティ』(2012年、アスペクト)がある。
一般社団法人日本放送作家協会会員。
特定非営利活動法人放送批評懇談会正会員。

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茂木健一郎「『モチベーション』や『やる気』は、実は必要ない」その深意は!? 集中状態をキープするために必要なことを脳科学の視点でアドバイス

脳科学者・茂木健一郎がパーソナリティをつとめ、日本や世界で活躍するゲストの“挑戦”に迫るTOKYO FMのラジオ番組「Dream HEART」(毎週土曜 22:00~22:30)。
そのスピンオフ番組「茂木健一郎のポジティブ脳教室」が、TOKYO FMとJFN系列38局の音声配信プラットフォーム「AuDee(オーディー)」にて配信中です。
この番組では、リスナーから寄せられたお悩みに対し、茂木が脳科学的な視点から回答して「ポジティブな考え方」を伝授していきます。
今回の配信では「効率よく集中するコツ」に関する相談に答えました。


パーソナリティの茂木健一郎



<リスナーからの質問>
僕は勉強を頑張りたいのですが、集中力が続かず、気が散ってしまうことが多いです。やる気があるときはスムーズに進むのですが、モチベーションが下がると何も手につかなくなります。

茂木さんは、よく「フロー状態」(※時間が経つのを忘れるほど集中している状態)についてお話されていますが、フローに入りやすくするための具体的な方法や、脳科学的に効率よく集中するコツがあれば知りたいです。

また、モチベーションが低いときにどうすれば自分を動かせるのか、アドバイスをいただけると嬉しいです。

<茂木の回答>
「モチベーション」や「やる気」は、実は必要ないと気づくことが、人生においてすごく大事なことなんです。私も毎朝起きてから夜寝るまで、ずっと何かしらの活動をしていますが、面白いとは思っていても、「モチベーション」や「やる気」を意識することはありません。

モチベーションとは、何かをやりたくないときの言い訳として使われることが多いのです。

ちょっと考えてみてください。歩くときに、「よし、歩こう!」とモチベーションを高める必要はありますか? ありませんよね。

何かを継続するためには、それを習慣にすることが大切です。そして習慣化する過程では、モチベーションや、やる気は不要なんです。むしろ、「モチベーションが上がった」「下がった」と考えることが、1つの落とし穴になってしまうのです。

「やる気があるときにはスムーズに進む」と書かれていますが、それは「やる気があるから」ではなく、そのとき「集中できているから」なんです。

だから、「やる気が出ない」「モチベーションが湧かない」と考えること自体が、フロー状態に入る妨げになってしまうんですね。

例えば、アスリートがオリンピックで金メダルを獲るという目標はあっても、日々の練習で(毎回)そのことは考えません。ただ、決められた時間に黙々とトレーニングするだけなんです。だからこそ、「モチベーションや、やる気は必要ない」と気づくことが、とても重要だと思います。

フロー状態に入るとは、雑念を1つずつ取り除いていくことです。そして、その雑念のなかには「モチベーションや、やる気がなければならない」という思い込みも含まれているのです。

ところで、今あなたが勉強しているのは何でしょうか? きっと、それを「学びたい」と思った原点に、何かしらの感動があったはずです。私自身、子どもの頃に蝶の観察をして、命の美しさに感動したり、アインシュタインの相対性理論を読んで感動したという原点があります。あなたにも、きっとそうした「原点の感動」があると思うんです。

その感動が、自分の人生の「方向」を作るのです。方向が定まれば、あとは日々のルーティンをこなすだけ。そこにモチベーションや、やる気は必要ありません。淡々と続けることが、フロー状態を保つ鍵なのです。ぜひ、試してみてくださいね。

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音声版「茂木健一郎のポジティブ脳教室」
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<番組情報>
番組名:茂木健一郎のポジティブ脳教室
配信日時:毎週土曜 22:30配信(予定)
パーソナリティ:茂木健一郎

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