【ラジオな人】『SCHOOL OF LOCK!』は未来の鍵を探す場所。とーやま校長あしざわ教頭にインタビュー!【前編】

新入生のみなさん、ようこそ! ラジオの中の学校『SCHOOL OF LOCK!』では、「起立・礼・叫べー!!」が合言葉。何気ない学校生活についてはもちろん、甘酸っぱい恋の悩み、そして人間関係のことなど、10代の生徒たちからのいろんなメッセージが届きます。

どんなときも生徒と真剣に向き合うとーやま校長とあしざわ教頭に、番組のこと、生徒たちのこと、就任し続けている今の気持ちなどを伺ってきました!

▼『SCHOOL OF LOCK!』(スクールオブロック)についてはこちら
https://news.radiko.jp/article/edit/2630/intro/

『SCHOOL OF LOCK!』は自分の帰る場所でもある

 

「新しく『SOL』に入学した生徒へのメッセージ」byとーやま校長

 

――とーやま校長は、『SCHOOL OF LOCK!』の校長に就任して8年目になりますね。

とーやま:8年って結構ですよね。自分でも最近ちょっと引き気味なんですけど(笑)。歴代の校長・教頭あわせて、一番長くなってしまったって感じですね。

――長くなって「しまった」というのは?

とーやま:申し訳ないな…とも思っているんですよ。毎日しゃべる人が8年もい続けていいのかなっていうのは、最近ちょっと本気で思っているんですけど。

――この春、大学生になった生徒(リスナー)が中学1年から聴き始めたとしても、とーやま校長の声がずっと流れていたわけじゃないですか。そうすると、「自分の帰る場所がある」と安心できるのかなと感じたのですが。

とーやま:そう言っていただけるとありがたいです。

――あしざわ教頭は4年目に入りましたが、いかがですか?

あしざわ:もう、あっという間ですね。しゃべっている本人としては毎日が違うことの連続なので、『SCHOOL OF LOCK!』を担当する前よりもすごいスピードで1年が過ぎていくんですが、一刻はものすごく濃くて。時間の感覚が本当に違うんですよ。不思議な感覚です。

50年前も800年前も10代の悩みは変わらない!?

――radiko.jp(ラジコ)やラジコプレミアム、タイムフリー聴取機能も始まり、ラジオの聴き方が変わりましたが、生徒の求めることは変わったと感じますか?

とーやま:僕が『SCHOOL OF LOCK!』に就任したのが2010年4月、今年の4月で丸8年が経ちますが、変わった感じはないですね。結局みんな、思っていることは一緒だと思います。もちろん、1人ひとり違う人間なんで、すべて一致しているわけではありません。でも、大もとにある気持ちや行きたい場所は、ざっくりいうとみんな一緒かなと思っています。学生生活を送ることは、今も2010年も一緒です。たぶん1950年も一緒でしょうし、1200年代だと……。何時代ですか?

――鎌倉時代ですね。

とーやま:鎌倉時代の10代はそんなこと思っていないか…。

あしざわ:何で出したんだ、例えに。

とーやま:考えても「いつ元服しようかな」とか、そんなことですよね。

あしざわ:どんだけ続けるんですか、その話題。

とーやま:「元服の気持ちってどんな気持ちなのかな」とか、「俺が元服していいのかな」とか。

あしざわ:元服ギャグってやったことないでしょ?

とーやま:でも、そうなると「元服していいのかな」って考えるんですよ。僕も高校卒業して大学生になって大丈夫なのかなとか、大人になって……。

あしざわ:つながってくるんかい(笑)。

とーやま:でも、実際そうですよね。だから哲学者がいて、倫理の授業もあって。

あしざわ:すげー深い話になってるよ。

とーやま:違う違う。これはマジな話で、未来の話でも一緒だと思うんです。テクノロジーが進化して、これからどういう世界になっていくかわからないですけど。みんな今、番組の掲示板はスマートフォンで登録してくれていますよね。

――番組のアプリもありますね。

とーやま:radiko.jp(ラジコ)なんてものすごく画期的じゃないですか。タイムフリーでいつだって聴くことができるし、エリアフリーで北海道から沖縄のラジオ番組も聴くことができる。これからもどんどん進化を遂げていくんでしょうけど、何十年経っても、僕たち人間がぶちあたるところは、たぶん一緒なんじゃないのかなと思っています

――あしざわ教頭はどうでしょうか。話していて生徒の変化に何か気づきはありますか?

あしざわ:僕も基本的には変わっていないと思っています。ただ、悩みの内容に「SNS」が出てきているんじゃないかな。友だちを作るのに「LINEを交換する」という話はいっぱい聴くんですけど、結局「好きな子に話せない」のはLINEを駆使したところで解決できないんですよ。最終的に自分で話しかけるしかありません。そこはテクノロジーが進化しても変わらない気がするので、パッと見は変わっても、本質は変わっていないという印象です。

校長と教頭の役割がときどき入れ替わるのも魅力

――番組を聴いていて、とーやま校長が熱くしゃべって、あしざわ教頭が全体を見て冷静にツッコむところが好きなんですが、その関係性は最初からできてたんですか?

とーやま:これはたぶん、先代たちのものだと思うんですよ。やましげ校長(※1)とやしろ教頭(※2)のバランスを、いつの間にか引き継いでいるんだと思います。もちろん、聴いている生徒たちが作ってくれているのもあって、自然と成り立った感じですね。

あしざわ:今までの教頭はクールでクレバーな部分があったと思うんです。僕は確かにツッコむ側で冷静でいるんですけど、圧倒的に「学」がない感じがありまして…。

とーやま:それは否めない。

あしざわ:最近は逆転して、「校長がツッコんでんじゃねぇか」ってことがすごく多くて。申し訳ないなと思いつつ、人間が違うから仕方ないかなと思っていて。でもそれがメチャクチャ面白いときもあったりするんですよね。

――弱点があった方が、人間味を感じられて生徒は喜ぶのかなと。

あしざわ:最初の頃はクールな感じでいった方がいいのかなとも思っていました。隠していても、毎日しゃべってたらバレるので、「あ、コイツ大したことねぇな」というのが、結果として良かったのかなって(笑)。

――続きは後編で!

(※1)2005年10月の番組開始から、2010年3月まで初代校長(メインパーソナリティ)を務めた。「涙目の熱血校長」。

(※2)同じく番組開始から初代教頭(メインパーソナリティ)を務めた。2012年3月に退任。現在はTOKYO FM『Skyrocket Company』(月曜日~木曜日 17時~19時、金曜日 21時30分~21時55分『Skyrocket Company PARCO Hot Seminar』)ラジオの中の会社で本部長をつとめている。
 

番組概要

■放送局:TOKYO FM他、JFN全国38局ネット
■番組名:『SCHOOL OF LOCK!』
■放送日時:月曜日~木曜日 22時~23時55分、金曜日 22時~22時55分

出演者プロフィール

■とーやま校長

1979年、北海道出身。2010年4月に『SCHOOL OF LOCK!』の2代目校長に就任。前任はやましげ校長(2005年10月の番組開始から2010年3月まで)。感情をそのまま出す熱いトークが魅力。

■あしざわ教頭

1979年、東京都出身。2014年10月に3代目教頭に就任。前任はよしだ教頭(初代はやしろ教頭)。美術(アート)的センスを備えたツッコミで、とーやま校長をクールダウンさせる……はずが、ミスしてツッコまれることもある。

インタビュー・写真

豊田拓臣
1979年、埼玉県生まれ。
中学生からラジオを聴き始め、ずっと聴き続けていたら、ラジオ番組の紹介記事やしゃべり手のインタビューをして原稿を書くことが仕事になったフリー編集者/ライター。

自称・ラジオ解説者。
著書に『ラジオのすごい人たち~今こそ聴きたい34人のパーソナリティ』(2012年、アスペクト)がある。
一般社団法人日本放送作家協会会員。
特定非営利活動法人放送批評懇談会正会員。

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「夜のヒットスタジオ」の司会者2人が再会! 古舘伊知郎、芳村真理の“プロ意識”を絶賛「周りをハッピーにさせる一言を言う」

女優・芳村真理と孫娘でシンガーのKayaが世代を超えて語り合うFM大阪の音楽番組「セキスイハイム近畿 3世代ミュージックハイム」。著名なゲストを迎え、3世代が楽しめる音楽とトークをお届けします。4月16日(土)と23日(土)の放送では、ゲストに古舘伊知郎さんが登場しました。

(写真左から)Kaya、芳村真理、古舘伊知郎さん


古舘伊知郎さんは、元テレビ朝日アナウンサーであり、「古舘プロジェクト」を1984年に設立後、フリーアナウンサーに。フリー転身後はキャスター・司会など、マルチに活躍しています。1980年代半ばに、芳村真理と「夜のヒットスタジオ」(フジテレビ系)の司会を務めました。

◆芳村が見せた「夜のヒットスタジオ」でのプロ意識

古舘さんは、芳村との「夜のヒットスタジオ」での共演を振り返ります。

古舘:芳村真理さんって本当に器が大きい人なので、「時間の計算とか、ちゃんと曲が全部入りきるように伊知郎さんにお任せするわ」って言って、いつも手のひらの上で転がしてくれてね。

芳村:あはは(笑)。

古舘:どっしりと構えていて、本当にキャパシティの広い人だと思っていました。だけど、それだけじゃなかったっていうのが、最近になってようやくわかったんですよ。ものすごく細やかな優しさをみんなに発揮していて、それがあったから僕が自由にやらせてもらっていたってことに、遅まきながら気付いたんです。

古舘さんは、ブレイク前のブルーハーツが番組に初出演したオンエアを例に挙げました。

古舘:ブルーハーツが本格的に売れる前に番組に出てくれて、わざと“無法者”を演じるトークをやったんですよ。インタビューが噛み合わない伝説のインタビュートークですよ。そのときの動画を観返すと、めちゃくちゃ真理さんがカバーしてくれているんです。

僕自身は噛み合わないトークを楽しんでいるから、「それじゃあスタンバイしてください。『リンダ リンダ』って曲を歌ってくれるはずなんですけども。真理さん、この人たち歌に才能がなかったら“ただの街のチンピラ”ですよ」って、わざと捨て台詞を吐いたりしたんですね。

Kaya:あはは(笑)!

古舘:歌を盛り上げようとして悪態をついたんですけど、真理さんは「そんなこと言っちゃ駄目」とか言わないの。知らんぷりしてニコッと笑って、歌が始まる直前に「カッコいい!」って言ってブルーハーツをフォローするんですよ。

Kaya:へええ!

古舘:番組を観ている人に向けたフォローですよね。「古舘が悪態をつきやがった」っていう人たちに対して、ものすごくいい潤滑油になるんですよ。真理さんはね、隙間に周りをハッピーにさせる一言を言うんです。それもね、「ありがとう」じゃなくて「カッコいい」っていう、“自分の主観”を入れるんですよ。真理さんが番組を支えてくれていたんです。

芳村:そんなこと、私全然覚えてない(笑)。

古舘は、小泉今日子が出演した回でも芳村の“プロ意識”を見出したそうです。

古舘:バイクの話になったんですけど、僕はちゃんとネタが頭に入っていたんですね。真理さんはすっごく喜んでくださって、「えっ、キョンキョンがバイク!? 知らなかった。驚いた」って物凄くトークを楽しんでいるんですよ。

芳村:だって、本当に楽しかったから(笑)。

古舘:キョンキョンを送り出して、歌の間奏が入っているときは「伊知郎さん、あの話って本当?」って聞いてね。けっこう素になっているんですよ。

Kaya:あはは(笑)。

古舘:でも真理さんはプロだから、カメラが回る瞬間がわかるんですよね。「カメラが撮りにくるな」ってときは、いつのまにか表情がニコニコになってました。

Kaya:プロだなあ。

古舘:真理さんはね、そういうのが自然とできる人なんですよ。すごいのよ。

芳村:よく見てるわねえ(笑)。

◆ラップと実況の違いを解説

番組では、古舘さんのお気に入りの楽曲を紹介。AK-69(エーケーシックスティナイン)の「START IT AGAIN」をオンエアしました。

Kaya:今考えると、古舘さんの実況自体がフリースタイルラップだったんじゃないかなってすごく思うんですよね。

芳村:本当だ!

古舘:それでAK-69が好きなのかもしれないです。ただ、ラップと僕の実況の決定的な違いとしては、“歌”と“喋り”で区分けされちゃうところですね。AK-69の場合はメロディ、楽曲があるからおしゃれに聞こえてくるんですよ。

実況ではセンテンスを繋げていくことが重要視されると語る古舘は、即興でF1の実況を披露し、2人を驚かせました。

古舘:実況では、どんどん言葉を繋げていくんですよ。

芳村:すごい!

古舘:自分は実況がベースだから、憧れの気持ちを持ってラップを聴いていますね。「ラップはできないけど、自分だったらどう繋げていくかな」って考えます。

Kaya:そういう聴き方もあるんですねえ。

芳村:面白いでしょ(笑)。

Kaya:圧倒されます。

古舘:素人ですけど、僕はそんな風に聴いて楽しんでおります。

◆玉置浩二の名曲が仕事に影響を与えた

古舘さんには、「酔っ払ったときについ聴いてしまう曲」があるそうです。

古舘:いろんな曲を聴くんですけども、そのなかで筆頭に挙げられるのは、玉置浩二さんの「花束」っていう歌です。あの曲は元々、中島美嘉さんに向けて作った曲なんですけど、ご自分でもカバーしているんです。

Kaya:セルフカバーされているんですね。

古舘:玉置さんには失礼だけど、酔っ払っていると“歌詞を味わう機能”が低下しちゃっているんですね。ただただ、あの歌声に惚れて、たゆたうようにスウィングしちゃうんです。「いい曲だなあ」って没入しちゃうんですよ。

芳村:へええ!

古舘:それぐらい玉置さんの歌唱力がすごいってことですよね。

続けて古館さんは、仕事中でも無意識に「花束」という言葉が出てきたエピソードを語りました。

古舘:ちょっと前、テレビのミニコーナーで昔の懐かしい競馬場の風景が出てきて、僕が実況中継をするって場面があったんですね。昔の府中競馬場にたくさんの人々が詰めかけているんですよ。

人が密集している俯瞰の映像が出てきたとき、普通だったら「立錐(りっすい)の余地もないほど」とか「多くの人々がこれからの重賞レースを待ち受けています」って言葉を言うんですね。そのときに、「まるで花束だ! 人生、一人ひとりが一輪挿しの美しさ」みたいなことを言ったらウケました。

Kaya:すごい話ですね。

芳村:素晴らしい。カッコいい!

古舘:僕は音楽に関しては素人だけども、素晴らしい歌によって勉強させられているし、喋りにも応用が効くんだなと思いました。

芳村:今の話よかった。いいこと喋ってる!

古舘:家に帰ってカミさんに報告したら、「ちょっとうるさいんだけど。テレビ観てるから」って言われました。自慢げに言ったんで。

Kaya:(笑)。せっかくですから、これから流す「花束」をご紹介していただけますか?

古舘:「夜のヒットスタジオ」時代を思い出しまして、曲紹介をさせていただきます。かつて、玉置浩二さんが安全地帯の頃に素晴らしい歌声と、パッと伝える声がミックスされている連想から、“歌う抜き足差し足忍び足”と喋らせていただきました。そこから歳月が30有余年流れまして、こうして今曲紹介をさせていただきます。

この歌を口ずさんだ瞬間、私は旅へと誘われます。素晴らしい楽曲というのは、人を旅へと誘ってくれるんですね。それでは参りましょう。歌うGo To トラベル、玉置浩二さんの「花束」。

*   *   *

次回のゲストはミッツ・マングローブさんです。どうぞお楽しみに。

<番組概要>
番組名:セキスイハイム近畿 3世代ミュージックハイム
放送日時:毎週土曜 8:00〜8:25
放送エリア:FM大阪のみ
パーソナリティ:芳村真理、Kaya
番組Webサイト:https://musicheim.com/
※TOKYO FMは放送エリア外となります

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