「ありがとう、ラジオだよね」野村邦丸が語る 青春時代にハマった深夜ラジオ、今ハマっている朝ラジオ “スピーカーでラジオを聴こう”キャンペーン インタビュー

「Takara Leben Group presents 民放ラジオ99局“スピーカーでラジオを聴こう”キャンペーン WE LOVE RADIO松任谷由実 50th ANNIVERSARY~日本中、ユーミンに包まれたなら~」。

ラジオをスピーカーで楽しむライフスタイルを提案していく本キャンペーンでは、豊かなラジオ体験を持つ著名人にインタビュー。今回はラジオアナ歴40年以上の大ベテラン、元文化放送アナウンサーの野村邦丸さん。人生を決定づけた深夜ラジオとの運命的な出会い、そして65歳となった現在のラジオとの向き合い方・付き合い方とは?

Takara Leben Group presents 民放ラジオ99局“スピーカーでラジオを聴こう”キャンペーン WE LOVE RADIO松任谷由実 50th ANNIVERSARY~日本中、ユーミンに包まれたなら~

運命的に出会った『オールナイトニッポン』

――子供の頃は、どんなラジオ番組を聴いていたのでしょうか。

野村:今、私は65歳なんですけど、この世代で深夜放送を聴いていなかった人はたぶんいないんじゃないかな。それくらい学生の頃、深夜放送が大ブームでした。中学のクラスではニッポン放送の『オールナイトニッポン』、文化放送の『セイ!ヤング』、TBSラジオの『パックイン・ミュージック』の3番組の派閥が出来ていましたね。

私はその中で『オールナイトニッポン』派だったんです。中学1年生の時に同じクラスの女の子から教えてもらって聴き始めました。眠いのを我慢して、ようやく深夜1時。ラジオから「オールナイトニッポン!」というタイトルコールが聴こえた後、「Bitter Sweet Samba」が流れてきた時に「これがオールナイトニッポンか!」と…それからドハマリしました。

亀渕昭信さんの『オールナイトニッポン』が人生の転機に

――どなたの『オールナイトニッポン』が印象に残っていますか。

野村:初期の『オールナイトニッポン』はニッポン放送のアナウンサーかディレクターがしゃべっていたんですよ。その代表が今でも活躍されている高嶋秀武さん、元社長の亀渕昭信さんでした。私は亀渕さんの『オールナイトニッポン』にハマりましたね。

亀ちゃん宛に往復はがきを出したら、サインがもらえたんです。カメのイラストに平仮名で「かめ」って書いてある雑なサインなんですけど(笑)。『オールナイトニッポン』の会報「ビバ・ヤング」は今でも家にありますね。とにかくその時に「将来はラジオ局で働きたい」と思ったんです。実はニッポン放送で働きたかったんですよ(笑)

洋楽に目覚めて、マンガを買わずにレコードを購入

――当時の深夜放送はカルチャー情報の収集源でもありましたよね。

野村:ヒット曲も深夜放送から生まれていたんです。亀渕さんの番組では洋楽をたくさんかけていたんですよ。私もそこから洋楽をバンバン聴くようになって、お小遣いは全部レコード代に消えていました。

小学校まではマンガを買っていたんですが、中学以降は『オールナイトニッポン』でかかった曲が入ったレコードを集めていましたね。早口な亀渕さんが紹介した曲名を一生懸命全部メモして、近所のレコード屋さんに持って行ったりもしていました。その時に買ったレコードは今も家にありますよ。

憧れのシカゴと対面!コンサートオープニングナレーションも担当

――特に印象に残っている洋楽アーティストは?

野村:亀渕さんがよくかけていたのは、今でも現役の「シカゴ」というアメリカのバンド。中学時代に深夜放送で聴いてからずっとハマっています。あの時に聴いていたシカゴのコンサ―トの後援や主催を文化放送が行っているなんて夢のようですよ。

シカゴが日本公演の際に文化放送に来て、私のアイドルだったシカゴのリーダー、ロバート・ラムが名曲「サタデイ・イン・ザ・パーク」をキーボードで弾いてくれたこともありました。

それと、忘れられないのがパシフィコ横浜であったシカゴのコンサートですね。公演前日にシカゴのメンバーから食事会に誘われたんです。そこで思い切って明日のコンサート前に流すナレーションを担当させてくれないかとロバートさんにお願いしたら、快諾してくれて…。

それが亀渕さんの『オールナイトニッポン』から始まったシカゴとの縁ですよ。その時はいつ死んでもいいと思いました。本当に(笑)ありがとう、ラジオだよね。あの番組を聴かなかったら、そんな縁はなかった。

『セイ!ヤング』の“レモンちゃん”に生放送前に電話

――ほかのラジオ局の深夜放送を聴いたりはしましたか?

野村:ニッポン放送だけでなく、あっちこっちの放送局の番組を聴くようになりましたね。吉田照美さんや谷村新司さんの『セイ!ヤング』、『パックイン・ミュージック』は小島一慶さんを聴いていました。クラスの『セイ!ヤング』派から、“レモンちゃん”こと落合恵子さんの話を耳にしたんです。番組を聴いたら、「こんな声の持ち主がいるんだ」って驚きました。

中学2年生の頃、落合さんの『セイ!ヤング』が始まる前に当時東京・四谷にあった文化放送に電話をしたんですよ。「すみません。野村と申しますけど、落合さんをお願いしたいんですが」と交換手に言ったら、つながっちゃって…。中学生の頃から大人びた声をしていたんですよね。

落合さんが「はい、落合です」と電話口に出て、「僕、ファンなんですけど…」と落合さんの曲をリクエストしたんです。そうしたら、全然邪険に扱わずに「番組でかける1曲目は決まってるの。どうしようかな~。じゃ、このあと番組を聴いててね!」と話して切れました。

そうしたら、その日の『セイ!ヤング』1曲目で私のリクエストをかけてくれたんです。文化放送に入社後、落合さんに当時のことを伝えたら、「そういう電話多かったのよね、つないじゃダメだよね(笑)」と。つないでしまっていたのは“社風”なんでしょうね(笑)

『阿川佐和子&ふかわりょう 日曜のほとり』にドハマリ

――現在はどんなラジオ番組を聴いているんでしょうか。

野村:ラジオは土日にカーラジオで聴いていますね。本当に申し訳ないんですけど…今、ハマっているのは文化放送(笑)の『阿川佐和子&ふかわりょう 日曜のほとり』。ふかわさんが全部選曲し、阿川さんとふたりであれこれしゃべっているんですけど、ものすごくふたりの話が良くて。何の緊張感もないし(笑)。あとは地元でFMヨコハマ、相模原市のコミュニティ放送局FM HOT 839(エフエムさがみ)も聴いたりしますね。

通勤の時にradikoのタイムフリーで、私が担当している文化放送『くにまる食堂』に近々出演するゲストさん関連の番組を聴いたりもします。実は私は“パクリの邦ちゃん”と呼ばれていまして…(笑)。今のしゃべりも、立川志の輔師匠から影響を受けているんですよ。

パクるというか、影響されやすい。他の番組を聴いていていいなと思うと、そのしゃべりをマネしたくなるんです。だからあまり聴かないようにしているんですね。でも、阿川さんとふかわさんのしゃべりは絶対パクらないから聴いています(笑)

2時間がちょうどいいサイズ 文化放送『くにまる食堂』

――この春、平日午前11時からの生放送『くにまる食堂』がスタートしました。これまでは4時間ほどの長時間ワイドでしたが、2時間のサイズはいかがですか?

野村:あっという間(笑)。2時間は自分にとってちょうどいいサイズですね。楽しいです。毎日4時間だと体力の問題もだんだん出てきたりするので。特に60歳を超えてからは体力が落ちたなあと思うこともありましたから。今はゆっくり起きられますし、とてもいいですね。

――保育士の方からマラソンランナーの方まで、毎日さまざまなジャンルのゲストの方がオープニングからエンディングまで出演されています。

野村:特にここ何年ですかね、還暦を超えてから「よくいろんな方とお話できますね」と言われるんですけど、全然苦じゃないんですよ。ジャンルが違った方のほうが楽しいじゃないですか。昔はこの人は苦手だなあとか思ったりもしていたこともあったんですが、得手不得手がなくなりました。それに今は面識がない方をお迎えするほうが楽しいですね。聞きたいことがどんどん出てくるんですよ。

――『くにまる食堂』のオープニングで「病気御療養の方も…」という一言を毎朝おっしゃっています。

野村:このフレーズは大沢悠里さんがTBSラジオ『大沢悠里のゆうゆうワイド』で言っていたフレーズなんですね。悠里さんが番組を卒業されてから、裏番組で出演できなかった『くにまるジャパン極』にゲストで来られたんです。その時に悠里さん自身が入院された際に「こんな声を掛けられたらうれしい」と思って言い始めたフレーズだということを伺いました。

私が悠里さんに「パクってもいいですか?」と聞いたら、「パクるんじゃなくておまえがやれ。受け継ぎなさいよ」と言われまして。放送局の垣根を越えてバトンタッチされたフレーズなんです。

思い出のユーミンナンバー

――本キャンペーンアンバサダーは松任谷由実さんが務めています。ユーミンさんにお会いになったことは?

野村:四谷に文化放送があった頃、一度だけお会いしました。ニューアルバムを出されたかなんかの時にお越しいただいたんですよ。私たちの世代でユーミンは特別な存在ですから。今でも記憶に残っているのが、高校時代に知り合いの女の子が車の中で聴かせてくれた「12月の雨」。初期中の初期の作品ですよ。この曲を聴いて、これからは荒井由実の時代なんだと思いました。

当時はまだニューミュージックという言葉自体もなかった頃。そんな時にユーミンのベストアルバム「YUMING BRAND」に出会ってハマったんですね。それ以降、ユーミンのアルバムを買うようになりました。

「紅雀」というアルバムの中の「白い朝まで」という曲も好きですね。曲の中間でローズピアノを松任谷正隆さんが弾いていると思うんです。ぜんぜんテクニックとかわからないんですが、それがよくて。割とマイナーな曲が好きですね。

親子で『オールナイトニッポン』リスナー ラジオ好きの血が継承

――ご家族の方は野村さんのラジオをチェックされているのでしょうか

野村:うちは娘がふたりいて、どちらも母親になっていますけどよくラジオを聴くんですよ。親父の私がやっている番組もたまに聴いているみたいです(笑)。長女の家のキッチンに小さなラジオも置いてあって、私よりは確実に聴いているなと。

娘たちはFMヨコハマやTBSラジオなど各局の番組を聴いているみたいなんですが、なぜかあまり文化放送を聴かない(笑)。そういえば、次女がradikoで『オールナイトニッポン』を聴いてるんですよ。

――親子で『オールナイトニッポン』リスナー(笑)。ラジオ好きの血が受け継がれたのかもしれないですね。

野村:うれしいですよね。娘たちのほうがラジオリスナーなんです。文化放送ももっと聴いてくれー!とも思うんですけどね。でも、私もフリーになってしまったからいいやと思って(笑)

野村邦丸さんがパーソナリティを務めるラジオ番組

くにまる食堂
放送局:文化放送
放送日時:毎週月曜~金曜 11時00分~13時00分
出演者:野村邦丸
番組ホームページ

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※放送情報は変更となる場合があります。

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マテムり『ブルーロック』特集で潔世一役の浦和希が登場!浦和希が語る潔世一の魅力とは?

4月20日放送の『Snow Man佐久間大介の待って、無理、しんどい、、』(文化放送)は、ゲストに声優の浦和希を迎え、アニメ『ブルーロック』特集と題してブルーロックの魅力に迫った。

浦「自分と似てるところが多いって思ってたんですけど」-

今回のマテムりは、『ブルーロック』特集と題して、ゲストに潔世一役の声優浦和希を迎えて放送された。

アニメ『ブルーロック』は、日本代表がサッカーワールドカップを2010年大会以来8年ぶりにベスト16で終えた2018年。日本フットボール連合は日本をワールドカップ優勝に導くストライカーを養成すべく、高校生フォワード300人を対象とした「ブルーロックプロジェクト」を立ち上げ、「ブルーロック-青い監獄-」と呼ばれる施設を建設。失格者は日本代表入りの資格を永久に失うという条件の中、無名の高校生プレイヤーである潔世一は世界一のエゴイストストライカーになるべく、己のサッカー人生をかけブルーロックでの極限のサバイバルに挑む。という作品。原作コミックは累計発行部数3000万部突破の今最も熱く、最もイカれたサッカー漫画だ。

4月19日から『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』が公開されている『ブルーロック』。浦と『ブルーロック』の出会いや、浦が演じている主人公潔世一の魅力について語ってくれた。

佐久間「『ブルーロック』は、アニメに出会う前に見てたとかあるの?」

「そうですね。それこそ原作の第一話が連載された時から読んでて」

佐久間「へぇ~。連載時からなんだ」

「そうなんですよ。本当にたまたま」

佐久間「すごいね」

「もう僕も結構運命だなって思ったんですけど」

佐久間「それで主人公はちょっとマジで震えるね」

「だからオーディション来た時に、これ受からなかったらどうしようみたいな」

佐久間「(笑)。オーディションっていろいろな役を受けたりとか、指名でこの役受けてくださいとかあったりするじゃん?」

「はい。あります」

佐久間「他にも受けたキャラはいたの?」

「実はもう本当に潔だけで」

佐久間「へぇ~」

「事務所から潔くんを受けてくださいとか、事務所に枠を事前に言われるというか。そういう形なので、それでたまたま潔君を受けて」

佐久間「一本勝負で勝ち取ったのすごいね」

「本当にいろいろな運が重なったというか、ありがたいなと思います」

佐久間「かっけぇわ。主人公の人だやっぱり。」

「(笑)」

佐久間「ここにも人生主人公の人いるわ」

「いやいやいや、もうそうなればいいなと思いながら生きてます」

佐久間「いやすごいわ。あと演じている中で感じた潔世一というキャラクターを一言で表すと?で、「信念と書いてエゴと呼ぶ」おぉ~、すごいね。そのまんまだね」

「そのまんまです。彼の中のエゴっていうのが人を傷つけたりとかそういうものではなくて、自分が上手くなるために、自分が世界一のストライカーになるためにどうしたらいいのかを突き詰めるためのエゴというか」

佐久間「たしかに。本当にストイックだよね」

「ストイックです。本当に。そのための努力も怠らないし、今まで積み上げてきた自分を壊して新しく作り直すって、なかなかできないことだと思うんですけど」

佐久間「マジで勇気がいるよね。自分の武器を手放す勇気」

「ですよね」

佐久間「あらためて作り上げるよりも手放すことが超怖いじゃん」

「本当にそうですよね」

佐久間「今の仕事急にやめろっていってるのと一緒じゃん」

「本当にゾッとしますよね」

佐久間「怖いよね」

「絶対に無理なんですけど、それを上に行くために選択肢として取れるところだったり、それでもずっと前に進めているのは信念というかブレない何かがあるからこそ、彼は進んでいけるんだなと思うので」

佐久間「なんか、浦くんと共通するところは多いんだね。かみ砕いていけば」

「でもなんか、逆に最初の方こそそういうふうに僕も勝手に思ったんですよ。潔くんが自分と似てるところが多いって思ってたんですけど、もう咀嚼すれば、するほどこいつ化け物だと思って。潔世一は」

佐久間「やっぱそうなんだ」

「そうなんですよね。だからもう今は潔くんの背中を追いかけてるぐらいの気持ちです」

佐久間「へぇ~。なんかいいね」

ほかにも、「潔世一を演じるうえで意識していること」や、「潔世一以外で個人的に注目しているキャラクター」についても浦が語ってくれた。そちらについては、是非タイムフリーで。

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