電波少女、新作EP『Q』に込められた“皮肉”の意味とは?

J-WAVEで放送中の番組『RADIO DONUTS』(ナビゲーター:渡辺 祐・山田玲奈)のワンコーナー「NITTOCHI LUNCHTIME AVENUE」。3月30日(土)のオンエアでは、ヒップホップグループ・電波少女(デンパガール)のハシシさん、NIHA-Cさん、nicecreamさんがゲストに登場しました。


■「電波少女」のもとになった人物はもういない?

2009年から活動を始め、現在オリジナルメンバーはハシシさんのみという電波少女。ヒップホップにハマったきっかけを訊きました。

ハシシ:もともとは先輩の家で流れていた洋楽を聴き始めたことですが、めちゃくちゃハマったのは日本で活動しているアーティストがきっかけでした。
渡辺:どんな人たちですか?
ハシシ:自分たちはNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDや、個人的にはTwiGyさんがすごく好きです。それから見よう見まねで始めました。

「電波少女」というグループ名は、ハシシさんが考えた名前です。

ハシシ:活動を始めた当時は6人で、1人だけ中学生くらいの女の子がいたんです。それが特殊だったので、その子をシンボルとして名付けました。
渡辺:今はその人がいないけど、いいんですか?
ハシシ:知ったこっちゃねぇ、と(笑)。
渡辺:あとから入ったメンバーも納得してる?
nicecream:最初は男のグループだけど「ガール」って入ってるのカッコいいなと思ってました。あんまり売れてない頃は、名乗っても「え?」ってなることもなかったんです。
ハシシ:今は売れているかのような口ぶりですけど、全く売れてないです(笑)。


■丸くなることは悪いことではない

電波少女は、3月27日に新作EP『Q』をリリースしました。タイトルの由来は何なのでしょうか?

ハシシ:すごく自問自答をしたEPだったので、「question」の「Q」だったり、「球体」の「球」にかけてます。最近、「トゲがなくなったね」「丸くなったよね」と言われることが多くて、皮肉も込めて『Q』にしました。
渡辺:自分たちへの皮肉と、外への皮肉ですか?
ハシシ:丸くなること自体を悪いことだとは思っていないので、あえて前面に出してみようと思いました。

リリックやサウンドの作り方については、こう話します。

ハシシ:ラップは文章として綺麗じゃなくても、箇条書きでバーっと書けちゃうんです。ただ、自分たちで決めているルールとしては、お互いの表現が被らない、同じ単語は使わないようにしています。
渡辺:サウンド面で大事にしていることは何ですか?
ハシシ:やりたいことがコロコロ変わるので、いろんなやりたいことがあって、ヒップホップにとらわれない音楽というか、ロックだったりクラブっぽい音を足しながら毎回やっています。
渡辺:MVの衣装とかを見ると、確かにバンド感がありますよね。


■東京は変な人が多い?

最後に、東京の好きなところを訊きました。

nicecream:僕とハシシは宮崎県出身です。田舎から出てきたので、東京はテレビやネットで見るものが身近にある、その便利さが東京の好きなところです。
渡辺:それはモノですか?
nicecream:モノもそうですし、イベントとか。田舎だと発売日にその商品がなかったりするので。テレビの放送も遅くなって、ネットでネタバレしちゃうことがありました。

NIHA-Cさんは、東京にいると刺激が多いと話します。

NIHA-C:東京って人が多いじゃないですか。なので、変な人も多いと思うんです。
山田:ユニークな人がいますよね。
NIHA-C:そういう人たちを見て、自分の制作に吸収できる部分が多いです。そういう意味で刺激があるなと思います。
渡辺:NIHA-Cさんは、浜松市の出身なんですか?
NIHA-C:そうなんですけど、浜松の中でも田舎のほうなんです。だから、人の多さにビックリしました。「イベントやってるのかな?」っていうくらい多い。

ハシシさんは、地元の同級生に会うと「(友人の)心が老いているな」と感じることがあるらしく、「東京で暮らしていると心が若くいられる」とも明かしました。

電波少女は、8月9日(金)にワンマンライブ「10th Anniversaryライブ“+”」を東京・TSUTAYA O-EASTで開催します。ぜひチェックしてみてください。

この番組をラジコで聴く
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『RADIO DONUTS』
放送日時:毎週土曜 8時−12時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/radiodonuts/

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サラーム海上が中東各地を取材してまとめたレシピ本を出版! 現地で学んだタコ料理を紹介

J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)。3月28日(木)のオンエアでは、音楽評論家で中東料理研究家のサラーム海上さんが登場。3月27日に発売された、中東各地の料理をまとめたレシピ本『MEYHANE TABLE More! 人がつながる中東料理』について訊きました。


■中東の家庭料理を紹介したレシピ本第2弾

クラウドファンディングで目標の2倍近くのお金を集めて書籍化したという今回のレシピ本。2016年に出版された『MEYHANE TABLE 家メイハネで中東料理パーティー』の続編で、取材で訪れた中東各地の料理をまとめています。サラームさんが訪れたのは、トルコのイスタンブールやカッパドキア、イスラエルのテルアビブ、エルサレム、レバノン、モロッコなど多数。さまざまなフュージョンが進んでいて、実は中東料理の最前線だというロンドンにも訪れたそうです。

サラーム:僕は音楽評論家なので、普段は音楽の仕事で行くんです。取材は夜で、昼間はやることがないので、その会場の近くの美味しいレストランに行ったり、人に連れられていきつけの居酒屋に行ったり、アーティストに何度も取材していると「ウチの奥さんは料理が上手いからちょっと来い」と連れてってくれたり。そういう時間に料理の取材をしました。

今回出版されたレシピ本は、大きく3つの章からできています。第1章は「野菜たくさんでオリーブオイルたくさん」だという前菜「メゼ」についての章。第2章は、「中東はアウトドアが好きな人が多い」ということで、アウトドアを楽しみながらの料理について書かれています。そして第3章では、現地の友人に家に招かれないと食べられない中東の家庭料理が紹介されています。
 

『MEYHANE TABLE More! 人がつながる中東料理』


■タコ料理のレシピ

サラームさんは、今回の取材でタコ料理に興味を持ちました。オンエアでは、レシピ本にも載っているタコ料理の一部を紹介ました。

サラーム:ひとつは、ホモスに乗っている「タコホモス」。これが美味しいんです。タコは柔らかくないとだめなので、香味野菜とワインを入れて圧力鍋を使うとすごく柔らかくなります。それを作っておくと何にでも使えます。サラダだと、オリーブオイルとレモン、トマト、ディルなどと合わせてタコのサラダ。ギリシャで習ったのは、タコをバルサミコ酢とはちみつで煮込む。甘じょっぱい関西っぽい味になるんですけど、それをフライドポテトの上にかけるんです。お好み焼きっぽいですね(笑)。
クリス:素材や調味料は突飛なものじゃないですね?
サラーム:気候が厳しいところほどスパイスやハーブを使います。砂漠とかモロッコに行くとクミンとかジンジャーとか使うんですけど、中東の中心の地域、イスラエル、レバノン、トルコは四季もあるし、スパイシーなものは一応使うけどマイルドです。敢えてスパイシーなものを入れてエキゾチックな味にするということもあります。


■サラーム海上、お手製の料理を紹介

番組では、サラームさんが実際に作った料理をスタジオに持ってきてもらいました。

「ホモス」
サラーム:一番ポピュラーな、ひよこ豆と練りごまのペーストです。オリーブオイルをたっぷりかけています。普通の鍋だと2時間以上煮ないといけないんですが、圧力鍋を使うと10分くらいでできます。今回の本では作り方を写真入りで紹介しています。

「クスール」
サラーム:クスクスに似ていますが、ブルグルというひき割り小麦をトマトペーストなどで炊いて、ネギとトマトとピーマンを乗せて、オリーブオイルたっぷりのお腹にたまる前菜です。

他にも、セミドライトマトを使ったサラダや、 炭火で焼いた牛のケバブ、バニラ、イチゴ、ミントのアイスクリームにザクロのソースをかけたデザートも用意してくれました。

料理の本を手がけることで、日本中の料理店から「料理を作ってほしい」と依頼がきたり、海外のミュージシャンから「妻がコックなんだけど、店に行かないか」と誘われたりもしたそうです。「料理で人がつながることが増えた。それが一番の収穫です」と話しました。

 

 

サラーム海上の中東料理

 


レシピ本『MEYHANE TABLE More! 人がつながる中東料理』では、料理中や食後に聴きたいプレイリストも紹介してます。こちらもぜひチェックしてみてください。

【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時−16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

 

 

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