タリバンが和平合意に賛同~それでもアフガニスタン情勢が変わらない理由

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(2月21日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。タリバンの強硬派の幹部が和平合意に賛同姿勢を示したニュースについて解説した。

14日、ドイツ・ミュンヘンでの安全保障会議に出席し握手するポンペオ米国務長官(左)とアフガニスタンのガニ大統領(ロイター=共同)=2020年2月19日 ©共同通信社

タリバンのシラジュディン・ハッカニ師がアメリカに対して賛同発言

シラジュディン・ハッカニ師は、アフガニスタンの反政府勢力タリバンのなかで最も危険な武装勢力と言われる「ハッカニ・ネットワーク」の指導者だ。ハッカニ師は20日のアメリカの新聞ニューヨーク・タイムズ電子版への寄稿で、アメリカと和平合意に調印すれば「全条項を完全に履行すると約束する」と明言し、賛同の姿勢を見せた。タリバンとアメリカは7日間の暴力削減が実行された場合、2月末にも和平案に調印するということである。

飯田)これがうまく運べば、アフガニスタン情勢が変わるのかというところですね。

米軍、シリア撤収作業開始 シリア北東部ハサカで、クルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」と警戒に当たる米兵=2018年11月4日(ロイター=共同) ©共同通信社

これでアフガニスタン情勢はよくなることはない

宮家)むしろ悪くなるでしょうね。

飯田)悪くなるのですか?

宮家)もちろんです。考えてみてください、ハッカニ勢力などと言っていますが、彼らは最も悪い奴らなのです。あえて誤解を恐れずに言いますが、あるシマがあって、そこに反社会勢力があるとするではないですか。そこにはびこっている連中は暴力団ですよ。そのなかで最も武闘派の男がいる。、警察官がやって来たけれど、どうしても鎮圧できない。そこで警察官は暴力団に手打ちをしようと持ちかける。しかも最も危ない男と手打ちをして、つまり和平交渉をして、協定に調印する。調印したら、警察官はそのシマから出て行く。そうしたらどうなるかと言うと、最も悪い奴なのだから、そんな協定を守るわけがない。もちろん再び武装闘争をやりますよ。そもそも外国でアフガニスタンをまともにコントロールできた国はないのですから。

外から入ってアフガニスタンをコントロールすることはできない

飯田)外国が外から介入して来て。

宮家)そもそもパキスタンからアフガニスタンに入るところの山脈は、ヒンドゥークシュ山脈と言います。ヒンドゥークシュとはパシュトー語で、インド人殺しということなのです。あの場所には、インドもなかなか入って行けなかったのです。

飯田)インドは大きな帝国でしたよね。

宮家)歴史上いわゆる帝国でアフガニスタンに入って行って、まともに出て来れた人たちはいないのです。近代以降はイギリスがやって大失敗し、ソ連がやって大失敗している。だから、アメリカが成功するわけがないのですよ。結局は消耗戦になり、向こうは戦いをやめない。これはアメリカの敗北です。要するに、ベトナムと同じなのです。

飯田)泥沼化して。

宮家)大変な場所ですからね。アフガニスタンはいろいろな部族がいて、いろいろな宗教がある。そのなかで、あの狭い山岳地帯にみんなで肩を寄せ合い、けんかしながら生きているところに、突然部外者が入っていって引っ掻き回そうとしても、それは絶対に無理です。

飯田)ただバランスが崩れるだけ。

アメリカは終わりのない戦争をやめられるがアフガニスタンは変わらない

宮家)結局、外から来た人たちは追い出される。今回もその典型です。そういうことを、なぜアメリカがやったのか。あそこにアルカイダがいたからです。9.11でニューヨークを攻撃した連中が、実はここにいたわけです。だからアメリカが攻撃するのは当たり前なのでしょうが、その後に民主主義を導入して、大統領を選んで、などといろいろとやったではないですか。でもこれが難しいのです。そんなことを今までやったことがない人たちなのだから。

飯田)民主的な選挙であるとか、そういうことを。

宮家)民主的な選挙と言ったって、みんな部族で、地域で別れているから、一緒になるのは非常に難しいわけです。それを善意か悪意か知らないけれど、アメリカは一生懸命やったのですが、やはり案の定、失敗したというのが今回の悲劇です。アメリカとしては、終わりのない戦争はやめるのでしょう。しかし、これでアフガニスタンがよくなるのかと言うと、とんでもない、まだまだ昔のままだということです。

FM802『802 RADIO MASTERS』内「MUSIC MATE」10/14(水)は台湾のMUSIC MATEが登場!

中島ヒロトがDJを担当しているFM802のラジオ番組『802 RADIO MASTERS』では、毎週水曜 17:00〜17:10 にて『MUSIC MATE』をお届けしています。
EXPO 2025 大阪・関西万博の開催により、国内外のヒト、モノ、カルチャーの交差が一層活発となったここ大阪。そんな大阪のMUSIC STATION FM802が、各国/地域のMUSIC STATIONと連携し、その国のカルチャーや音楽を共有するというコーナーです。
毎週さまざまな国/地域のラジオ局で働く音楽を愛する仲間=MUSIC MATE が、現地の最新音楽情報を届けてくれます!

●10/14(水)の放送では、「台湾」のMUSIC MATEが登場!

台湾のMUSIC STATION「HIT FM」のDJ Erinから現地の最新情報が届きました。

●DJ Erinは、毎週月曜から金曜の14:00〜16:00の番組を担当されています。

愛称は、Relax DJ、とのこと。

●そんなDJ Erinに、身の回りの最新ニュースについて伺うと…

現在、Hit Fmにとって最も大きなイベントの一つが「第61回 金鐘奨(Golden Bell Awards)」です。授賞式は10月17日にTMA Music Centerで開催されます。
今年、Hit Fmの期間限定番組『Let’s Go 台中!』が「社会コミュニティ番組賞」にノミネートされました! この番組は、台湾中部の魅力的なイベントやスポットをリスナーに紹介するプログラムです。リスナーの皆さんに楽しんでいただけたことを嬉しく思っていますし、審査員の方々にも気に入っていただけることを願っています。ぜひ健闘を祈っていてください!とのこと。

【DJ中島ヒロト】
もちろん受賞することを祈っていますー!

●さらに、台湾の最新エンタメニュースについて伺うと…

今、台湾で最も熱い音楽の話題といえば、この10月に目白押しの「コンサートラッシュ」です。北部から南部まで、台湾全土で大型ライヴが目白押しとなっています。
BIGBANGが10月9日〜11日の3日間にわたり台北ドームで公演を行ったばかりで、来年には高雄での追加公演のために再び台湾を訪れる予定です!また、優里も10月9日・10日に台北アリーナで2公演を開催しました。
そして、この熱いラインナップは毎週続いていきます。10月31日には藤井風が高雄でパフォーマンスを披露する予定で、台湾のファンは今から本当に楽しみにしています!とのこと。

【DJ中島ヒロト】
台湾の皆さんが待っていてくれているということが嬉しいです!

●そして最後にFM802リスナーにオススメしたい、台湾のアーティストを教えてくれました!

アーティスト:理想混蛋(読み方:リーシャンフンダン)

彼らはこれまで決して主張しすぎることも、かといって控えめすぎることもなく、音楽の道を着実に歩んできました。ステージを重ねるごとに魅せる音楽的進歩とアップデートは、青くピュアだった初期から、果敢に挑戦し限界を突破していく姿まで、聴く者を惹きつけてやみません。
彼らの最新アルバムは、確固たる自信に満ち溢れると同時に、異なるジャンルのミュージシャンとの豪華コラボレーションも実現させています。さらに素晴らしいのは、月日と経験を重ね洗練されながらも、ありのままの素直な情感と「創作の原点」を今なお保ち続けている点です。間違いなく、私がこれまでの理想混蛋の作品の中で一番大好きなアルバムです!とのこと。

●オススメしてくれた曲は、「大概也只能是思念(ただ想うことしかできないだろう) 」

フォークが持つピュアな手触りと、ロックが持つ胸熱なエナジー。人生への観察眼や日常の気づきを描き出す彼らの楽曲は、普段は言葉にできない心の機微を、旋律に乗せて美しく届けてくれます。聴く人はその歌によって「受け止められ、慰められ、癒やされ」、その温かいパワーを力に変えて、再び勇敢に前へと踏み出すことができるのです。とのこと。

【DJ中島ヒロト】
ミドルバラードで、優しく、そして力強い感じが伝わりました!

●こんな感じで、毎週水曜のこの時間は各国のMUSIC MATEが登場します!

コーナーの感想もぜひ送ってくださいね〜お待ちしています!

番組Xに、今日のMUSIC MATEの情報もポストしていますのでぜひチェックしてください!

Instagramも毎週更新中!
こちらから

802 RADIO MASTERS「MUSIC MATE」来週もお楽しみに〜!

聴き逃した方はradikoのタイムフリーでぜひ。

Facebook

ページトップへ