『ダレハナ』放送500回記念!山崎怜奈インタビュー「好きなんですよね、ラジオが。」

2020年10月にスタートしたTOKYO FM『山崎怜奈の誰かに話したかったこと。』(通称:『ダレハナ』)が、2023年4月6日に放送500回を迎えました。radiko(ラジコ)では、パーソナリティ・山崎怜奈さんに『ダレハナ』開始からの振り返りや自身の変化、そのほか現在レギュラー出演しているラジオ番組のこと、今後の展望についてお聞きしました。

祝!放送500回を迎えた山崎怜奈初の帯番組『ダレハナ』

――『ダレハナ』放送500回おめでとうございます。

ありがとうございます。500回もやれてよかったなと思います。『ダレハナ』のお話をいただいた時は、実は帯番組ということを知らず、初めての打ち合わせでそれを知りました(笑)。

驚きましたが、「ラジオをやりたい」って言っていたから「これはやらなきゃしょうがない」と。好きなんですよね、ラジオが。『ダレハナ』をやっていて、イヤだなと思ったことが一度も無いんですよね。

マンボウやしろ、福山雅治…TOKYO FM先輩パーソナリティの薫陶を受けて意識したこと

――4月最初の放送では、新規リスナーの方に向けての自己紹介をされていましたね。

改めての自己紹介で「馬刺しが好きです」と話したら、元々のリスナーさんから「知らなかったんだけど!」とツッコまれました(笑)。新規リスナーさんを意識したトークは最初からできていたわけじゃないんですよ。

同じくTOKYO FMの『Skyrocket Company』(月曜〜木曜 17時〜20時放送)パーソナリティ・マンボウやしろさんが、4月の新年度の季節になるといつも、「いらっしゃいませ、ようこそ」という感じを全身で表すような放送をされていて。間口を丁寧に広げて、リスナーの生活を想像して言葉を投げかけるようなトークをされているんです。そういったヒントをくださる先輩が近くにいるのは、ありがたいことだなと思います。

また同じくTOKYO FMの先輩でいうと、以前福山雅治さんが『ダレハナ』宛にメッセージをくださったことがあったんです。局を上げて福山さんワンデースペシャルを放送した時ですね(福山さんのアルバム『AKIRA』リリースを記念した「『福山雅治 福のラジオ』meets TOKYO FM平日ワイド8番組スペシャル1DAYコラボレーション」2020年12月8日放送)。

その頃はまだ『ダレハナ』が始まったばかりで「丁寧にキレイにやろう」と心掛けていたんです。でも、「キレイ一辺倒にやらなくてもいい。人間味みたいなものを大事にして欲しい」というメッセージをいただいて。とてもうれしくて、その日はメッセージがプリントされた原稿を持って帰りました!

――今の『ダレハナ』からは山崎さんの人間味があふれているような気がします。

今は本当に腹が立つことがあった場合、オープニングで「昨日本当に散々だったんですけど…」って正直に言ってから、それを燃料にして思いっきり元気にやったりとか。段々と自分の人間味、ムラみたいなものが出てきていると思います。始めはどうにかして「TOKYO FMの先輩方の落ち着きと安定感に近づきたい」と、一生懸命がむしゃらにやっていて。私の中のいびつさみたいなものが見え出した時に、スタッフさんが「いいじゃん!」って言ってくださって「ありがたい! いい局に来た!」と思いました。

私はちゃんとした人に見られがちなんですけど、全然そんなことはなくて。人から見られる印象と、自分で思う自分の印象とのギャップがすごいんですよ。クイズが好きだからか「何でも知っていそう」って時々言われてしまうんですよね。

でも「何でも知っている」という印象を手っ取り早く取りたいので、『ダレハナ』では「知らないことは知りません。特にマンガ、アニメ、スポーツは分からないから教えてください」って言っています。リスナーの皆さんに助けていただきながら、日々の情報に触れていこうと思っています。

――山崎さんの言葉には優しさに加えて、クスっと笑えるエッセンスも感じられます。ある日のオープニングでは「イヤなことがあった時は妖怪のせいにする」と(笑)。

自分1人で解決できない、どうしようもないことが起こった時は、他人のせいにすると実害が出るので、気圧か、月の満ち欠けか、ホルモンバランスか……全部当てはまらなかったら、妖怪のせいにしています(笑)。オープニングトークのネタのためにしていることは一個も無いんですが、「誰かにこれを話したいな」と思うことに出会えた時は、自分の中でのセンサーが反応するんですよね。

それをなるべく優しい言葉を使って届けていきたくて。自分の言葉が時々鋭くなるのを自覚しているし、若干神経質なところもあるんです。人の言葉の槍とか、トゲとかにすごく敏感な幼少期を送ってきたこともあるかもしれません。ラジオは、聴き心地のいい生活のBGMにもなるので、できるだけあったかい世界がいいなと思っているんです。

1人喋り配信、生放送でのアシスタント経験が『ダレハナ』に活かせた

――『ダレハナ』の生放送でパーソナリティを務めるにあたって、基礎になった経験などはあるのでしょうか。

1つは、帯番組を目指すわけでもなく、「苦手だったフリートークができるようになりたい!」と1人喋りの配信を、毎週1時間やっていた時期がありました。やっているうちに楽しくなって、どういう構成や展開で話したら、人に面白く聞いてもらえるのか。コメントの拾い方や読む順番とかを考えながら喋るのも楽しかったです。

もう1つは、『ダレハナ』以前にやっていたbayfm78での金曜夜の生放送『金つぶ』(2015年4月〜2022年3月放送、山崎さんは2018年4月〜2020年9月にアシスタントMCを担当)です。そこで生放送の尺読みや、交通情報の振りや受け、曲のイントロ、アウトロの合わせ方、ここは絶対に時間厳守など、ラジオの生放送をやる上で必要な基礎要素を2年半の間、ビシバシ叩き込んでいただきました。

これらの経験が今の『ダレハナ』で活かせているので、全部に感謝だなと。元々ラジオを聴くのが好きだったので、ラジオ番組を持てたことは、自分の人生において大きな出来事になりました。

また、帯番組を始めたことで、テレビに出演した時の表情も豊かになったと思います。生放送で何があっても動じないとか、いい意味で緊張しないとか。リラックスしていつも通りの自分でいられるのは、毎日の生放送が感情を出したり、考えをまとめたりする訓練になっているのかもしれません。

――『ダレハナ』は生放送はもちろん、山崎さんが気になるラジオ番組を紹介しているAuDeeでのオーディオコンテンツ「#あのラジオがすごい」も話題ですね。

プロデューサーさんからの提案で気軽に引き受けたら、実際は結構大変でした(笑)。好きなものを「好き」と言ってるだけで、「詳しい」と思われてしまって。日本史、クイズ、ラジオしかり……(笑)。新しい番組を紹介しようとすると、いつも聴いている番組が聴けなくなるなと悩みながらも、面白い番組を探して毎回絞り出しています。でも、絞り出している時間も苦じゃないんです!

――さまざまなエリア、ジャンルの番組を紹介されていて、例えば、『おもかげ横丁 スナックいがわ』(エフエム岩手)は、年の差13才の井川姉妹と常連客のフリートーク。なかなか味わい深いです。

すごく面白いですよね。岩手のおねえちゃんたちがベラベラ喋っている番組で、実際にスナックで収録されています。いいですよね、自由で。自分たちが自由に喋りたいように喋っている感じがいいなと。気楽に聴けるし、多様性を感じますよね。

#あのラジオがすごい vol.23『おもかげ横丁 スナックいがわ(エフエム岩手)』はこちら

おもかげ横丁 スナックいがわ
放送局:FM岩手
放送日時:毎週木曜 21時30分~21時55分
出演者:井川シスターズ
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※放送情報は変更となる場合があります。

2022年秋からは『ダレハナ』を含め、3つのラジオ番組に出演中!

――2022年秋からは、新たに2本のラジオ番組がスタートしました。CBCラジオ『ザキオカ×スクランブル』は、ハイテンションの永岡歩アナウンサーとローテンションの山崎さんのコントラストがたまりません。

あそこは無法地帯ですね(笑)。台本が全くない完全フリーの番組です。38歳の男の人と25歳の女の子が好きにベラベラ喋っています。私が10代の頃から永岡さんのラジオを聴いていて、それから番組を一緒にやらせていただくことになりました。その信頼関係もあるし、自分がダメなときは永岡さんがギアを上げて喋ってくれるので、気取ったりとか、キレイにやろうとか無理しなくてもいいんです。素でいられるので、ずっと続けられたらいいなと思っています。

ザキオカ×スクランブル
放送局:CBCラジオ
放送日時:毎週土曜 17時00分~17時30分
出演者:山崎怜奈、永岡歩
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※放送情報は変更となる場合があります。

――もう1つは、歴史小説家・今村翔吾さんとのABCラジオ『今村翔吾×山崎怜奈の言って聞かせて』。今村さんはとてもチャーミングな方ですね。

今村先生は気さくで明るくて、冗談を言ったりもする。一緒に飲みに行きたくなるようなキャラの方なんですよ。でも、先生の歴史小説を読んでいても、その部分はなかなか分からないと思うんです。だから、ラジオでそのギャップを引き出せたらいいなと。今村先生はこれが初めてのラジオレギュラーなので、ラジオを好きになるお手伝いができたらいいな、楽しく喋って帰ってもらえたらいいなと思いながら毎回やっています。

『ダレハナ』は自分1人で喋っている番組ですが、あくまで主役はリスナーで聴き心地重視。『ザキオカ×スクランブル』は、逆に全然作らないほうがいいと思って、打ち合わせ無しで収録。『言って聞かせて』は、目の前の今村先生が楽しく喋ってくれたらそれでいい……という、それぞれ異なる立ち位置で出演しています。

今村翔吾×山崎怜奈の言って聞かせて
放送局:ABCラジオ
放送日時:毎週木曜 25時30分~26時00分
出演者:今村翔吾/山崎怜奈
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twitterハッシュタグは「#言って聞かせて」

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深夜ノリの1人フリートーク番組をいつかやってみたい

――今後ラジオでやってみたいことはありますか?

1人でベラベラフリートークができる場所があったらいいなと思っています。もっとゲスな話じゃないですけど、お昼には喋れない話題もいっぱいありますし(笑)。元々深夜ラジオリスナーだったりするので、自分のムラをもっと出せる場所が一個あったらいいなと。今すぐじゃなくても、いつかできたらいいなと思います。

――TBSラジオ『JUNK 爆笑問題カーボーイ』のコーナー「怒りんぼ田中裕二」(田中さんが怒りそうなエピソードを考えるコーナー)にも投稿していたそうですね。

そういうコーナーもやってみたいんですよね(笑)。あと『ダレハナ』では、リスナーさんと電話で話すコーナーができたらうれしいです。「成人の日」特番の時に、リスナーさんから成人式の模様をレポートしてもらったのがすごく楽しかったんです。顔は見えないけど、ラジオで声だけでつながっている関係性の人たちと会話ができるっていいなと。私は、自分がリスナーだった頃も「いつもラジオで聴いている声の人と喋りたい」と思っていました。

JUNK 爆笑問題カーボーイ
放送局:TBSラジオ
放送日時:毎週火曜 25時00分~27時00分
出演者:爆笑問題
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Twitterハッシュタグは「#bakusho」

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リスナーとラジオの先輩方とつながり続けたい

――山崎さんがラジオを続けるモチベーションは?

「リスナーさんと大好きな先輩方に会えなくなるのがイヤだから」ですね。まず番組に届くメールを読んでいる時が一番楽しいんです。職場で聴きながら送ったのかな、ラーメンとかをすすりながらスマホで打ったのかなとか、リスナーさんの状況を想像しながら読むのが楽しいです。その時は相当な顔芸をしていると思うんですが、ラジオだからいいやと思って(笑)。

皆さんも忙しいでしょうから、毎日聴けない時もある。つかず離れず心地よくお互いに共存できるというか、励ましあえる仲間みたいな感覚を勝手に持っていますね。ドライバーの方々などサイレントリスナーの存在も忘れないように、自分の心の中での視野には置きつつ、長く続けられる番組になるといいなと思っています。

また、爆笑問題のお2人や伊集院光さんなど、ラジオに携わっている素敵な先輩方と出会えたことは、本当に運が良かったなと思います。結局人に生かされているので、先輩方と一緒に仕事ができなくなるのがイヤなんです(笑)。だから、やることをちゃんとやって成長しつつ、「私は今が一番楽しい」を年々更新していけるようにこれからも頑張ります!

【番組紹介】山崎怜奈出演 TOKYO FM『山崎怜奈の誰かに話したかったこと。』

2020年10月にスタートした平日の昼の生ワイド番組。放送開始当時は、山崎さんにとって初のレギュラー冠ラジオ番組への挑戦であり、乃木坂46メンバー初の帯番組となりました。

日替わりで登場するゲストの生出演コーナー、絵本の読み聞かせに癒されるコーナー、英会話や時事ニュースを学べるコーナーなどがあります。学生時代から様々な番組を愛聴してきた大のラジオ好きな山崎さんの明るく落ち着いた進行は、ラジオ業界では広く知られ、有吉弘行さんやバナナマンといった数多くのパーソナリティが賛辞の声を挙げています。

山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送局:TOKYO FM
放送日時:毎週月曜~木曜 13時00分~14時55分
出演者:山崎怜奈
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twitterハッシュタグは「#ダレハナ」

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この記事を書いた人

高田りぶれ(たかだ・りぶれ)

山形県生まれ。ライターなど。放送作家のキャリアを生かし、テレビ・ラジオ番組のおもしろさを伝える解説文を年間150本以上執筆。趣味は観ること(プロレス、サッカー、相撲、ドラマ、お笑い、演劇)、遠征、料理。

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タレント業と農作業を両立 加藤紀子が目指す姿は「生産者の頑張りを伝える“真ん中の人”」

日曜日の昼下がり、静かな通りに佇む一軒の店「your time」に集うお客様たち。カウンター越しには、それぞれの個性あふれる物語が聞こえてきます。パーソナリティのチャンカワイがお届けするTOKYO FMのラジオ番組「ヱビスビール presents Color Your Time」。

2月4日(日)、2月11日(日・祝)放送回のゲストは、タレント業と並行して自身の畑で農作業に打ち込む加藤紀子さん。自分時間「my time」にまつわる物語をひも解いていきます。

(左から)パーソナリティのチャンカワイ、加藤紀子さん


◆ロケの仕事で意識していること 

チャンカワイ:電波に乗せて話すのは初めてなんですけども、相方と事務所で紀子さんのVTRを観たんです。ロケの進め方とかコメントの落とし方を勉強していたんですよ。好きという気持ちを濃く伝えることで、相手も幸せになるんですよね。

加藤:ロケは完全にそうですね。話を伺っている方がいかにリラックスするか、そして、どうすれば趣旨に沿ったお言葉をもらうようにするかを意識しています。

チャンカワイ:すごい。

加藤:どこに国に行ってもどこの県に行ってもそう。

チャンカワイ:そうですよね。「共有力」って言うんですかね?

加藤:なんだろうね? もちろん「全面に紀子!」と思っていた時代があったかもしれないけれど、それだと何も伝わらないっていうことに気がついたんだと思う。とにかく「楽しい」ことしかない現場にしようと思っていて、たとえば微妙な空気だったとしても「自分がこう思えばいいのか」と考え方を変えたりします。

チャンカワイ:なるほど!

加藤:(なぜかと言うと)本当に単純な話で、仕事が終わって家に帰ったとき、1杯目のおいしいビールが飲みたいの(笑)。

チャンカワイ:(笑)。仕事のときにピリオドを打つんじゃなくて、その先を(考える)。

加藤:そうそう。

(左から)加藤紀子さん、パーソナリティのチャンカワイ


◆「好き」の背景を知ることは大切 

チャンカワイ:いろいろなお料理、畑、なんなら作っている生産者と向き合うこと。それが自分の力になっているのでしょうか?

加藤:はい。今までなにも知らないでおいしいとか言っていたし、どう作られているのかっていう背景に一切気付いていなかった。だけど、好きの背景を知ったことで、その作り手の人たちに寄り添うことができるから、より味わって食べられるようになった。どういう大変な思いで作っているのか、ちょっと汲み取れるようになってきて。

チャンカワイ:(農作業を)やっているからわかることですね。

加藤:きっと、かける言葉も変わってきたと思う。ありがとうの重さというか、強さも変わってきているはず。

チャンカワイ:たしかに。

加藤:でも、まだ足りない。生産者さんにも会って、私がその頑張りをお伝えする“真ん中の人”になりたいと思うし、野菜の本を書きたいなとも思います。

チャンカワイ:今の「好き」をもっとブラッシュアップしながら、みんなのスピーカーになりたいという思いがあるんですね。

加藤:まさにそうです。

この続きはポッドキャストでどうぞ!

<番組概要>
番組名:「ヱビスビール presents Color Your Time」
放送日時:日曜 14:55~15:00
パーソナリティ:チャンカワイ

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