バスケットボール女子日本代表・川井麻衣「一番苦しいグループに入ったなと…」パリ五輪初戦で“オリンピック7連覇中”のアメリカに挑む

藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMのラジオ番組「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」(毎週土曜 10:00~10:50)。4月27日(土)の放送は、トヨタ自動車女子バスケットボール部・アンテロープス所属でバスケットボール女子日本代表の川井麻衣(かわい・まい)選手をゲストに迎えて、お届けしました。


(左から)藤木直人、川井麻衣選手、高見侑里


川井選手は、1996年生まれ茨城県出身の28歳。高校時代にU-18日本代表としてアジアカップで準優勝し、トヨタ自動車アンテロープスでは、2021年、2022年のWリーグ(バスケットボール女子日本リーグ)優勝に貢献。日本代表としても、今年2月に開催された「FIBA女子オリンピック世界最終予選(WOQT)」で3試合すべてに出場し、パリオリンピック出場権獲得に大きく貢献しました。

◆最終戦までもつれたWOQTを振り返る

藤木:(4チーム中3位までがオリンピックの出場権を得る)最終予選はとても熱い戦いだったと思いますが、まず初戦で強敵のスペインを破ったときには“これはいけるんじゃないか!?”と手応えがあったんじゃないですか?

川井:そうですね。1勝でもすれば出場権獲得が高くなるので、正直(2戦目の)ハンガリー戦を一番のポイントに置いていたところはあったのですが、初戦のスペイン戦で勝利することができたので、1つホッとする材料ではありました。

藤木:そのハンガリー戦ですが、ランキング的には日本のほうが上でしたけれども、(敗戦となったのは)やっぱり地元の応援のパワーが強かった?

川井:もう本当にすごかったです。アウェイでしたし、体育館自体がすごく小さかったので、ブブゼラ(の大きな音)にやられました(笑)。

藤木:そういう(楽器の)音とかは、プレーにも影響が出ますか?

川井:そうですね。(味方の)コールが聞こえなかったり、ヘッドコーチの指示が聞き取りづらかったりするので、やりづらさはありました。

藤木:そして、4チームがすべて1勝1敗で迎えた最終戦。当然、負けるとパリへの道は遠くなったと思うんですけれども、試合前のチームの雰囲気はいかがでしたか?

川井:正直、負けた後は少し落ちていましたが、その後に食事をしたときには(試合を振り返って)反省している選手もいて、それぞれコミュニケーションを取って“次に向かっているな”と思ったので、不安はなかったです。

藤木:最終戦のカナダも強敵でしたが、見事勝利した瞬間はどのような気持ちでしたか?

川井:すごくホッとしたというか、胸を張って日本に帰れますし、前回の大会(東京2020大会)で銀メダルを獲得して、そのプレッシャーもずっと背負いながらみんなやってきたと思うので、1つ報われたというか、苦しかったものを払拭できた安心感がすごくありました。

藤木:川井選手にとって、パリオリンピックはどのような舞台ですか?

川井:Wリーグに所属してから(代表メンバーに)なかなか選ばれず“遠いな”と感じることがすごく多くて、簡単に「(パリ五輪を)目指しています」と言えなかったのですが、ここにきてメンバーに選ばれる可能性がある立ち位置にきたからこそ、今年1年間は“パリに行きたい!”という思いを強く持ってやってきました。


川井麻衣選手


◆予選リーグは強豪国揃いのグループに

藤木:そのパリオリンピックには12チームが出場し、予選リーグは4チームずつが3つのグループに分かれて総当たり戦をおこないます。そして先日、予選リーグのグループ分けが発表されましたが、オリンピック初出場となるドイツ、世界ランキング6位のベルギー、そして、オリンピック7連覇中のアメリカと同じグループになりました。このグループ分けを聞いて、どう思われましたか?

川井:正直、WOQTと同じく一番苦しいグループに入ったなと思いました。ただ、アメリカと試合ができるってなかなかないことですし、初戦なので“もう、ぶつかっていこう!”という気持ちになりました。逆に、このグループから勝ち抜いたら“面白いんじゃないか”と思ってもらえると思うので、WOQTのときと同じようにいけるんじゃないかと思っています。世界ランクを見ても(日本より)上のチームが多いので、挑戦する気持ちを持って挑むだけだなと思います。

藤木:アメリカの強さはどういうところにありますか?

川井:(日本代表メンバーよりも)2まわりぐらい大きいですし、体は明らかに強いです。しかも、体が大きいぶん“スピードはない”と思われるかもしれませんが、実際はすごく速いですし、シュートもうまいです。あとは“見えない圧”みたいなものもあると思うので、そこに負けないことかなと思います。

藤木:川井選手はポイントガードですが、どのような役割が求められるポジションですか?

川井:ポイントガードは“コート内の監督”ともいわれているポジションで、頭を使って指示を出したり、コールを出してコートのなかを整備するような役割です。

藤木:ポイントガードとして実際にアメリカと戦うときに、どういうふうに攻撃や守備をするか、というイメージは既にありますか?

川井:あります。やっぱり走ることが一番大事なので、良いディフェンスからリバウンドをしっかり取って相手よりも走る。そして、スリーポイント(決める)。それを重ねていけば相手は嫌なリズムになると思うので、走ってスリーポイントを決めることが一番大事だなと思っています。

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4月27日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年5月5日(日・祝) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:SPORTS BEAT supported by TOYOTA
放送日時:毎週土曜 10:00~10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/
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春風亭一之輔 × 草彅剛 初対面で意気投合 「今日から友達」「もちろんですよ!」と固い握手

俳優・草彅剛が5月17日(金)、落語家・春風亭一之輔がパーソナリティを務めるラジオ番組『春風亭一之輔 あなたとハッピー!』(ニッポン放送 毎週金曜8時~11時)に生出演、初対面ながら2人のトークは盛り上がり、「今日から友達」宣言のもと、固い握手を交わした。

春風亭一之輔、草彅剛

史に刻まれた古典落語の名作「柳田格之進」を白石和彌監督が完全映画化した草彅剛主演の時代劇映画『碁盤斬り』が5月17日(金)に公開となったが、「柳田格之進」は誇り高い武士の生きざまを描いた人情噺で、一之輔も同作品を口演している。

ひと足早く映画を鑑賞している一之輔が、柳田格之進という人物について、草彅自身の性格との相違を訊くと、「全然違いますね。(演じているとき)イライラしましたね」と明かす草彅。「すごく実直で、曲がったことが大嫌い」と一之輔がその役柄を言及すると、「でも、(格之進の役を)やっているうちに、僕の中にそういうものがないし、もしかすると現代に忘れ去られてるような、この格之進の貫き通す気持ちというのは大事なんじゃないかなと思えてきた」と語り、「そこからもう、このポスターの顔ですよ」と、同映画のポスタービジュアルで厳しい表情をしている経緯を明かした。

映画『碁盤斬り』 (C)2024「碁盤斬り」製作委員会

そして「ある男が言いました」として、伝えられた感想を次のように語った。「この映画は言葉の一言一言に重みがある。今、携帯とかテクノロジーが発達した時代だけど、この時代は携帯電話もないし、手紙を書いたりそこまで足を運んだりする。そういった意味では今この時代だからこそ見る映画なんじゃないかなと」……これが誰の発言なのかを一之輔が訊ねると、「香取慎吾くんが昨日言ってました。いい言葉だなと思ってジンとしちゃって」と明かした草彅。

また、稲垣吾郎についても「『新しい剛の顔が見られる』と映画コラムですごく褒めていただいて」と、嬉しそうに語ると、「『碁盤斬り』を見ると新しい草彅さんがわかる」と、一之輔も同意した。

春風亭一之輔、草彅剛、ニッポン放送・増山さやかアナウンサー

そして草彅が「ぜひ一之輔さんの『柳田格之進』を聴きたい」と熱望すると、「やりますよ。一対一で」と即答する一之輔。草彅が埼玉県春日部市出身であり、一之輔が埼玉県立春日部高校出身であるという共通点でも盛り上がると、初対面だった2人の距離はぐっと縮まり、「今日から僕たち、友達ということで」(一之輔)、「もちろんですよ!」(草彅)と言葉をかけあうと、固く握手を交わす2人であった。

 

映画『碁盤斬り』 (C)2024「碁盤斬り」製作委員会

映画『碁盤斬り』 5月17日(金)全国公開
(C)2024「碁盤斬り」製作委員会
配給:キノフィルムズ

STORY
浪人・柳田格之進は身に覚えのない罪をきせられた上に妻も喪い、故郷の彦根藩を追われ、娘のお絹とふたり、江戸の貧乏長屋で暮らしている。しかし、かねてから嗜む囲碁にもその実直な人柄が表れ、嘘偽りない勝負を心掛けている。ある日、旧知の藩士により、悲劇の冤罪事件の真相を知らされた格之進とお絹は、復讐を決意する。お絹は仇討ち決行のために、自らが犠牲になる道を選び……。父と娘の、誇りをかけた闘いが始まる!

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