プーチン大統領が中距離ミサイル開発表明~東アジアでも対中抑止が必要

ニッポン放送「飯田浩司の OK! Cozy up!」(8月23日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。ロシアのプーチン大統領が中距離核ミサイル開発を表明したニュースについて解説した。

ロ、在日米軍で回答要求  モスクワで記者会見するロシアのプーチン大統領(タス=共同)=2018年12月20日 写真提供:共同通信社

ロシアのプーチン大統領が中距離ミサイルの開発を表明

ロシアのプーチン大統領は、アメリカが中距離核戦力(INF)全廃条約が失効してからわずか16日後となる8月18日に、地上発射型中距離ミサイルの発射実験に踏み切ったことについて、「新たな脅威だ」と述べた上で、自らも「中距離ミサイルの開発を行う」と表明した。その一方、プーチン大統領はアメリカが配備に踏み切らない限り、ロシア側も配備しないと自制を求めている。

飯田)中距離ミサイルですけれども。

宮家)プーチンさんもよく言うよ、ですね。アメリカもいろいろ言われているけれど、INF全廃条約を作って、一応はそれを守って来ましたよね。しかし残念ながらロシアは、はっきりとそれに反する形で、これまで新しい中距離ミサイルをどんどん開発して、もう実際に配備し始めているわけですよ。しかも、そのコピー版が北朝鮮に流れている可能性があるのだから、そのような状況でよく言うなと思います。もっとも、アメリカも16日後によく実験をやるよとは思うけれども…。いずれにせよ、鶏が先か卵が先かは別として、こうした開発競争、近代化競争は続くと思います。

調印時の写真。ミハイル・ゴルバチョフとロナルド・レーガン(中距離核戦力全廃条約-Wikipediaより)

東アジアでもINF条約のようなものを作るべき

宮家)ヨーロッパでは再び中距離ミサイル配備の可能性が出て来るので、1980年代の状態に戻ってしまうかもしれないけれど、実は同じようなことが東アジアで起き始めているのです。北朝鮮だって精度はともかく、その種のミサイルをおそらく何百発も持っていると思います。もっと大事なのは、中国ですよ。核ミサイルかどうかは別として、地上発射の中距離ミサイルを1000発以上持っていると言われますからね。空母キラーと呼ばれる空母をターゲットにするミサイルを合わせれば、中国は圧倒的にあの海域で有利です。南シナ海も東シナ海もですよ。ロシアもさることながら、アメリカの中距離ミサイル開発は、やはり中国を念頭に置いていると考えるべきです。日本にとってもかなり死活問題ですよ。もちろん、日本が中距離ミサイルで核武装するという話は、いまの段階では有り得ません。そうなると、せめて中国の圧倒的有利を、ある程度バランスを取って抑止し、中国をその気にさせないことが大事です。最終的には、東アジアでもINF条約のようなものを作って、中国のミサイルを削減する方向に動いて行くのが筋論だと思います。

20カ国・地域(G20)首脳会議(大阪サミット)に出席するため来日した、中国の習近平国家主席(中央)=2019年6月27日午後、関西国際空港 写真提供:産経新聞社

圧倒的な中国優位のもとでいいのか

飯田)ヨーロッパで80年代に起こったことと言うと、NATO各国に中距離ミサイルを配備しようとアメリカが動いた。もし同じようなことがアジアで起こるとしたら、日本でもあり得るわけですよね。

宮家)あり得ます。あくまで仮定の話ですが、日本は南に島があって、その周辺で中国の船がうろうろしている。向こうが空母を狙うと言うのであれば、こっちだってやるぞ、ということは抑止理論的にはあり得るのですよね。それが軍拡を招くのだという指摘はその通りかもしれないけれど、圧倒的な中国優位を放置していいのかという、現実的な問題もあります。こちらもある程度の力を持って、最終的にはミサイルを削減して行き、双方のバランスを取って安定させ、相手を抑止するということになるのでしょう。ヨーロッパの歴史を見ていればね。ただ、それに中国が応じるかどうかは別ですよ。

飯田)そのときにどんな反応を見せて来るか。それから80年代のNATOに関しては、弾頭に何を乗せるかも問題でした。核を、ある意味でシェアリングしていましたよね。

宮家)結局はINF全廃条約ができましたが、当時欧州で、もし地上配備の中距離核弾道ミサイルをアメリカが配備しないとしましょう。中距離ミサイルはお互いになくなったかもしれないけれど、ソ連は欧州各国を狙える核兵器を持っていた。それに対してドイツ、イタリアは核を持っていないわけです。そこでアメリカの核を借りた、これが実態ですよね。それが核抑止になったかどうかは歴史が判断することだけれども、ある程度の効果があったことは事実です。実際にヨーロッパで戦争はなかったですからね。それと同じようなことができるかは別として、日本周辺でもそういう動きが出て来てもおかしくはない。最初にそれを言い出したのは韓国ですよね。北朝鮮の核に対して、アメリカの核兵器を配備してくれという意見があった。もちろん公式ではないけれど、一部の専門家がそのようなことを言い出していたと思います。ですから、核兵器共有という考え方は決して絵空事ではないということですよね。

核の先制不使用を信じすぎてはいけない

飯田)日本国内での議論も、非核三原則などを含め、果たしてこの国を守れるのかというところまで行きますよね。

宮家)でも残念ながら、その種の議論は戦後ずっと思考停止して来ました。それを現実的な議論にするには、相当な時間がかかるのではないでしょうか。今そんな暇はないと思いますけれども。

飯田)中国が核を持っていることは1960年代半ばからありましたけれども、一方で核の先制不使用を明言していたこともあり、それを信じていた部分もあったのかもしれませんが。

宮家)そんなものを信じてはダメですよ。

飯田)そういうことですよね。

宮家)先制不使用はどの国だって言えるのだから…、でもそれを信じるのは無理です。先制不使用は、特に劣勢の国の人たちはよく言うのですよ。劣勢で核兵器を撃とうとしたら、その前にやられてしまうのから。だけど力がついて来たら、一気に先制攻撃するというオプションもあるのです。核抑止理論のなかではね。ですから中国が先制不使用論について、態度を変えても全然おかしくはない。持っているミサイルの数、その破壊力などを考えてその種の戦術を変えることは、十分あると思います。

飯田浩司のOK! Cozy up!
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FM802『802 RADIO MASTERS』内「MUSIC MATE」10/14(水)は台湾のMUSIC MATEが登場!

中島ヒロトがDJを担当しているFM802のラジオ番組『802 RADIO MASTERS』では、毎週水曜 17:00〜17:10 にて『MUSIC MATE』をお届けしています。
EXPO 2025 大阪・関西万博の開催により、国内外のヒト、モノ、カルチャーの交差が一層活発となったここ大阪。そんな大阪のMUSIC STATION FM802が、各国/地域のMUSIC STATIONと連携し、その国のカルチャーや音楽を共有するというコーナーです。
毎週さまざまな国/地域のラジオ局で働く音楽を愛する仲間=MUSIC MATE が、現地の最新音楽情報を届けてくれます!

●10/14(水)の放送では、「台湾」のMUSIC MATEが登場!

台湾のMUSIC STATION「HIT FM」のDJ Erinから現地の最新情報が届きました。

●DJ Erinは、毎週月曜から金曜の14:00〜16:00の番組を担当されています。

愛称は、Relax DJ、とのこと。

●そんなDJ Erinに、身の回りの最新ニュースについて伺うと…

現在、Hit Fmにとって最も大きなイベントの一つが「第61回 金鐘奨(Golden Bell Awards)」です。授賞式は10月17日にTMA Music Centerで開催されます。
今年、Hit Fmの期間限定番組『Let’s Go 台中!』が「社会コミュニティ番組賞」にノミネートされました! この番組は、台湾中部の魅力的なイベントやスポットをリスナーに紹介するプログラムです。リスナーの皆さんに楽しんでいただけたことを嬉しく思っていますし、審査員の方々にも気に入っていただけることを願っています。ぜひ健闘を祈っていてください!とのこと。

【DJ中島ヒロト】
もちろん受賞することを祈っていますー!

●さらに、台湾の最新エンタメニュースについて伺うと…

今、台湾で最も熱い音楽の話題といえば、この10月に目白押しの「コンサートラッシュ」です。北部から南部まで、台湾全土で大型ライヴが目白押しとなっています。
BIGBANGが10月9日〜11日の3日間にわたり台北ドームで公演を行ったばかりで、来年には高雄での追加公演のために再び台湾を訪れる予定です!また、優里も10月9日・10日に台北アリーナで2公演を開催しました。
そして、この熱いラインナップは毎週続いていきます。10月31日には藤井風が高雄でパフォーマンスを披露する予定で、台湾のファンは今から本当に楽しみにしています!とのこと。

【DJ中島ヒロト】
台湾の皆さんが待っていてくれているということが嬉しいです!

●そして最後にFM802リスナーにオススメしたい、台湾のアーティストを教えてくれました!

アーティスト:理想混蛋(読み方:リーシャンフンダン)

彼らはこれまで決して主張しすぎることも、かといって控えめすぎることもなく、音楽の道を着実に歩んできました。ステージを重ねるごとに魅せる音楽的進歩とアップデートは、青くピュアだった初期から、果敢に挑戦し限界を突破していく姿まで、聴く者を惹きつけてやみません。
彼らの最新アルバムは、確固たる自信に満ち溢れると同時に、異なるジャンルのミュージシャンとの豪華コラボレーションも実現させています。さらに素晴らしいのは、月日と経験を重ね洗練されながらも、ありのままの素直な情感と「創作の原点」を今なお保ち続けている点です。間違いなく、私がこれまでの理想混蛋の作品の中で一番大好きなアルバムです!とのこと。

●オススメしてくれた曲は、「大概也只能是思念(ただ想うことしかできないだろう) 」

フォークが持つピュアな手触りと、ロックが持つ胸熱なエナジー。人生への観察眼や日常の気づきを描き出す彼らの楽曲は、普段は言葉にできない心の機微を、旋律に乗せて美しく届けてくれます。聴く人はその歌によって「受け止められ、慰められ、癒やされ」、その温かいパワーを力に変えて、再び勇敢に前へと踏み出すことができるのです。とのこと。

【DJ中島ヒロト】
ミドルバラードで、優しく、そして力強い感じが伝わりました!

●こんな感じで、毎週水曜のこの時間は各国のMUSIC MATEが登場します!

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