ダンディなおじさまが一人で語るラジオ番組

「服がダサさそう」「加齢臭が漂ってそう」と、何かと負のイメージを持たれがちな「おじさま」層ですが、経験も知識も豊富なおじさまだからこそできる話がラジオには盛りだくさん。今回は、ダンディなおじさまが一人で語る番組を紹介します。

JFN系列『chageの音道』

chageさんの軽快なトークとお便り紹介、さらにchageさんの選曲による音楽が楽しめる55分です。若い頃にチャゲアスの曲を聴いて育ったリスナーも多いと思いますが、先日の放送では「バブル」をテーマにしたお便りを紹介していて「会社の飲み会の余興で現金つかみ取りがありました」「利子でブランドものの商品が買えました」という話が出ていて、バブル世代ではない私は「ひょえ~~」と思うばかりでした。それにしてもchageさんの特徴的な喋り方は、一度聴くとマネしたくなりますね。

■放送日時:土曜 24時~24時55分

STVラジオ『それ行け!オッサン大作戦』

STVラジオの人気アナウンサー・明石英一郎さんの番組です。「オッサンのオッサンによるオッサンのための30分」というキャッチコピーの通り、紹介されるお便りは30〜50代の男性が多く、まさにオッサン層です。お便りを送っている“オッサン”も聴いている“オッサン”も、昔『明石英一郎のアタックヤング』を聴いていた人も多いのではないでしょうか。学生時代から文章を鍛えられたのか(?)、お便りの文章がうまいものが多いのも特徴で、おじさんが聞くと笑ってしまうネタがザクザク出てきます。先日はキーボードで「アンダーバー」の打ち方を毎回忘れると嘆いていました。おじさんであれば「あるある!」と言ってしまうような話も多く、明石さんのトークを聴いて笑った人は、おじさんです。

■放送日時:日曜 18時~18時30分

TBCラジオ『宮川賢のまつぼっくり王国』

「劇団ビタミン大使ABC」主宰であり、ラジオファンにとっては『夜な夜なニュースいぢり X-Radio バツラジ』や『サタデー大人天国! 宮川賢のパカパカ行進曲!!』(共にTBSラジオ)などでファンになったという人も多いはず。『まつぼっくり王国』はフリートークと大喜利が行われます。週によっては本当に(良い意味で)くだらない話で終わりますが、ニュース・経済に話など、聴いていると思わず「うんうん」と頷く話も多いです。

先日の放送では仙台駅前における、百貨店と商店街の活性化に関して、仙台に通っていた宮川さんならではの提言をしていました。そのほか、ラジオの仕事にまつわる裏話がポロリと飛び出すことも。

また、宮川さんといえばTBSラジオ『簡易恋愛プログラム 宮川賢のデートの時間でそ?!』(土曜 19時〜21時)も必聴です。「ラブリー大喜利」や、男女間で余計な一言を言わないために、正しい反応・ 誤った反応を見極める「ナイス!ラブリーリアクション」など「デート」をテーマにありとあらゆる切り口で楽しいトークを繰り広げます。一つのテーマを肴に、つまんで、こねくりまわす勢いで、あらゆる角度から捉えたトークは必聴です。

■放送日時:日曜 24時30分~25時

TBSラジオ『菊地成孔の粋な夜電波』

ジャズミュージシャンでありながら、ラッパーでもあり、数々の著作を持つ文筆家でもある菊地成孔さん。SNSを活用した番組が多い中、この番組は一切使用せず、菊地さんの選曲とトークで進行します。放送では、菊地さんがビッシリと書きとめたネタ帳が台本代わりとなっています。

菊地さんは、春と秋の改編期が近づくたびに「改編を乗り越えられるかどうか」という話題をしますが、今年の春の改編も無事乗り越えました。ただし、TBSラジオでは、4月からは日曜20時からの放送に変更になりますので関東に住んでいる「粋な夜電波」ファンの皆さんはご注意を。

■放送日時:金曜 24時~25時
※4月9日(日)より毎週日曜 20時~放送に変更

TOKYO FM『山下達郎のサンデー・ソングブック』

’92年放送開始の人気番組。山下達郎さん自身が所有するレコードなどを紹介する「棚からひとつかみ」「リクエスト特集」など、音楽ファン必聴の番組です。中でもお楽しみは、毎年8月と12月に放送される「納涼夫婦放談」「年忘れ夫婦放談」。竹内まりやさんが2週連続で出演します。山下家の年末年始の過ごし方や、音楽に関するお互いの懐かしいエピソードなど、ご夫婦の話を聴くことができる嬉しい企画です。竹内さんは夫のことを「達郎」と呼んだり、「たっつぁん」と呼んだりしていますが、プライベートでは全く別の呼び方をしているそうです。

■放送日時:日曜 14時~14時55分

RCCラジオ『ザ★横山雄二ショー』

広島・RCCラジオの天才・横山雄二アナウンサー。前半はフリートーク、後半はゲストコーナーです。RCCラジオ『平成ラヂオバラエティ ごぜん様さま』(月曜~金曜 9時~11時30分)はかなりくだけた内容ですが、ワンマンDJスタイルの『ザ★横山雄二ショー』では、アツく語ります。

横山アナは、毎年3月になると東北を訪れます。「楽しくみんなでお酒を飲んで、みんなでしゃべって、泣きながら帰ってくる」という横山アナ。東北復興を願うチャリティーライブ「ヨコヤマナイト」を毎月開催しており、東北への思いをアツく語りました。

それにしても新人アナウンサーの頃から『ジューケンキャンパススタジオ』『平成ラヂオバラエティ ごぜん様さま』、さらにMCを務める人気ローカルテレビ番組で、レギュラー番組が激減した頃の有吉弘行さんを起用し続けた『KEN-JIN』などで一世を風靡してきた横山アナも、もうすぐ50歳。まさに「おじさま」の真っ只中、全く衰えない面白さに脱帽です。

■放送日時:土曜 22時~22時55分

ラジオNIKKEI第1『渡辺和昭のしゃべってしゃべって60分』

ラジオNIKKEIきっての女性アイドル(ハロプロ)好きの渡辺和昭アナウンサーが、タイトル通り、アイドルについて喋り倒します。(正確には、渡辺アナは一人で喋るわけではなく、他のアナウンサーなども出演しますが、渡辺アナの熱量が非常に高いので、今回ご紹介しました。渡辺アナは、こんなに楽しそうに好きなものを話す人は他にいないのではないかと思うほど、楽しそうです)

メールは10代〜70代まで、幅広い世代から寄せられるそうです。誰かの卒業が発表されると、嫁ぐ娘を見守る父のように語ります。こちらも不定期放送で、年に数回しか放送されないので、放送日時はラジオNIKKEIのサイトで要チェック。オンデマンドで聴くこともできます。

ラジオNIKKEI第2『藤村忠寿のひげ千夜一夜』

伝説の番組「水曜どうでしょう」(北海道テレビ)のディレクター、藤村忠寿さんの番組がラジオNIKKEIで始まりました!  藤村さんご自身は、「水曜どうでしょう」のファンとコミュニケーションをとりたくて仕方がなかったそうです。とはいいつつ、藤村さん曰く「『ひげ千一夜』のメインターゲットは40代の女性」だそうで、40代女性からのお便りは嬉しそうに紹介します(笑)。

内容は「水曜どうでしょう」の話はもちろん、仕事に関するお悩み相談もあり、藤村さんからの為になるアドバイスが飛び出します。月に1度の不定期放送というのがネックですが「しまった!聴き逃した!しかも、ラジコのタイムフリーで聴ける期間も過ぎてる!」という方は、ラジオNIKKEIのオンデマンドで聴くこともできます。

■放送日時:不定期 毎月1回 水曜 22時~22時30分

そのほか、タイトルに「おじさん」が付く番組

「おじさまが一人で語る番組」とは少し違いますが、タイトルに「おじさん」が付いた、変わったタイトルの番組があるので紹介します。

広島FM『ヘッドホンおじさんCX』

手にはマイク、頭にヘッドホンを装着したヘッドホンおじさん(タケモトコウジさん)がゲストの元を突然訪問! スタッフは同行せず、1対1でトークを繰り広げます。ヘッドホンおじさんのツイッターに写真が掲載されていますが、結構怪しい姿なので、ゲストに20歳のメロディー・チューバックさんが登場した時は、チューバックさんがずっと笑ってました(笑)。ヘッドホンおじさんのツイッター(https://twitter.com/hp_ojisan)を♡かRTしてくれた方はフォローしてくれるそうなので、よかったらぜひ! ちなみに、タケモトさんはお昼のワイド番組『DAYS!』(月曜・火曜 13時30分~16時39分)も担当していて、決して怪しい人ではありません。

■放送日時:土曜 12時30分~13時

 

思ったことを一人で喋ったり、自分がかけたい曲をかける番組を持つ…というのは本当に幸せなことなのではないかと思います。おじさまが一人で語る番組は、まだまだたくさんありますので、ぜひ耳を傾けてみてください。

この記事を書いた人


やきそばかおる
子どもの頃からのラジオっ子。
「ケトル」「BRUTUS」等ラジオ特集を担当。
ライター・構成作家・動物園愛好家。好きな食べ物は、焼きそば。
ツイッター @yakisoba_kaoru

参院選後の石破政権はどうなる?

7月11日(金)、ニュースキャスター・長野智子がパーソナリティを務めるラジオ番組「長野智子アップデート」(文化放送・15時30分~17時)が放送。午後4時台「ニュースアップデート」のコーナーでは、「参院選後の石破政権、どうなるのか?」というテーマで、ジャーナリストの鈴木哲夫氏に話を伺った。

長野智子「今回の参議院選、普通は参議院選挙っていうのは原則として政権選択選挙にはあたらないんですけれども、今回は国民が今の政権を信任するかどうかを示すことを含めて、あとは衆議院が少数与党というのも含めて、実質的な政権選択選挙につながるのではないかといわれております」

鈴木哲夫「そう言ってもいいですよね。だから本当は政権選択選挙は衆議院議員選挙、総選挙なんだけれども、そもそも衆議院のほうで既に少数与党で逆転しちゃっているわけですよね」

長野「そうなんですよね」

鈴木「自民党・公明党にしてみれば、かろうじて参議院のほうは数が多いから『衆議院で何かがあっても参議院で否決すりゃあいい』って、なんとか保っているんだけど、今度の選挙で参議院も自公が少数になっちゃったら、衆参両方で数少ないんだから、そもそも“与党”って言い方していいのかどうか、自民党は比較第一党ですよね?」

長野「そういうことになりますね」

鈴木「だからそういう意味では、おそらく今度の参議院もひっくり返っちゃうようなことになったら、その後の政権はどういう枠組みになるのかとか、野党が一つ結束すれば別の総理が誕生する可能性があるし。それから自民党が強かだから、別の連立で勧誘して『一緒にやろうや』みたいな、そこで総理を決める時には石破さんとか自民党じゃなくて野党の誰かに……」

長野「連立組んだ人から出てきちゃうかもしれないからね?」

鈴木「そう、そう。かつて“自社さ政権”っていうのがありましたよね?あの時は自民党がいちばん数が多くて、社会党は少なかったんだけどね。あとは、(新党)さきがけでしょ?でも、総理大臣は社会党の村山さん。これは当時の自民党の永田町的な人いっぱいいるじゃないですか、亀井静香さんだとか森喜朗さんだとかいっぱいいたんだけど、それが要するに、『数が多い自民党が出張っていったらまとまらない。我々がいちばんバックヤードに回って、社会党を立てて、それでまとめていくんだ』みたいな、当時取材してて『うわぁ』って思ったけど、いま考えたら『これも茶番だな』って思うんだけど(笑)」

長野「そうですねぇ」

鈴木「でも、そういうことも起きる。何が起きるかはわからないわけです。今度の参議院選で自公が過半数割れしたらね。そういう意味ではやっぱり政権の形を決める選挙」

長野「特別な参議院選挙ということになりますか?」

鈴木「かなり特別だと思いますよ」

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