ナインティナインも50代!等身大のトークで新たな歴史を刻むラジオ『ナイナイANN』

ニッポン放送において長い歴史を持つ深夜番組『オールナイトニッポン』で、歴代最多放送回数の記録を誇る『ナインティナインのオールナイトニッポン』。20年半続いた第1期、岡村隆史さんが単独による放送を経て、現在は矢部浩之さんとのコンビで第2期が放送中です。

『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』と併せて、放送29年目に突入した『ナイナイANN』シリーズ。今回は2人の歴史が詰まった番組の歴史を振り返りつつ、第2期から印象に残った放送回をご紹介します。

『ナインティナインのオールナイトニッポン』とは

ナインティナイン(岡村隆史さん・矢部浩之さん)がパーソナリティを務める冠ラジオ番組。第1期は1994年4月から2014年9月まで、20年半にわたって放送されました。『オールナイトニッポン』月曜2部スタート時の1994年4月、岡村さんは23歳、矢部さんは22歳。記念すべき第1回のFAXテーマが「オレらを嫌いなヤツ」。初回からお互いに嫌いなタレントを言い合うなど、尖ったトークを展開して話題を集めました。

岡村さん企画・プロデュースによる、男女リスナーを集めて開催した「巨乳縄跳び大会」を経て、1994年7月に木曜1部へと昇格。テレビでは『めちゃ×2モテたいッ!』、『めちゃ×2イケてるッ!』(ともにフジテレビ系)で大ブレイクし、人気芸人に。ラジオでは、ノーコンプライアンスの過激な下ネタトークや有名人たちとの抗争、「反町ッス!」など伝説的な名物コーナーを量産。リスナーの心をがっちりと掴んで、深夜ラジオの顔となりました。第1期終了とともに矢部さんが『オールナイトニッポン』を卒業し、2014年10月から2020年5月までは岡村さん単独による『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』を放送。2020年5月より矢部さんが復帰し、コンビ揃っての第2期がスタートしました。

ともに50歳を超え、既婚者となったナイナイのフリートークは気負わず、奇をてらわずの大人スタイルに。岡村さんがメガネをかけるタイミングに迷っている話や若手作家とのジェネレーションギャップに悩むなど年相応の悩みがありつつ、岡村さんが高校時代に矢部さんの兄・美幸さんの洋服を借りるも破り、未だに謝っていないことを矢部さんに追及され、放送中はのらりくらりとかわしては謝らない岡村さんと、謝罪を促しては流されまくる矢部さんのいい意味でダラダラした大人げないやりとりはオールドファンにはたまらないかもしれません。

ハガキ職人がしのぎを削る人気コーナーも多数。深夜ラジオらしい独特の悪ノリが笑いを誘う「悪い人の夢」やリスナーが書いた漫才をナイナイが実際にその場で披露する「30周年記念漫才」、「ナイナイ歌謡祭」のリハーサルで見かけた田原俊彦さんのマネージャーが元ネタの「ハー!へー!」など。一度離れていた、あるいは初めて聴くリスナーも存分に楽しめる番組です。

ナインティナインのオールナイトニッポン
放送局:ニッポン放送
放送日時:毎週木曜 25時00分~27時00分
出演者:ナインティナイン(岡村隆史・矢部浩之)
番組ホームページ
公式Twitter

Twitterハッシュタグは「#ナインティナインANN」

※放送情報は変更となる場合があります。

過去の放送エピソード

ここからは『ナイナイANN』第2期の中でも話題となり、印象に残ったシーンを振り返ります。やはり外せないのは、岡村さんが結婚を発表した放送回。

岡村隆史、結婚生報告!「結婚しました!」(2020年10月22日放送)

この日はスタジオの周りもザワつきモード。番組は、矢部さんの誕生日にちなんで「ドッキドキの初体験…!今日から矢部は!!」と題し、矢部さんにやってもらいたいことをリスナーから募集。ゲストのaikoさんに見守ってもらう形で企画は進行していきます。ところが番組開始から約40分、しびれを切らした矢部さんは岡村さんに切り出します。

矢部:今日ザワザワしてたんは……誕生日とか違うねん、俺の。おっさんの誕生日でこんなにザワつかへんもん。でも「今日から矢部は!!」とかも、本来ならね、aikoが見届け人でやっていってたんでしょうけど。もう世間がざわついてるんで……これもう岡村さん、言っちゃいましょ。

岡村:あの……ストレートに。発表させていただきます。え~……結婚しました!

(ファンファーレ)

矢部:ははっ(笑)。ああ、気持ちいい!(笑)。

岡村:これは本当に、申し訳ないというか。aikoにも来ていただいて、スペシャルウィークで、いろんな「これやってください、あれやってください」って企画に基づいていっぱいハガキも来てたし、メールも来てましたので。それをやらないっていうのは失礼になりますから、aikoにもお付き合いしてもらってやってたんですけれども。

どうしてもラジオの生放送で発表しようという想いがありまして、いろんなところにご迷惑をおかけしたと思います。お話できない事がずっとありまして、今日という事になってしまったんですけれども。そんな時にaikoも巻き込んでしまって、本当に申し訳ないなっていう気持ちなんですけれども(苦笑)。今日までなんとか、リスナーの皆さんに生で発表しようと思ってたんですけれども、一部でまあちょっと漏れてしまったというのもあるんですけれども。

矢部:(放送)直前にね。

岡村:そうなんですねえ。でもまあ、僕としてはリスナーに、1番に発表したいという想いはあったので、番組の関係者の皆様とか、まだお世話になった方にも連絡できてないっていう状況もあるんですけれども。

矢部:だから、始まって言うまで45分間くらい、岡村さんあがってたもんね。

岡村:めっちゃ緊張してもう……。

矢部:毎週ラジオやってるのに。不思議やなあ。

祝・岡村隆史結婚!「結婚しました」 aiko、おぎやはぎも祝福! 相方・矢部は"公開祝辞"

相方の結婚発表直前に…矢部は苦手な大喜利に挑戦!(2020年10月22日放送)

岡村さんの結婚発表で記憶に残った人も多いこの放送回、実は矢部さんが発表直前まで「今日から矢部は!!」の企画で大喜利に挑戦していました。矢部さんにとって大喜利は、吉本印天然素材(吉本興業所属の若手芸人たちで結成されたダンスとお笑いをミックスしたユニット)の頃に出演していた、まるむし商店・磯部公彦さんMCのイベント「いそべのゲームワールド」以来で、「苦手ならっきょうよりもしんどい」とこぼしながらもチャレンジ! 大喜利に果敢に挑む矢部さん、結婚発表を直後に控えて緊張感あふれる進行を行う岡村さんと、ドキドキ感が伝わってくるシーンを振り返ります。

岡村:「こんな誕生日は嫌だ!どんな誕生日?」。いきなり渋いの来ましたねえ!

矢部:え〜……大喜利、ちょっと考える時間あるもんね。「はい」って言って、指名されてやもんね。

岡村:ただ生放送ですから、限られた時間しか持ち時間ございませんので。

矢部:はいっ!!

岡村:はい、矢部さん!

矢部:仕事からの帰りに……うんちを踏んじゃった誕生日。嫌だ!……そんな誕生日は嫌だ!

aiko:(爆笑)

岡村:でも今、なんか自分がザワザワして、それを感じてちゃんとaikoの方をパッと向いた。aikoが笑ってくれてたのを見て、ちょっとホッとしたでしょう。aikoの存在ってのはそういうことなんです。

矢部:aikoはね、(林家)パー子さん。aikoはもう本当、オアシス。

aiko:何を……(笑)。「うんちを踏んじゃった」って……何言うてるんですか(笑)

矢部:いや、めちゃめちゃ恥ずかしいよ。「うんちを踏んじゃった」って。なんかそのワード、言い方(笑)。めっちゃ恥ずかしい。

岡村:でもそれを察して、矢部氏はaikoの方を見た。aikoを見たら、aikoは天使のような顔で微笑んでくれていた。これがaikoの存在感というか。何でもチャレンジさせてくれるっていう。そういう感じですね。

矢部:それでaikoなんや。aikoのすごさわかったよ。

ナイナイ、ジョイマンを熱論!そして衝撃の事実…(2021年12月2日放送)

若手や大御所を問わず、お笑い芸人について語ることも多い2人。年末恒例となった、岡村さんが最強芸人を決める特別企画「岡-1グランプリ」初出場を決めたジョイマンについて、2人が緩やかに熱く語り合う印象的なシーンもありました。「ジョイマンでは高木派」というリスナーのメールから、岡村さんはラップ担当のボケ・高木晋哉さん、一方の矢部さんはツッコミ担当・池谷和志さんの派閥にそれぞれ別れて、トークもヒートアップ。そんな中、矢部さんが勇気ある告白を……。

岡村:やっぱり、みんなラップに注目してるからじゃないですか? ジョイマンって。

矢部:でも結構泳がしてくれてるよ、あの子。止めよう思ったら止めれんねんもん。

岡村:でも……出てくるのはわかってるじゃないですか。

矢部:ラップが?

岡村:はい。で、「なんだこいつ」って言うんですよ、あいつ。

矢部:わかってるから泳がしてるでしょ。すぐ「なんだこいつ」って、ほんまは終われるんですよ。

岡村:ほんまやったら気持ち折れますよ。「これからラップやろうか」って言うてる時に「なんだこいつ」言われたら。ええライムできてるのに。

矢部:高木さん、満足してるでしょ。

岡村:どうですかね~。そのへんがちょっとどうなるか。もしかしたら、(今度の「岡-1」で)変わってるかもわかりませんしね。「なんだこいつ」じゃないかもわかりませんし。変わってる可能性もありますから。

矢部:「なんだこいつ」が聞きたいけどなあ。

岡村:僕はやっぱりラップ聞きたいんですよね。どうしてもそこは。

矢部:……もう勇気出して言うけど、「なんだこいつ」っていう子の名前、何やったっけ。はははは(笑)。

岡村:僕も……わからないです。

岡村だから気になる矢部のクセ(2021年12月9日放送)

石崎ひゅーいさん作詞・作曲によるオリジナル曲『スタンドバイミー』(12月22日リリース)で歌手デビューを果たした矢部さんは、12月8日放送の『2021 FNS歌謡祭』(フジテレビ系)に出演。矢部さんの歌う姿をテレビで観ていた岡村さんが、矢部さんの仕草で細かく気になる点を指摘するシーンがありました。矢部さんは、歌う時にリズムを取るために動かす左手のクセを多くの人に指摘されたと答える中、岡村さんは「もう一つどうしても気になるクセがある」と語り出します……。

岡村:手と、もう一個だけ気になるねんけど。ときどきさ、下唇をクッと橋幸夫になる時あるやろ。

矢部:あぁ、なる(笑)。あれ、クセや。

岡村:「♪守りたいんだよ〜」ってこう、クッとなあ。下顎やわ、下唇か。スッと、こう横にな。

矢部:あぁ、"矢部幸夫"やわ……矢部幸男、おとんやわ(笑)。うちの親父やわ、矢部幸男(笑)。幸せな男と書いてね。あれ、クセやろうな。カラオケの時もそうやろ、俺。あれもすげえなあと思ったけど、あれ原口(あきまさ)やってんねん。

岡村:あれも気になるねん。手と、ところどころ「♪僕は~」のところとかは何もないねん。口はならへんねんけど。

矢部:「♪よ~」とか伸ばすところな。わかるわかる。これもう、俺は治らへんわ。

岡村:いやあ、そこ直そう。

矢部:いや、もう見てもらう! 全部見てもらう。俺、もう決めてん。これ直し始めたら、もうカッコつけていく作業になっていくから。

盟友・加藤浩次の前で「スタンドバイミー」熱唱!(2021年12月9日放送)

『FNS歌謡祭』出演の翌日、矢部さんは加藤浩次さんがMCを務める『スッキリ』(日本テレビ系)にも出演。『めちゃイケ』で長年共演してきた加藤さんの前で自分の曲を歌った矢部さん、その場面を再びテレビで観ていた岡村さん、2人がそれぞれの心境を語るシーンもありました。

岡村:『スッキリ』がやっぱり、1番ほんま良かったらしいで。歌ってて気持ち良かった?

矢部:何やろう、加藤浩次がおったからかなあ。なんかねえ、ちょっと照れもありながら。でもまあ、元気そうやったよ、加藤浩次。

岡村:ただ、あれな、見ててんけど。なんか、矢部浩之越しにバーッと加藤浩次も映ってるのよ。

矢部:ああ、歌ってる時な。いい顔してたよね。

岡村:あの映り、あえてな。ただ、あのねえ……にやけやねん。その何ちゅうのかな……「歌ってるなあ」っていう心の中で、ちょっと加藤浩次が見えんのよ。

矢部:まあ、身内っちゃ身内やからなあ。長いことやってた。いや、そう思うよ。

岡村:ああいうところで真面目に歌うの、恥ずかしいやろ。

矢部:恥ずかしいよ。逆のこと考えたら、俺もにやけると思うもん。もし、加藤浩次が真面目に歌ってたら(笑)。

岡村:別に『15の夜』とか歌うのはええやんか。ある曲やけど。

矢部:そう、ある曲をな。

岡村:でも、自分の曲を歌うからやなあ、そんな恥ずかしいことないやん。加藤浩次がもし何か曲出して歌うってなったら。

矢部:俺も思ったわけよ、『スッキリ』に出て。確信したのは、俺やっぱり困らせてる。いろんな人らを。混乱させたしね。(歌手)デビューするいうて。

岡村:確かに。歌い終わってからのダブルピースも、あれはいかん(笑)。

決して平坦ではない、山あり谷ありの芸人人生を歩んできたナインティナイン。第1期では矢部さん、そして岡村さんが単独で一人しゃべりを経験し、再び2人がラジオで奇跡の集結。そして何事も無かったかのように、毎週木曜の深夜1時から新たなラジオの歴史を穏やかに刻んでいるのです。

この記事を書いた人

高田りぶれ

大学卒業後にラジオ局アルバイトを経て、構成作家のキャリアをスタート。約 15年にわたって都内近郊のFM、AMラジオ・テレビ番組、お笑いライブイベントの構成を多数手がける。その後、IT会社のウェブメディア編集部に在籍し、ウェブライティングや編集などに従事。現在はフリーランスのライターとして活動し、コラムやインタビュー記事を執筆している。好きなジャンルはラジオ、ドラマ、演劇、お笑い、プロレス、Jリーグ、料理。

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