Chara x WONK荒田「最初から息子のような感じ」「お世話になってます!」

Chara × WONK・荒田洸「愛する時」

ジョージ&シャウラがInterFM897でお届けする3時間、『Ready Steady George!!』12月16日は、CHARAと、InterFM897ではおなじみWONKの荒田洸が登場!先日配信リリースしたコラボソングについて聞きました。

「原宿のカフェの奥のVIPに、Charaさんがババンと座ってた(笑)」

George:今日(12月16日)のゲストは、CharaさんとWONKの荒田洸さんです。

Chara:よろしくお願いします。

荒田洸(以下、荒田):よろしくお願いします。

George:お二人はどう出会ったんですか?

Chara:最初はどこだろうね?多分会いたいって言って呼び出したんだと思う。若手の方とコラボしたりプロデュースできる方を探しているので。それで最初、緊張しすぎてビール飲んでた(笑)。

荒田:そうそう、そうそう。原宿のカフェに呼び出されて、奥のVIPみたいなところに通されて。そしたらCharaさんがババンって座ってて(笑)。「好きなもの飲んでいいよ」って言われてビール飲んで。

Chara:最初からこんなテンションで。息子のような感じで。

荒田:お世話になってます。

George:どのタイミングで曲作ろうってなったの?

Chara:前回のアルバムに参加しほしかったんですけど、そのときはナシ!ってなって。でもなんかやろうって話してたら、私クリスマスソングを夏にやりたいって話してたら「俺もクリスマスソング大好きです」みたいな感じになって。じゃあ一緒にやる?ってことで今回夏に。

Shaula:なるほど。

George:それはスムーズにできたんですか?

Chara:うちのリビングとかが機材部屋みたいになってて、そこでセッション。普段ソロでも荒田洸で配信してて、すごく可愛らしい声してるのよ。いつもは低めな声だけど、歌うと超可愛い声してるのよ。

荒田:自分ではわかんないですけどね。

Chara:可愛い声だから歌ったらいいじゃん!って言って。あと息子も歌ってて。以前、息子と一緒にイベントに参加してくれてて、そのハーモニーがすごく良かったから。

荒田:あのとき初めて歌ったんですよ。人前で。EPは出してるんですけど、普段ドラムをやってて精神的に守られてるんですよ、ドラムセットに。でも歌うってなったら、ちょっと恥ずかしいなっていう。

Chara:でもそこから歌うようになったよね。割と。

荒田:それがきっかけでしたね。一発目もCharaさんのイベントで、目の前に500人ぐらいいましたよね。まじでビビりました。

Shaula:なかなかそういう経験ないですよね。初めて人前で歌うってときは5人とかそのくらいの人数じゃないの?

荒田:そうですよね。5人とかですよね。

Chara:5人も500人も気持ちは同じじゃないです?

Shaula:さすがだ。

George:でも挑戦とか刺激ってこういうことじゃないですか。

荒田:それはそうなんですけど、目の当たりにしたら緊張しちゃいますね。

Chara:そう?上がってる感じがあまり感じられないんですよね。

George:荒田さんは上がるとどうなるんですか?

荒田:ビール飲みますね。ライブ前もビール飲んでます。このまえワンマンやったんですけど、最後自分が歌わないといけなかったから、ビール飲んだらダメだってなって。アンコールまで緊張しっぱなしでドラム叩いてて。

Chara:よく見せようとすると緊張してた記憶がある。私は。練習はやっぱり裏切らない。練習が足りなすぎると不安になったりするし。イメトレも大事ですよね。

George:最初に出会ったのはどのくらい前ですか?

Chara:一昨年くらいかな?

荒田:2年間何もなかったというか、一緒に制作するとかは僕が勝手に作るってことしかなくて。あとは飯に連れてっていただいたり。そんな感じだったので、今回、初めて曲作るってなって。

George:12月3日にシングルの「愛する時」がリリースされまして。ミュージックビデオがいいですね。これは、家族ぐるみでミュージックビデオを作ったりして。それはどうでした?

Chara:まあ、うちの家族は小さい頃から一緒になんかするの当たり前だし、洸のうちもお母さんにBlue Note (Tokyo)とかいろいろな場所に連れてってもらってたりしたんだって。クリスマスの時期って誰かを喜ばせたいとかサンタさんを信じる気持ちでキラキラしてて大好きなんですけど、温もりのある曲を作りたいねってことで、できました。

荒田:母にはジャケットを書いてもらって。周りの家族とか、普段遊んでる仲間が参加してくれた作品になってて。作る時も楽しかったなっていう感じがあります。

Shaula:なかなかそこまで家族が参加するってことはないと思うんですけど、いい思い出になりません?

Chara:クリスマスソングにしようと思ったけどそういう感じでもない、なんかもっと大きなテーマの曲になったかな。

荒田:そうですね。最初はクリスマスソングを作ろうって話だったんですけど、最終的に、冬に聴ける暖かくなるような曲にしようってことになって。クリスマスとか、そういう単語は入れないようにしましょうって進んでいきましたよね。

Chara:歌詞も基本的に言いたいことを言うから、まあ私、聞き取りにくいじゃないですか(笑)。なので気になった方は歌詞カード見ていただいたらいいと思います。美しいものが溢れてるこの時期に、美しいってものについて考えたのね。それを歌いました。

George:恋の曲ってこういう時期あるじゃないですか。でも家族っていう横のつながりの方が案外少ないのかなって思ったんですけど。

Chara:家族いても意外とそういうの大切にしてる季節だけど、恋にもいいシーズンだから盛り上がっちゃてもいいんじゃないですか?(笑)。

George:そうだけど、この曲はそういう盛り上がりではない?

Chara:恋してる素敵な相手だったら、奥の方にはこういう美しいものが存在しているはず!

Ready Steady George!!
放送局:interfm
放送日時:毎週月曜~金曜 13時00分~16時00分
出演者:George Williams、 Shaula
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※該当回の聴取期間は終了しました。

苦難を乗り越え4年9カ月かかった“ゴミ拾い”「やらなければいけないことがたくさん見つかりました」

特急「踊り子」号に乗って、伊豆へ足を運ぶ途中、小田原駅を過ぎて車窓にパーッと相模湾が広がると、観光のお客さんが多い日には、車内の雰囲気が一気に華やいで、「見て見て、海!」という歓声が上がります。

この神奈川の「海」に沿って、自ら歩いて「ごみ拾い」をした男性がいらっしゃいます。

豊田直之さん

それぞれの朝は、それぞれの物語を連れてやってきます。

横浜生まれ、横浜育ちの冒険写真家にして、「NPO法人 海の森・山の森事務局」の理事長も務めている、豊田直之さん、65歳。

小学生の時、「釣り」をきっかけに、海の生き物に興味を持った豊田さんは、当時の東京水産大学に進学し、海に関する様々な仕事を経験されてきました。

豊田さんは、釣りにのめり込むうちに、その魚が海のなかでどんな動きをしているのか、餌を食べさせるとどうなるか、自分の目でもぐって見てみたいと考えて、実行に移します。そのユニークさから、豊田さんには釣り雑誌の連載がたくさん舞い込んできました。さらに大御所の写真家の方に学んで、水中写真の撮影も手掛けるようになります。

そんな豊田さんが、今から20年ほど前、雑誌の取材で訪れたオーストラリアのダイビング関係者から、こんなアドバイスを受けました。

「オレたちの国のまわりの海は、どんどんプラスチックのゴミだらけになっていっている。ミスター・トヨダ、日本もオレたちの国と同じく、周りを全部海に囲まれているだろう? 必ず同じことが起きるから、気を付けてくれよ!」

帰国した豊田さんは、静岡・熱海の沖に浮かぶ初島の海にもぐると、今までに見たことのないような物が、フワフワと近づいてきて驚きました。よく観ると、それは生き物ではなく、スーパーのレジ袋だったのです。

『水中写真を撮る人間として、海の負の面から目を背けてはいけない』

豊田直之さん

そう思った豊田さんは、2012年に「NPO法人 海の森・山の森事務局」を立ち上げて、本格的に海のプラスチックごみの問題に取り組んできました。しかし、2020年代に入って、コロナ禍で思うような活動が出来なくなります。三密回避、県をまたぐ移動は自粛、活動を休む団体も増えて、豊田さんは考えました。

「今、出来ることを細々とやっていきたい。神奈川県内の屋外で密にならずに出来ること。
そうだ、神奈川の海を少しずつ歩きながら、ごみ拾いするのはどうだろうか?」

豊田さんは、意見が一致した、神奈川在住のNPO法人の理事を務めていた60代の男性2人と一緒に、「3匹のおっさん プラごみバスターズ」を結成しました。

2020年4月、湯河原町の神奈川・静岡県境を流れる千歳川の河口から60代のおっさん・3人によるごみ拾いは始まりました。ただ、豊田さんたちは始めてみて、その道のりの長さに改めて驚きます。ゴールの都県境・多摩川の河口までは、なんと400キロ以上もあったのです。

スタート時の「三匹のおっさん」(2020年5月真鶴・三ツ石にて)画像提供:NPO法人海の森・山の森事務局

豊田さんたちは、週末を中心に、毎月1回、午前9時から午後4時まで、1日4~12キロくらいのペースで、ごみ拾いを続けていきました。

数か月後、湯河原から真鶴半島を回って小田原市の根府川に入ると、緩やかな弧を描いた相模湾の海岸線の先に、江の島が霞んで見えてきました。

「俺たちはいったい、あの江の島にいつ着くんだろう……」

思わずそうぼやいた頃、豊田さんは海岸のごみに一定の法則性があることに気付きます。ペットボトルのキャップだけが、海岸に打ち上げられているんです。じつは海に捨てられたり、流れ着いたペットボトルは、波の力でキャップが開くと、海水が入ってボトルだけ沈み、キャップだけが陸に打ち上げられてしまうのです。

ときにはこんな超ハードなエリアも(2020年6月真鶴半島にて)画像提供:NPO法人海の森・山の森事務局

「これはとんでもない数のペットボトルが、神奈川の海に沈んでいることになるぞ!」

えぼし岩を回り、江の島を過ぎると、やっと三浦半島の先のほうが姿を現しました。しかし、三浦半島の細かく入り組んだ入り江が、豊田さんたちの行く手を阻みます。それでも、スタートから2年半近くをかけて最南端・城ケ島に到達。要塞の島・猿島にも渡りながら、いよいよ東京湾に入ってきました。

最もごみが多かった三浦市内(2023年1月)画像提供:NPO法人海の森・山の森事務局

すると、今度は軍事基地や港湾施設が、3人のおっさんたちの前に立ちはだかります。仕方なく近くの道路沿いの清掃を行うと、違ったペットボトルの問題が見えてきました。港湾道路の広い中央分離帯の植え込みの陰に、恐らく物流のドライバーの方と思われる車内で小用を足した液体が入った大きなペットボトルがゴロゴロと捨てられていたのです。

様々な苦難を乗り越え、4年9カ月をかけて、昨年12月1日、豊田さんをはじめとした「3匹のおっさん プラごみバスターズ」の皆さんは、多摩川の河口に到着しました。集めたごみはおよそ3トン、うち、7割ほどが三浦市と横須賀市から回収されました。これは地形の関係で相模湾と東京湾のごみが、三浦半島に集まってしまうからなんです。

4年9カ月のごみ拾いを振り返って、豊田さんはこう話します。

羽田空港が背後に見える多摩川河口へ到達(2024年12月川崎市浮島町公園にて)画像提供:NPO法人海の森・山の森事務局

「達成感はありません。むしろ、やらなければいけないことがたくさん見つかりました。ペットボトルが、いったい海のどこに溜まっているのか、潜って確かめたいですね」

神奈川の海を自分の足で歩いた豊田さんは、もう、次に向かって歩き始めています。

「NPO法人 海の森・山の森事務局」HP
https://www.uminomoriyamanomori.com/

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