ムーミンが教えてくれた「自分らしく生きること」フィンランドで30年以上暮らす翻訳家・森下圭子が語る人生のヒント

放送作家・脚本家の小山薫堂とフリーアナウンサーの宇賀なつみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「日本郵便 SUNDAY’S POST」(毎週日曜15:00~15:50)。今回の放送は、翻訳家の森下圭子さんをゲストにお迎えして、フィンランドの魅力、ムーミンが教えてくれたことなどを語っていただきました。


(左から)パーソナリティの小山薫堂、森下圭子さん、宇賀なつみ


◆ムーミンが導いたフィンランド暮らし

森下圭子さんは、ムーミン研究をきっかけに1994年にフィンランドへ渡りました。大学時代に作品を読み返した際、「なんて前衛的な文学なんだろう」と衝撃を受け、その背景にある文化や社会を知りたいと思ったことが渡航のきっかけだったと振り返ります。現在はヘルシンキを拠点に、翻訳や通訳、取材コーディネート、執筆活動などを通じて、フィンランドの暮らしや文化を発信しています。

森下さんが初めてフィンランドを訪れた1994年は、深刻な経済不況に直面していた時期でした。失業率は2割を超え、自殺率も世界トップクラスといわれていましたが、その後は大きく改善し、現在では世界幸福度ランキングで上位を維持する国として知られています。

その背景について森下さんは、「国や教育現場が“一人ひとりの特性をどう活かしていくか”を重視していました」と説明します。「1人の人材も無駄にはできない」という考え方のもと、それぞれの個性や能力を社会全体で生かそうとする姿勢が、大きな変化につながったと振り返りました。

フィンランドを訪れたことがある宇賀は、図書館や教会の印象深さにも触れます。森下さんは、図書館では椅子を自由に動かし、自分の好きな場所で過ごせることを紹介し、利用者が思い思いに過ごせる空間づくりが特徴だと語りました。

一方で、フィンランドでの暮らしでもっとも大変なのは冬だといいます。日照時間が短く、小学生も暗闇のなかを登校するほどで、「人に会いたくなくなったり、どれだけ寝ても寝足りないときがある」と明かします。30年以上暮らした今でも「まだ慣れていないですね」と話し、フィンランド語の習得についても「いつまで経っても終わりが見えないところを歩いている感じ」と率直な思いを語りました。

厳しい冬があるからこそ、春の訪れは格別です。海や湖を覆っていた氷が溶け始めることや、「日が長くなったな」と感じる瞬間、顔に当たる太陽の光が春の訪れを知らせてくれると語りました。

また、フィンランド文化を語るうえで欠かせないサウナについても話題は及びます。森下さんは、サウナは「リラックスしたいときに利用する身近な存在」だと説明します。かつては「裸になっていると嘘がつけない」という考え方から、政治や仕事の重要な話し合いがサウナでおこなわれることもあったと、その文化的な背景を紹介しました。


森下圭子さんが翻訳を手掛けた「ムーミンとトーベ・ヤンソン 自由を愛した芸術家、その仕事と人生」



◆ムーミンが教えてくれる多様性

続いて、森下さんが長年研究を続けるムーミンについて話を聞きました。フィンランドの人々にとってのムーミンについて、森下さんは、「近年では文化的、精神的なバックボーンのような存在になっています。ムーミンの言葉に支えられたり、励まされている人たちが増えている印象です」と紹介します。

現在ではフィンランドを代表する作品として知られるムーミンですが、原作は1945年に発表されたものの、作者トーベ・ヤンソンがスウェーデン語系フィンランド人だったこともあり、当初は国内で広く親しまれていたわけではありませんでした。森下さんは、1990年に日本で制作されたアニメーションがきっかけとなり、フィンランドでも国民的な存在になったと説明しました。

ムーミン作品の魅力については、「一人ひとりの個性が際立っている」と語ります。「みんな変わっているのに、嫌な奴が1人もいないんですよ」と表現し、多様な個性をそのまま受け入れる世界観が作品の大きな魅力だと話しました。

自身がムーミンに惹かれた理由は、「好きに読みなさい。あなたの自由に」という作品の姿勢でした。作者の意図を押し付けず、読み手に委ねる世界観に魅了され、フィンランドへの興味を深めたと振り返ります。現地で暮らすなかでも、人々は周囲の目を気にし過ぎず、自分らしく生きていると感じ、「いい大人にならないといけない」という自身の思い込みが外れたと語りました。

番組のテーマである「手紙」にちなみ、森下さんは、美しい景色を誰かと共有したいときに手紙を書くことが多いと話します。トーベ・ヤンソンが夏を過ごした群島で、海を眺めながら移り変わる風景を手紙にしたためる時間を大切にしていると語ってくれました。

最後に森下さんは、「今、想いを伝えたい方」として、大好きな存在であり、「自分が一番似ている」と感じるムーミントロールへ宛てた手紙を披露しました。

<番組概要>
番組名:日本郵便 SUNDAY'S POST
放送日時:毎週日曜 15:00~15:50
パーソナリティ:小山薫堂、宇賀なつみ
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/post/
番組公式X:@sundayspost1


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有吉弘行「広島って微妙なんだよな」東京から広島に行くなら“新幹線と飛行機”どっちがいい?

有吉弘行がパーソナリティを務めるラジオ生放送番組「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER(サンドリ)」。8月のアシスタントはアルコ&ピースの酒井健太と青色1号のカミムラです。8月9日(日)の放送では、東京―広島間の移動手段についてのトークで盛り上がりました。


(左から)酒井健太、有吉弘行、カミムラ



◆東京―広島間の移動手段は新幹線? 飛行機?

有吉は、仕事の関係で自身の地元・広島県に月1ペースで通っている酒井に「飛行機で行ってる? それとも新幹線?」と移動手段を尋ねます。これに、酒井が「“どちらかといったら”ということで新幹線ですね。約4時間(乗りっぱなし)」と答えると、有吉も「そうなんだよな」とうなずきます。

続けて、有吉は飛行機で行く際の不便さについて言及し、「住んでいる地域によるけど、羽田(空港)で待って、チェックインの手続きとかいろいろあるし、飛行機が遅れる可能性もある。それで、広島空港に着いてから、スムーズにいけば市内までタクシーで40分くらいかな、結構かかるんだよ。だから(家を出てから)3時間は余裕でかかるし、4時間近くかかる。そこに関しては、広島って微妙なんだよな」と嘆きます。

また、有吉が「昔は街のなかに空港があったんだよ」と明かすと、「そうなんすか!」と驚く酒井。有吉はさらに、「だから、福岡(空港)くらいの便利さはあったんだけど、それが山の奥になっちゃったから、ひと手間しんどいんだよな」と話します。

とはいえ、新幹線で行くとしても4時間近い乗車時間がネックになると語り、「(移動中に)しっかり寝ても、『まだ大阪か……』みたいな感じがあるよね(笑)。今は電子書籍だけど、昔は駅にあった漫画屋で20巻くらい買って、紙袋を両手に持って乗ったりしてた(笑)」と振り返り、このエピソードに2人とも爆笑します。

改めて、有吉は「俺もだいたい新幹線のほうが好き」と明かしつつも、家族で広島へ帰る際は飛行機を利用することもあると補足します。また、「タクシーで羽田まで行ったら1回ホッとできる。それから飛行機乗って1時間半くらい我慢すれば、4時間乗り続けるよりは……」と飛行機側の利点も挙げますが、結局「(どっちで行くか)難しいんだよな」と、この場では結論が出なかった様子。

それでも、最後には「いい街ですので、ぜひお越しください」と広島愛をのぞかせました。

<番組概要>
番組名:有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER
放送日時:毎週日曜 20:00~21:55
放送エリア:TOKYO FMをのぞくJFN全国25局ネット
パーソナリティ:有吉弘行
番組Webサイト:https://jfn-pods.com/program/27400
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