全国・恋愛相談を送りたくなるラジオ番組!(学生向け編)

ついこの前に年が明けたと思ったら、早くもバレンタインデーが近づいてきました。この時期になると、ラジオ番組では恋愛にまつわる相談のメールが増えます。そこで、学生の皆さんも、学生時代に淡い恋愛をした大人の皆さんも、思わず耳を傾けてしまうラジオ番組をご紹介します。

ニッポン放送『井上苑子のオールナイトニッポン0(ゼロ)』

自身のツイキャスで、再生回数200万回を突破したこともある、人気シンガーソングライター・井上苑子さん(そんちゃん)の番組です。おしゃべりが大好きで、友達とトイレに行った時でも、ずっとしゃべっているほどだそうです。深夜4時すぎに放送される「真夜中の人生相談」では、19歳になったばかりのそんちゃんが、リスナーからの恋愛相談にこたえます。そんちゃんは、恋愛相談を受けるのが大好きだそうで、関西弁のあけすけなトークは止まりません。

■放送日時:月曜 27時~28時30分

TOKYO FM『木村カエラ cosmic radio』

昨年10月にスタート。木村カエラさんはラジオが大好きで、放送でも「やっぱり、ラジオって楽しいね!」と言っています。『cosmic radio』はカエラさんにとって、7年ぶりのレギュラー番組ということで、初回の放送から興奮気味でした。常にリスナーに向かって、問いかけをしているような雰囲気でおしゃべりをしています。恋愛相談には前向きなアドバイスが多いのが特徴。先日の放送で「2017年は良い年になりそうな気がする!」と言っていたカエラさん。聴いていると、パワーがもらえます。

■放送日時:日曜 15時~15時30分

TOKYO FM『SCHOOL OF LOCK!』

2005年スタート。学生時代に聴いていたという人も多いのではないでしょうか。現在は、とーやま校長(2代目校長)、あしざわ教頭(3代目教頭)が担当しています。番組内のコーナー『きゃりーLOCKS!』に登場する、きゃりーぱみゅぱみゅさんや橋本奈々未さん(乃木坂46)も“生徒”だったそうです。

この番組は、掲示板をうまく活用していて、校長や教頭がどうしてもうまくアドバイスができない時は、生徒の意見に委ねることも。また、現役の先生からの書き込みもあるそうで、大人が番組を聴いていると、10代にタイムスリップしたような気分になります。時々、各地の放送局で出張授業をしてくれる点も嬉しいところです。

放送日時:月曜~木曜 22時~23時55分 金曜 22時~22時55分

J-WAVE『AVALON』

中高校生から20代に人気の番組『AVALON』。毎日放送されている人気コーナー「POSTEL」では、主に10代の学生からいただいた相談に対して、各曜日のナビゲーター(月曜:松岡茉優、火曜:KenKen、水曜:満島真之介、木曜:渡辺直美)が真摯にアドバイスをします。特に、高校を卒業してまだ3年の松岡茉優さんは、リスナーの年齢に近いこともあり、恋愛相談に定評があります。21歳とは思えないほど考えがしっかりしているため、「お母さんみたい」と言われてしまうこともあるそうです。それほど、松岡さんのアドバイスには愛がたくさん詰まっています。

番組の特集でも恋愛をテーマにした内容を展開することがあり、若手お笑い芸人の「相席スタート」の山崎ケイさんが出演したことも。ケイさんはモテることで有名ですが、ケイさんによると「自分のことはブスだとは思ってなかったけど、“ブスなのかな”と薄々気がつきはじめてからは、どうせブスだったら色気がある方がいいかと思って振る舞うようにしました」と、独自の恋愛論を紹介すると、松岡さんは感心しながら聴いていました。

放送日時:月曜(松岡茉優) 22時~23時30分

J-WAVE『SPARK』

『SPARK』火曜日のナビゲーターは、10代を中心に絶大な支持を得ている女性3人組バンド・SHISHAMOです。時に切なく、時に励ましてくれる恋愛ソングが人気ということもあり、恋愛に関する相談が非常に多く紹介されます。時には、かなり深刻な相談に答えることも。

メンバーの3人(宮崎朝子、吉川美冴貴、松岡彩)はそれぞれ性格に特徴があり、リスナーから寄せられた相談に対して三者三様のアドバイスが飛び出します。中でもヴォーカルの宮崎さんは、シビアながらも的確なアドバイスで、聞いていて清々しいものがあります。ちなみに、ドラムの吉川さんは番組で「自分を応援してくれる人が少ない」とよく嘆いていますが、先日、熱狂的な吉川さんファン(通称「吉川サポーターズ」)の、とある男女が付き合っていたことが発覚し、吉川さんはなぜかショックを受けていました(笑)。

放送日時:火曜(SHISHAMO) 25時~26時

SBSラジオ『テキトーナイト!!』

出演している静岡のテレビ番組では、ある時はピエロの格好をしたり、またある時は牛の格好をしたり…と、自由奔放な鬼頭里枝さん(キトちゃん)がお送りする人気番組です。お悩み相談コーナー「教えて! キトー先生」では、恋の悩みや性の悩み、進路や友人関係の悩みに真剣に答えます。もちろん、親の世代からの悩みも紹介されます。キトーちゃんだけでなく、他のリスナーからの意見が紹介されるのも生放送ならではです。

ほかに、静岡県内の学校の話題を紹介したり、時には学校を訪問する「TNN学校ニュース」、LINEを使ってアンケートを実施する「どっち、どっち、どっち!?」のコーナーも。ちなみに、以前、恋人に関するアンケートを実施したところ「彼氏・彼女なし」56% に対して「交際中」15%、また「既婚」と答えた人は29%でした。番組開始から8年ということもあり、昔から聴いているリスナーの中には、それなりに年齢を重ねた人も。番組には「しずおか横断! 中高生クイズ!!」のコーナーがありますが、毎月一度「中高年クイズ!!」も行われます。

■放送日時:土曜 21時~23時30分

K-MIX SHIZUOKA『K-mix みんなの19HR!』

中学生・高校生向けの番組です。火曜に行われるコーナー「みんなで恋バナしよっ!」は、【運命の人って、いると思う?】【恋愛で見栄を張っちゃったこと】【2017年、みんなの恋の目標】などのテーマと共に、LINEを使ったアンケートも活用しながら展開していきます。さらに、大人からのメールも届き、恋愛話を盛り上げます。火曜のパーソナリティーは、先日開催されたセンター試験の英語の問題を解いたところ、250点中215点という高徳点だった加藤ジュンさん、女“高田純次”こと高橋茉奈さんがお届けしています。高橋さんは笑い上戸で、聞いているだけでホッとします。

■放送日時:月曜~木曜 19時~21時

ABCラジオ『よなよな…』

森脇健児さん、ダイアンなど、日替わりのパーソナリティーでお届けしている番組『よなよな…』。水曜日(通称『よな水』)は、関西を中心に活躍する、人気シンガーソングライター・近藤夏子さんと北村真平アナウンサーが担当しています。特に『よな水』はリスナーの年齢の幅が広く、小学生から80歳くらいの方まで、電話やメールなどで参加しています。聴きどころの一つは、リスナーとの電話のやりとり。恋愛相談や家族にまつわる悩み、登校拒否にまつわる相談など、近藤さんも北村さんも、リスナーの話に真摯に耳を傾けます。時には一人につき、20分も話すことも。

さらに「ナツコステーション」のコーナーも好評です。リスナーと電話で話した内容に関するオリジナル曲を作り、翌週にピアノを弾きながら生演奏で披露します。つまり、毎週新曲が誕生しているというわけです。この番組は、ニコ生、Ustreamでも配信されていますが、曲を披露する度に、たくさんの賞賛のメッセージがコメントされます。ある時は恋愛ソングだったり、両親へのメッセージにまつわる曲だったり…。涙を誘う名曲もたくさん誕生しています。近藤さんは、トークの時は“天然”が入っている時がありますが、真面目なお悩み相談や、生歌の時になるとスイッチが入るようで、そのギャップにも注目です。

■放送日時:水曜(近藤夏子、 北村真平) 22時~25時

BSSラジオ『森谷佳奈のはきださNIGHT!』

山陰放送入社2年目の森谷佳奈アナウンサーが、一人で進行を務めます。世の中に対する不平・不満など、毎週のテーマに沿ってメールやツイッターで投稿してもらい、BGMに乗せてテンポよく紹介していきます。中でも隔週で放送している「教えて、保健室の先生」は、恋愛や学校での人間関係を中心とした相談に、森谷アナが答えます。しかも、保健室の雰囲気を醸し出すために、コーナーが始める前に白衣に着替えるという徹底ぶり。番組はUstreamで放送されているため、そこを意識しています。自身の恋愛の失敗談を踏まえて、あけすけに話している点も嬉しいところです。

実は番組がスタートして間もなく、『爆笑問題の日曜サンデー』の名物企画「全国ラジオ新番組選手権2016」でも紹介されました。その際に「教えて、保健室の先生」の模様を放送したところ好評で、見事に優勝しました。そのことがきっかけで、あっという間に知られるようになり、ラジコプレミアムで聴いているという、全国のリスナーからたくさんの投稿が届いています。森谷アナウンサーは、放送以外の時間帯でも番組宛のツイートをチェックしているそうで、その内容によって次の放送で話す内容や、企画を考えたりするそうで、番組愛に溢れています。

■放送日時:月曜 21時~22時

 

『SCHOOL OF LOCK!』『よなよな…』など、特に生放送でリスナーと電話をつないで相談をする番組では、電話口で話し始めた時は暗い口調だったリスナーも、話をしているうちに明るくなってくることがあるのも醍醐味です。皆さんもまずはメールを送ってみてください。

この記事を書いた人


やきそばかおる
子どもの頃からのラジオっ子。
「ケトル」「BRUTUS」等ラジオ特集を担当。
ライター・構成作家・動物園愛好家。好きな食べ物は、焼きそば。
ツイッター @yakisoba_kaoru

小泉進次郎氏が自民党員を「がっかり」させた3つの原因とは?

ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日~金曜日15時30分~17時)、10月3日の放送にノンフィクション作家の常井健一が出演。自民党総裁選挙における小泉進次郎氏の結果について解説した。

長野智子「小泉進次郎さんの話ということで、今回の総裁選についてはどうご覧になりましたか?」

常井健一「前回、公示日(9月12日)に『アップデート』にお邪魔したんです。そのときなんとなく『危ないですよ』という話をして、そのとおりになりました。1回目の投票で進次郎さんは敗退しましたが、国会議員票はトップ。地方の党員票が3位。結果として1位の高市さんと2位の石破さんにダブルスコアをつけられています。党員からの不人気は埋められませんでした」 

長野「はい」 

常井「実際、公示される前はいろんな世論調査で進次郎さんがトップでした。告示された最初の週末、一気に3番手、という世論調査がどんどん出てきた。そうなった分かれ目、公示3日目の9月14日に日本記者クラブで記者会見があったじゃないですか。集中砲火を浴びて、おかしな軽い発言、もっと悪くいうと支離滅裂な発言が目立って。あのときビックリしたんですが、小泉進次郎さんと話すとき新聞社の重鎮の方ってすごく甘いんですよ」

鈴木敏夫(文化放送解説委員)「ああ~……」 

常井「あの討論会を見たとき、新聞社の重鎮たちってこんなに厳しく追及してジャーナリズム精神を発揮すると思わなかった。私は小泉進次郎さんをずっと批判してきましたけど、もう批判する必要ないや、と思いながら見ていた」 

長野「印象的なやりとりはありました?」 

常井「トルドー首相と43歳で一緒だから外交は大丈夫です、みたいなことを言うけどトルドーさんは首相になったのが43歳で、いま全然違う。金正恩総書記とも同世代だからいい、父親同士が渡り合ったからいい……そんなに外交は単純じゃない」 

鈴木「全然関係ない話ですね」 

常井「党員票3位という結果は、100万人以上いる自民党の党員からすると、見たとき『これはダメだ』『話にならない』という狼狽が聞こえてきた感じがします。敗因、党員をがっかりさせた原因は3つあると思います。1つは取り巻きのブレーンたちが優秀すぎた」 

鈴木「優秀すぎた?」 

常井「官僚上がりの若手議員や政策通と呼ばれる人たちが集まってきた。でも優秀すぎるって裏を返せば、土の匂いがしない。上から目線、と見えるんです。自民党員ってどういう人かというと、地域で商店を営んだり、工場を経営したり、田畑を耕したり海へ漁に出たり、祭りになったら前に出て神輿をいちばん前で担いだり、というような人たち。上から目線をいちばん嫌うわけです」 

長野「はい」 

常井「選択的夫婦別姓、憲法改正、確かに大事だけど総裁選で掲げる一丁目一番地ってもっと目線を低くした日常生活の話をしてほしい、と。小泉進次郎さんはそういう目線をしっかり持っていて、サラブレッドなのに土の匂いがする、という不思議な人。今回の小泉陣営って、頭はいいけど庶民の暮らしや生活の機微に疎い人たちが集まって、本当は庶民派のイメージだった小泉進次郎さんを、スター気取りのインテリキャスターを演じさせてしまった、という感じなんです」 

常井は小泉進次郎氏の敗因についてさらに続けた。2つ目が「菅義偉元首相の存在感を出しすぎたこと」、3つ目が「野田聖子さんを急に取り込んだこと」だという。

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