“こんまり”がアメリカで社会現象に!「ときめく」が流行っているワケ

J-WAVEでオンエア中の『〜JK RADIO〜 TOKYO UNITED』(ナビゲーター:ジョン・カビラ)のワンコーナー「ECC FEATURE FOCUS」。2月22日(金)のオンエアでは、「こんまり」こと近藤麻理恵さんに注目しました。

近藤さんの“片づけ術”を記した著書『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)の英語版が、全米でベストセラーになりました。さらに、Netflixリアリティ番組『Tidying Up with Marie Kondo』(邦題:『KonMari 〜人生がときめく片づけの魔法〜』)が配信され、“こんまり支持者”が増加中です。
 


そこで、アメリカの片づけ本と“こんまりメソッド”の違いについて分析している、渡辺由佳里さんにお話を伺いました。渡辺さんは、アメリカ・ボストン在住のエッセイスト&洋書評論家です。


■Netflixで配信後、大反響!

Netflixで番組が配信開始されてから、近藤さんの書籍が5日間で1万5000冊も売れました。

渡辺:アメリカでは、問題を解決する番組が流行っています。たとえば、太っている人が体重を減らす番組のように、問題を抱えている人のところへエキスパートが行って、解決してあげるパターンです。『KonMari 〜人生がときめく片づけの魔法〜』は、小さい子どもがふたりいて片づけに手が回らなくて困っていたり、それが原因で夫婦仲が悪くなっているというところへこんまりさんが行って、最初は大変なんですけど、夫婦仲もよくなっていくという過程に、みなさんじんわりとくるんです。人情物語でもあるので、感情移入しやすい。
カビラ:モノの整理をしながら、心の整理もしているということですか?
渡辺:そこが、これまでの片づけ本とは違うところですね。

モノを捨てる「断捨離」は、日本では耳馴染みがありますが、アメリカでは受け入れられているのでしょうか?

渡辺:“こんまりメソッド”と「断捨離」という考え方は違うんです。「断捨離」だと「散らかっていること自体が悪」という感じがありますけど、こんまりさんは、捨てるほうに注目するのではなく、「本当に大切なものはなんだろう」と、自分に問いかけることが大事だと教えています。ネガティブなほうではなく、ポジティブなほうにモチベーションが上がりやすいんです。「けっきょくは自分が決めるんだ」とパワーを与える。男性にも女性にもアピールするので、アメリカ人にもウケているのだと思います。


■「ときめく」がアメリカで流行語!?

近藤さんは、モノを捨てるか捨てないかを「ときめくかどうか」という視点で決めています。その「ときめく」という言葉は、英語で「spark joy」と訳されており、「流行語になっている」と渡辺さん。この言葉は、近藤さんが登場する前からよく使われていた言葉ではありますが、近藤さんの登場によって日常でますます使われるようになったのだとか。

「モノを捨てるときは感謝の気持ちを持つ」という“こんまりメソッド”は、「八百万の神々を大事にするという日本人的考え方ですが、アメリカ人に通じているのでしょうか?」とカビラが問いかけます。

渡辺:新鮮で、ウケていますね。これまでにない考え方ですから。Twitterで「“spark joy”しているものが見つかった」と写真をあげている人がいたり、持っていることを忘れていた古いTシャツが出てきて、「ときめきまくってる」と言っていたりします。
カビラ:「受け入れられない」や「ちょっと違う」という意見はありますか?
渡辺:それで揉めたことがあります。誤解もあるんですけど、こんまりさんが「本を30冊以上持たないようにしている」と書いたことがあって、そうしたら「強制的に30冊以内に抑えなさい」「それ以上は捨てなさい」と解釈した本好きの人たちがSNSで怒りはじめて、話題になったんです。私は、Twitterで「5000冊持ちたかったら5000冊持てばいい。それがspark joyすればいいのだから」と、私の整理整頓前の本棚と、“こんまり後”の本棚の写真をアップしたら、すごくウケました。

 

 


Netflixで番組がヒットしたことで、さらに話題になりそうな“こんまりメソッド”。渡辺さんは「これで人生が変わる人もいると思います」と締めくくり、カビラもその人気ぶりを改めて実感していました。

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PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『〜JK RADIO〜TOKYO UNITED』
放送日時:毎週金曜 6時−11時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tokyounited/

 

 

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サラリーマンも税金対策できるの? 確定申告の最前線を徹底解明

画像素材:PIXTA

J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』。この週はサッシャに代わり、山中タイキと寺岡歩美でお届けしています。2月20日(水)オンエアの「BEHIND THE SCENE」では、ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子さんと電話をつなぎ、「確定申告の最前線」についてお話を訊きました。

2月18日から、2018年分の確定申告がスタートしています。今回は副業解禁、ふるさと納税人気などで、会社員でも確定申告の対象となる人が増加。また、スマホでも確定申告が可能になるなど、注目すべきポイントが多くあります。


■確定申告の対象は?

確定申告の対象となるのは、主に自営業者、また年収2000万円を超える高額所得者などです。サラリーマンだと、どのようなケースが確定申告の対象になるのでしょうか。

花輪:副業が注目されていますが、副業の所得が20万円を超える方です。例えば不動産所得がある方ですとか、仮想通過などもそうですし、ネットで何かモノを売っていたりする方です。フリマなども生活用品を売る範囲であれば大丈夫ですが、仕入れをして販売し、所得が超えてくる場合は必要になることもあります。
山中:知らない人も多そうですよね。
寺岡:ふるさと納税が最近流行っていますが、そこも対象になってくるんですか?
花輪:そちらは、税金を取り戻す還付になります。「ワンストップ特例制度」で申告不要にしていない場合、税金を取り戻したければ確定申告が必要になります。


■会社員の節税

会社員の場合、税金の処理などは基本的に会社がおこないます。花輪さんによると、会社員でも節税をする方法があるそうです。

花輪:「特定支出控除」というのがあります。例えば、スーツや本代、資格代なども、会社に認められて一定以上の金額であれば、会社員の経費として申告することができます。「会社に認められる」というのがポイントです。

この場合、会社に経費精算をせず、会社の承認を得たうえで、個人で申告する必要があります。申告するためには一定以上の金額でなければならず、その金額は年収によって変わります。

山中:その他、控除できるものは何かありますか?
花輪:代表的なもので言うと「医療費控除」や「雑損控除」です。「雑損控除」は災害や盗難などに遭った場合に使える控除です。こちらも一定以上の金額がある場合です。


■誰でもできるe-Tax

今年の確定申告の大きなトピックは、電子申告ができるe-Taxがスマホでもできるようになったこと。これによってどのようなメリットがあるのでしょうか。

花輪:いつでも寝転がっていても24時間できるというのは非常に大きいです(笑)。e-Taxだと書類の提出が不要ですし、PDFのデータもスマホに保管できます。ID・パスワード方式を選んだ場合、マイナンバーカードとICカードリーダライタが不要なんです。今までe-Taxが浸透しなかった理由として、このICカードリーダライタを買わなければいけなかったんです。
山中:僕もこれで挫折しました……。

色々手軽になった一方で、「初めての人は、自分ひとりでやることになるので、不安なまま送ることになるかもしれません。初めての方は、係の人に訊きながら申告をするのもいいかと思います」ともアドバイスしました。

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番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時−13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/

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