ラッパー/トラックメイカーRyohuのすべてが詰まった1時間

三宅 :もう1曲は、呂布「誰?」。

この曲はカバーの概念を超えているというか、もうRyohuの曲として新しく、ただペトロールズからRyohuが受け取ったマインドとかソウルの部分を受け取って、Ryohuが自分の曲のように仕上げているっていう印象があって、でRyohuも自分のライブでもこの曲やったりするじゃん。

Ryohu:結構やりますね。

三宅 :普通カバーアルバムに参加した曲って、こんなに自分のライブでやんないと思うんだよね。

Ryohu:そもそもなんですけど、多分僕だけカバーっていう概念よりもサンプリングっていう概念の方が強いんですよね。最初から、その時点で自分の曲にするっていう感じが他の人よりはあったかなあ。

三宅 :それもでかいよね。まあでもサンプリングってそういうことでもあるからね。そもそもある曲のフレーズを引用して、それでループ組んだりして新しい曲にするっていうのがサンプリングという手法の醍醐味だけども、まあ本当にそれがでかいかね。

Ryohu:だから、より自分の曲にしようみたいな。僕が受け取った「誰?」というところから曲を作ったんで、だから自分の曲としても愛着が湧いてるというかペトロールズの曲としてもだし。

ライブハウス「Garage」という場所

三宅 :ペトロールズともそれこそ「Garage」で出会って、本当付き合い長いよね。

Ryohu:いやー、本当そうですね。

三宅 :15年以上ぐらいか。下手したら。

Ryohu:初めて会ったのが亮介さんだったかな。(ズット)ズレテルズもやってたかやってないかぐらいの頃に、深夜イベントをやってて、そこで(オカモト)レイジとかハマ(・オカモト)君がDJするって、(久富)ラキ太もギターで出るって聞いて行ったら、(長岡)亮介さんもそこにいて。当時18歳で敬語を使わないことがかっこいいと思ってた時というか...

三宅 :まあ、フラットに大人と話したりすることがね。

Ryohu:それがなんか良いと思ってたんで。当時ブラックミュージックを相当聴いてた時期だったんで、“黒い”っていう褒め言葉をやばいっていう意味で...

三宅 :グルーブとしての“黒い”ね。

Ryohu:褒め言葉としてすごい使ってて、亮介さんってもう誰かも知らないし、ただその場にいたギタリストだったんですけど「めっちゃ黒かったです!」って言ったのをすごい覚えてる。

三宅 :亮ちゃんはその時何て言ったの?

Ryohu:まあ普通に「ありがとう」ぐらいで全然変な感じではなかったですね。まあもちろん、そこに出口(和宏)さんがいたりとか。

三宅 :元「Garage」の店長で、今ペトロールズチームのボスをやってる出口さんという方がいらっしゃってね。

Ryohu:みんないたんで、その日は楽しく終わって。それで、そこからさっきのベボベのこいちゃんとかにつながっていきますけど、みんな誰か分からないけどすごいおもしろい人たちみたいな。

三宅 :はっはっは、最初はね(笑)

Ryohu:最初は人間として出会ってるというか、それでやっぱりみんな楽器上手い、歌上手いとかこういうことやってるっていうのをだんだん知っていって、その流れがすごいこう...

三宅 :いやー、何か必然的にはやっぱそうなっちゃうよね。でも本当に一緒にね「Garage」とかでセッションしながらその人となりを分かっていったりね。その人が音楽を普段何やっているのかとか、先にもしかしたらセッションあることも多いじゃん。何かステージ上で初めて会うみたいなのも全然あった場所じゃない?

Ryohu:そうそうそう!

三宅 :それでその後さ、楽屋戻ってセッションしてカンパーイってやって「普段何してるの?」みたいなのが日常的だったじゃん。

Ryohu:「Garage」に来た理由もそれでしたからね。出口さんに「ラップやってます」って言ったら、いきなり「ラップして!」って。

三宅 :はっはっは!

Ryohu:それで何のこっちゃわかんないままステージ降りてきて「お疲れ様でした」って。

三宅 :いやー本当にちょっと稀有な場所でしたよね。

Ryohu:あそこにいたアーティストは今でも本当に大好きですね。何ですかね、あのーソウルというか...みんな違うところでやってる、ジャンルも違ったりしますけど、何か根っこは同じというか。

三宅 :ね!何かあそこに帰ると「Garage」のマインドになるというか。で、またみんな普段の各々の活動に帰って行ってね。

Ryohu:そうそうそう。

三宅 :みんな誰かに会いたいなって思ったら、ふらっと立ち寄ったら誰かいたりして、それでお酒飲んだりしてね。 いやあ、またああいう場所みたいなのがね...

Ryohu:できたら良いですね。

三宅 :できたらいいし。

Ryohu:作れたら良いですよね。

三宅 :それをもしかしたら、みんなでこれから何十年後かに作る可能性は無くはないからね。

Ryohu:本当そうですよね。それで今僕が出会った時ぐらいの歳になってますから。逆に今の10代の子たちに、やっと僕がいろいろ体験させてあげるタームにきているというか、だからその場所はないけれど、その「Garage」ソウルを伝えていけたらなと思ってます。ラッパーとしてですけど。

三宅 :最高です。

One Hour Radio
放送局:interfm
放送日時:2022年5月29日 日曜日 22時00分~23時00分
出演者:Ryohu、三宅正一
番組ホームページ

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※この番組は終了しました。

Hana Hope「“暗闇って魅力的だな”と思って…」メジャーファーストアルバム『Between The Stars』のタイトルに込めた思いとは?

ジョージ・ウィリアムズ、安田レイがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生放送ラジオ番組「JA全農 COUNTDOWN JAPAN」(毎週土曜 13:00~13:55)。3月22日(土)の放送は、シンガーソングライターのHana Hopeさんが登場! 3月19日(水)にリリースされたメジャーファーストアルバム『Between The Stars』について語りました。


ジョージ・ウィリアムズ、Hana Hopeさん、安田レイ



◆アルバムタイトル『Between The Stars』に込めた思い

――『Between The Stars』はどんなアルバムになりましたか?

Hana Hope:とにかくたくさんのジャンルが入っていて、アニメとのコラボレーションや自分で作詞・作曲した曲、多彩なアーティストとのコラボ曲など、いろいろ詰まっています。2年ぐらいかけて、自分自身も成長しながらさまざまなジャンルをエキスポートして作ったので、とにかくHana Hopeのいろんな面が見られると思います。そこも楽しみながら聴いてみてください!

――アルバム制作期間はいかがでしたか?

Hana Hope:私自身は成長のときだったし、声も変わっていくなかで歌っていたので“これは私が行きたい道なのか?”とか、いろんな疑問と向き合いながら作っていました。チャレンジではあったんですけど、作り終えたことで私が思うアーティストに一歩近づいたかなと思います。

――普段はどのように曲を作っているのですか?

Hana Hope:ギターかピアノを使って、自分の時間がいっぱいある深夜に静かな場所で作っています。

――アルバムのタイトル『Between The Stars』はどういう思いでつけたのですか?

Hana Hope:日本語に訳すと“星のあいだ”という意味があるんですけど、星のあいだって暗闇だから“ちょっとだけある不安”を表現しています。でも、その暗闇があるからこそ、より星が輝けていると思っていて。星が爆発して再生してまた生きるように、アルバム制作中はいろんなジャンルにトライしたので、それを表せるタイトルにしたいと思って『Between The Stars』に辿り着きました。

――どんなときに思い浮かんだのですか?

Hana Hope:私は星のようなモチーフが大好きで、タイトルについてすごく迷っていたときに夜空を見ていたら“暗闇って素敵だな、魅力的だな”と思って、このタイトルが思いつきました。

――アルバムの曲順はどうやって決めましたか?

Hana Hope:アルバムを聴きながら、どんなムードになるかを考えながら決めていって、はじめはアップビートで心がエキサイトする曲を集めて、最後にはメロウでエモーショナルな気持ちで終われるようにしました。また、最後の「UnSaid」はギターが中心の曲なんですけど、自分が次にやっていきたいジャンルを見せたくて、「UnSaid」みたいな曲をこれから作っていきたいので、それをアルバムの最後に持っていきました。

次回3月29日(土)の放送は、[Alexandros]の川上洋平さん(Vo&Gt)をゲストに迎えてお届けします。

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3月22日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2025年3月30日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:JA全農 COUNTDOWN JAPAN
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時:毎週土曜 13:00~13:55
パーソナリティ:ジョージ・ウィリアムズ、安田レイ
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/cdj/

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