疾走感あふれるMix by DJ Kengo(FULLHOUSE)
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日曜のミッドナイトを想い想いに過ごすあなたに向けて、様々な「音色」をアサイン・・・純粋に音楽だけを側に置き、楽しみたい方のためのニュースタイルプログラム『THE SELEC-TONE』。
毎週異なる、bayfmならではのテーマやこだわりを込めたミュージックセレクションをゾーンごとにフロート。あなたなりのスタンス、スタイルでお楽しみください。
25時~のおよそ1時間は、「style tone」ゾーン。DJ、アーティスト、クリエイターなど毎回様々なセレクターによる、こだわりのプレイリスト、ノンストップミックスなど、様々なセレクションをお楽しみいただけます。
12月11日(日)のGuest Selectorは、大阪を拠点に活動するDJ Kengo。自転車に乗っている時のような、疾走感溢れる選曲を楽しむことができます。
※該当回の聴取期間は終了しました。
「言葉は箱」。ダースレイダーが語る、ラッパー式の言葉の使い方
フリーライターの武田砂鉄が生放送でお送りする朝の生ワイド「武田砂鉄 ラジオマガジン」(文化放送)。11月5日(木)8時台のコーナー「ラジマガコラム」では、木曜前半レギュラーのロバート キャンベルの代打で、ラッパーのダースレイダーが、政治家やラッパーの「言葉」の使い方などについて解説した。
ダースレイダー「僕はラッパーなんですが、ラッパーっていうのは言葉を並べてね、それをリズムの上で言葉を演奏するのが仕事なので、『自分が扱っているものは何なんだろう?』っていうことは日々考えているんですけども、『言葉っていうのはただの箱だな』と。この箱っていうのにラベルが貼ってあるんですね」
武田砂鉄「うん」
ダース「その言葉の箱に、例えば『ダイアリー』っていうラベルが貼ってあったりとか。だけどその箱の中身が何かっていうことは、『ダイアリー』っていうラベルが貼ってあるからダイアリーが入ってるとみんな思って、そういうやり取りをするわけだけども、実は空っぽだったり違うものが入ってたりって、そういうケースがあるっていう風に僕は言葉を捉えていて。
それで思いついたのが、政治家の言葉ですよね。例えば『真摯に受け止める』っていう言葉があった時に、『真摯』が入ってるっていうことになってるわけじゃないですか?」
武田「それを言うことによってね」
ダース「言うことによって、もう『自分は真摯に受け止めてます』。『寄り添います』って言った時も『寄り添ってる』っていう態度が、その箱の中に入ってるってことで『じゃあ次に行きましょう』って話になるけども、やっぱり政治家の言葉を見てると『これ中身入ってねえな』と。『ただ言ってるだけだろう』と。ってなった時に、『中身が入ってないけど空の箱を置かれてるだけの時、どうすればいいんだろう?』とか。逆に言うと悪い言葉っていうのが、例えばね、トランプさんって非常に言葉が悪い。悪いっていうか汚い言葉をね、強い言葉をバンバン使うんですけども、例えばイランの戦争の時にね、『文明を消滅させる』っていう、強烈なことを言ったわけですよ。
あれ、文字通り受け取ったらとんでもないことを言っているんですけども、トランプさんの言葉の使い方って、その箱の中には感情が入ってるわけですよね?
トランプさんの場合は、そういったラベルに強烈な毒々しいものを貼ってある箱を置くっていうことにメッセージがあって、実際の中身に『文明を消滅させる』っていうことが具体的に入っている必要は、多分あの人の場合ないんですよ。
ただその強い、ギラギラした箱を『ボン』って置くってことが、トランプさんの場合はありまして、あとは非常に使う言葉が、表現が難しいんですけども、あんまり言葉数のバラエティを多くしないんですよね。
でも褒めるときは『アメージング!』って言っとくと、色んなものがそこに入ってるわけですよ。『ワンダフォー!』とかね(笑)。
で、去年の夏に『ワン・ビッグ・ビューティフル・ビル法(OBBBA)』っていう法案を出した時も、一つの美しい法案みたいなことを言って『中身は何なんだ?』って言ったら、別に中身は無いっちゃ無いんだけども、ただすごいキラキラ輝いてる箱を置くっていう言葉の使い方をしていて。
だから僕は、会話している時っていうのは、『お互いみんなこの言葉の箱を並べているな』と。だけどその中身が何であるのかって想像しながら、『この人がこの言葉を置いたってことは、『この人だったらここにこういうものが入っているだろう』と。逆にあんまり関係性がない時は、とりあえず置いてあるラベルで『まあこういうことを言いたいんだろうな』っていうことを想像すると。
だから人間のコミュニケーションって、実は関係性に寄っていて、『言葉で何々を言ったから』とかだけで反応してしまうと、コミュニケーションは成り立たなくなってしまうんですよね。
例えば、すごい仲がいい友達同士で肩を組みながら『お前は本当にバカな奴だな』と言った時にね、それを字面だけで『お前は本当にバカな奴だ』っていう箱だけ見たら悪口を言っているように取れる」
武田「そうですよね」
ダース「SNSとかでね、急に『お前は本当にバカな奴だ』って言われたら『なんだなんだ!そんなこと言って』ってなるけども、まあもう長年の友人同士で『お前はバカな奴だな』って言ってる時に、しかもニコニコ笑いながらの場合、その箱の中身っていうのは『友情』だったり『愛情』だったりするわけですよ。
そこが結構言葉の仕組みとしては大事で、だからラベルで何かを言ったことになっているのではダメで、中身が何なのかっていうことを考えなきゃいけなくて、ただし中身は空の場合もある、でも『ラベルは置きました。この箱は置いたんだからそういうことを言ってるんですよ』って言い訳にもなっちゃうんですよね。
本当は露ほどもそんなことを思っていない。でもこれって逆のパターンもあって、例えばそのヘイトの言葉だったり差別をしている時にね、『そんなつもりはなかった』っていうことをそういうラベルが思いっきり貼ってある箱をドーンと置いておきながら『あっ、そういうつもりはなかった』」
武田「『そんな気持ちはないんです』とかね、ありますね」
ダース「誤解を与えてしまったようで……『いや、だって箱にはそう書いてあるんだから』。これも実は今の構造と逆で、『あなたとの関係性がないから、箱で判断するしかないんですよ』と。だから二重の構造があって、どの箱を置くかっていうのも実際関係性によって変わってくるわけですよね」
この後も、ダースレイダーさんは「言葉」について思うことを、たっぷり語りました。