【番組レポート】静岡と山陰の人気パーソナリティーがコラボ! SBSラジオ『テキトーにはきださNIGHT!』生放送!

去る9月9日(土)、静岡で放送されているSBSラジオの人気番組『テキトーナイト‼』(毎週土曜日 21時〜23時30分)と鳥取・島根で放送されているBSSラジオの人気番組『森谷佳奈のはきださNIGHT!』(毎週月曜日 21時~22時)がコラボレーションを果たし、『森谷佳奈のはきださNIGHT!』(以下:『はきださNIGHT!』)を担当している森谷アナウンサーが、『テキトーナイト‼』にスタジオ出演しました。

【番組概要】

■番組名『テキトーにはきださNIGHT!』
■放送局:SBSラジオ
■放送日時:9月9日(土)
■出演者:鬼頭里枝、森谷佳奈

コラボのきっかけとは?

 

▲『はきださNIGHT!』の森谷佳奈アナウンサー(写真:左)と、『テキトーナイト!!』の鬼頭里枝さん(写真:右)

 

『テキトーナイト‼』は、静岡の人気パーソナリティー・鬼頭里枝さん(通称“キトちゃん”)が、「適度にテキトーに……、10代を経験したすべての人にお送りする、まっとうな大人になるための教養番組」をコンセプトに2009年にスタートしました。

『はきださNIGHT!』は、森谷アナウンサーが入社2年目に入ったばかりの2015年4月にスタート。生放送でツイッターを駆使して、リスナーとのコミュニケーションを図っています。森谷アナウンサーの、時に本音を話すキャラクターがウケて、TBSラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』(毎週日曜日 13時~17時)の人気企画「全国新番組選手権2016」で優勝したことも。ラジオが大好きな太田光さんのお気に入りの番組の一本でもあるのです。

コラボの発端は、『テキトーナイト‼』と『はきださNIGHT!』を両方聴いているリスナーが、『テキトーナイト‼』の「私にとってのアイドル」というテーマの回(6月17日)で、森谷アナウンサーの魅力や『はきださNIGHT!』の事を紹介したことに始まります。両番組のリスナーの間でも徐々に話題になり、お互いの番組ツイッター上で交流をスタート。7月の放送では電話をつないでお話しました。

その後、お互いの番組を聴いたことがなかったリスナーも、radiko.jpを通じて聴くようになり、両番組の距離が少しずつ縮まっていきました。9月9日(土)放送の『テキトーナイト‼』に森谷アナウンサーが出演することが発表されると、両番組のファンは大喜び!

放送当日の様子

放送当日、森谷アナウンサーは『はきださNIGHT!』のディレクター・大村さんとお昼に静岡の地に降り立ちました。お二人とも静岡に来るのは初めてだそうです。

鬼頭さんほか、『テキトーナイト‼』スタッフの皆さんから盛大な歓迎を受け、まずは放送で紹介するための静岡ロケを敢行。よく食べることで有名な森谷アナウンサーが、鰻や海鮮丼、静岡で有名なお店のアイスクリームなどを頬張り、その様子は随時ツイッターでも写真付きで報告され、本番前からリスナーの間でも盛り上がっていました。

打ち合わせ(という名の楽しい雑談)が終わり、いよいよ本番がスタート。

いよいよ放送開始!

番組が始まり、森谷アナウンサーが登場すると大量のメールが届き始めました。関係者曰く、「通常の3倍」とのこと。ツイッター上にも把握しきれないほどのたくさんのツイートがあり、「#テキトーナイト」「#kanayoru」 は両方ともトレンド入り! (放送では、#テキトーにはきださナイト を共通ハッシュタグとして立てました)

『テキトーナイト‼』では、「他県から来た人に、まず食べて欲しい静岡グルメは?」というテーマで、予めリスナーからアンケートを実施。1位に選ばれた静岡おでんを森谷アナウンサーにご馳走しました。初めて食べたという森谷アナウンサーは、その美味しさに大満足していた様子。

 

▲こちらがウワサの「静岡おでん」

 

一方、『はきださNIGHT!』では「お土産oneグランプリ‼」と題して、島根県・鳥取県を代表するお土産をアンケートを実施し、上位に選ばれた逸品を鬼頭さんにご馳走しました。

 

▲『はきださNIGHT!』からのお土産、鳥取名物「とうふちくわ」をほおばる鬼頭さん。

 

5問正解すると一万円がもらえる人気コーナー「中高生クイズ」には、森谷アナウンサーの大ファンだという島根県の高校生が参加。森谷アナウンサーとの会話を存分に楽しみ、鬼頭さんが思わず嫉妬する場面も(?)。

 

▲番組後半は、森谷さんは鬼頭さんがプレゼントした部屋着で放送。鬼頭さんは体操服(しかも、学生時代に実際に使用していたもの)姿で放送しました。

 

また、『はきださNIGHT!』の人気コーナー「教えて 保健室の先生」のコーナーも敢行。リスナーからの悩みに対して、“キャナリー先生”が“処方箋”として一言アドバイスを送りました。鬼頭さんは、生でみる“キャナリー先生”の姿に大喜びしていました。

 

▲『はきださNIGHT!』の人気コーナー「教えて 保健室の先生」では白衣の姿に。

 

番組終了後

こうして、あっという間に2時間30分が過ぎていきました。

放送終了後は「放課後トーク」と題して、ユーストリームとペリスコープを使って2人のトークを生配信。放送では紹介しきれなかったメールを紹介したり、放送では言えないような内容の話も飛び出し、全ての放送・配信が終了したのはなんと24時20分!  お互いの番組のTwitterのフォロワー数が増えるという、嬉しい現象も。

こうして、地域や放送局の垣根を超えた 盛大なお祭りは幕を閉じました。

ちなみに、2日後の9月11日(月)に放送された『はきださNIGHT!』では、静岡ロケの模様を放送。番組の中盤には鬼頭さんから、電話でサプライズ出演もありました。そちらもぜひチェックしてみてくださいね!

■番組名『森谷佳奈のはきださNIGHT!』
■放送局:BSSラジオ
■放送日時:9月11日(月)

出演者プロフィール

■鬼頭里枝(きとう・りえ)

静岡県浜松市出身
2005年鹿児島讀賣テレビ(KYT)入社
2007年静岡放送(SBS)入社
2010年よりフリー
テレビの情報番組や、スポーツ中継のリポート、イベント司会などを中心に活動。
「3分話せばどんな人とでも仲良くなれる」

■森谷佳奈(もりたに・かな)

島根県松江市出身
島根県立松江北高等学校から岡山県のノートルダム清心女子大学卒業後
2015年に株式会社山陰放送に入社。
入社後、テレビのニュースキャスターやラジオのワイド番組などを担当しながら、昨年より『森谷佳奈のはきださNIGHT!』を担当。

~『はきださNIGHT!』以外の主な担当番組~
BSSテレビ 「テレポート山陰」木曜日~金曜日
BSSラジオ 『午後はドキドキ!』月曜日~金曜日 13時15分~16時50分(※森谷アナウンサーは火曜日に出演)
BSSラジオ 『音楽の風車』月曜日~土曜日 11時~12時55分、日曜日 11時~12時30分(※森谷アナウンサーは水曜日に出演)

 

――インタビュー編に続く

取材/撮影


やきそばかおる

子どもの頃からのラジオっ子。
「ケトル」「BRUTUS」等ラジオ特集を担当。
ライター・構成作家・動物園愛好家。好きな食べ物は、焼きそば。
ツイッター @yakisoba_kaoru

自動車修理工場の女性社長が「自動販売機のハンバーガー」を開発

トラックなどのドライバーさんのなかには、昭和の頃は、よく幹線道路沿いにあった自動販売機のハンバーガーで、お腹を満たした経験がある方もいらっしゃることでしょう。じつは最近、令和版の「自動販売機のハンバーガー」がじわりじわりと増えているんです。今回は、この自動販売機のハンバーガーを手掛けている自動車修理工場の方のお話です。

ハンバーガー自販機と小林さん

それぞれの朝は、それぞれの物語を連れてやってきます。

東京・新宿から中央道の高速バス、または新幹線と飯田線の特急「伊那路」を乗り継いで、およそ4時間の長野県飯田市に「ガレージいじりや」という自動車修理工場があります。敷地内には、トヨタ・パプリカ、マツダ・シャンテをはじめ、昭和の車がズラリ。しかも、工場の前にある懐かしい自動販売機コーナーが目を引きます。

お店の代表・小林由季さんは、埼玉県出身の41歳。小さい頃、ちょうどミニ四駆が大人気だったこともあって、クルマに興味を持ちました。19歳でオートマチック車限定の運転免許を取ると、街を颯爽と駆け抜けていった、白い「マツダ・RX7」に心躍ります。

『カッコいい!あのクルマに乗りたい!!』

そう思った小林さんは、知り合いの自動車関係者に相談すると、軽くあしらわれました。「RX7? アンタ、あのクルマ、マニュアルだし、ロータリーエンジンって知ってるの? 乗りたいなら、自分で自動車が整備出来ないと、まず無理だよ」

愛車のマツダ・シャンテと小林さん

マニュアルもロータリーエンジンも、全くチンプンカンプンだった小林さんですが、乗りたい思いが高まって、マニュアルで免許を取り直し、自動車整備士を目指します。男社会の自動車修理工場で、厳しい試練を乗り越えて、見事、整備士資格を取得。縁あって信州に移り住むと、趣味で借りたガレージで、ノーマルタイヤからスタッドレスタイヤへの履き替えを請け負ったことをきっかけに、2010年、自ら自動車修理工場を立ち上げました。

やがて、工場のスタッフが昭和43年製・スバル360の修復を成し遂げたことから、小林さんも古い車に興味を持ち、旧車が続々持ち込まれて、車雑誌にも注目されます。あれよあれよと、旧車好きならまず知らない人はいない工場に成長。小林さんは雑誌連載企画で、旧車でレトロな自動販売機巡りをすることになりました。

ところが、ここで小林さんは大変なことが起きていたことに気付くんです。

『大きな道路沿いにたくさんあったハンバーガーやうどん・そばの自動販売機コーナーがどんどん無くなっている……』

24時間営業のコンビニエンスストアが増えた一方で、自動販売機は経年劣化、オーナーさんの高齢化も進んで、自動販売機コーナーは次々と姿を消していたんです。そんな折、小林さんはお祖父さまを亡くしたことで、小さい頃、自動販売機のハンバーガーをなかなか買ってもらえなかった記憶がよみがえりました。

『あの思い出の、自動販売機のハンバーガーを残したい。ならば、ハンバーガーを作っている食品メーカーを助けよう!』

自動販売機コーナー

そうひらめいた小林さんは、さっそく自動販売機用のハンバーガーを仕入れます。自動車工場の前に冷蔵機能付きの自動販売機と電子レンジを設置して販売を始めると、ちょうどコロナ禍と重なったことで、テイクアウトのニーズをつかんで大繁盛。各地のレトロ自動販売機で売れたハンバーガーのおよそ4倍を1台で売り上げました。

小林さんはもうイケイケドンドン、自動販売機を増やして各地で大人気となりますが、あまりの売れ行きにハンバーガーメーカーのほうが悲鳴を上げてしまいます。安定した納品が出来ないので、もう勘弁してくれませんか、と言われてしまったのです。代わる製造業者も無く、困り果てた小林さん、思い切りました。

『ハンバーガーを作ってくれる会社が無いなら、自分の会社で作ってしまおう!』

もちろん、小林さんは自動車整備士ではありますが、食品の知識は全くゼロ。体当たりで、様々な食品製造に関する許可や食品衛生を、片っ端から学んでいきます。食品部門の「いじりやフードサービス」も立ち上げ、ハンバーガーを作ってみましたが、パンはパサつき、肉の脂は溶け出し、レタスなどの生野菜は安全性の面で使えません。しかも、自動車修理工場と食品工場の二刀流で、睡眠時間3時間の日々が続きました。

ふんわりバンズのチーズバーガー

それでも試行錯誤を繰り返し、味やソースにもこだわったチーズバーガーに辿り着いて、安定した製造、出荷も出来るようになりました。今は、全国で39台の自動販売機が元気に稼働中。自動車修理工場生まれの自動販売機とハンバーガーは、各地域で話題になっています。

「気合と根性でやってきました」と笑う小林さんですが、やりたいことはいっぱいです。

「レストランもやってみたいですし、クルマのテーマパークがあっても面白いですよね。ハンバーガー片手にみんなに巡ってもらって。夢は大きく持てば、きっと叶います!」

「RX7に乗りたい」から始まった小林さんの夢、今はまだ、その途中です。

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