「川越いも 友の会」で“おいもの地位復権”目指したアメリカ人

それぞれの朝は、それぞれの物語を連れてやってきます。

東京国際大学・名誉教授 ドゥエル・ベーリ(Barry Duell)さん

「♪石焼き芋~ 早く来ないと~行っちゃうよ~」……寒さが厳しくなると、恋しくなるのが「焼きイモ」ですね。

サツマイモの産地で知られる埼玉県川越市。この川越で「おイモの先生」と呼ばれているアメリカ人がいます。

東京国際大学・名誉教授のドゥエル・ベーリさん、71歳。自然豊かなオレゴン州に生まれたドゥエルさんが、日本へ来たきっかけは何だったのでしょうか?

「私の父は19歳で徴兵され、南太平洋で日本軍と戦いました。子供のころ、戦争体験を自慢げに話したがる父親が多いのに、私の父は一切しませんでしたね……」

ドゥエルさんとご家族(1991年当時)

ある日、手の届かない棚の上に赤い人形が置いてあるのを、好奇心旺盛なドゥエル少年は見つけます。じっと観察すると、その人形の胴体がちょっと壊れていて、文字のようなものが見えました。

「何だろう、あれは?」

後で知りますが、その人形はダルマで、船便の途中で壊れ、下地に使われていた日本語の新聞紙が見えていました。

「終戦後、父は進駐軍で赤十字関係の仕事をしていました。本当は禁じられていたのですが、日本人の友達ができて、帰国後も交流があったんです。そんな父の影響で私も日本に興味を持ち、『いつか行ってみたい』と大学で日本語を学び、23歳のとき、姉妹校だった国際商科大学(現在の東京国際大学)に短期留学しました」

おイモの「紙芝居」を披露するドゥエルさん

ホームステイ先の娘さんが、おやつに出してくれたのが、生まれて初めて食べたサツマイモでした。ジャガイモと違い、ねっとりとして甘みが強く、その美味しさにドゥエルさんは驚きます。

「実は、サツマイモも美味しかったんですが、そのサツマイモを出してくれた娘さんに恋をしてしまい、もっと日本を知りたくなったのが正直な気持ちなんです」

その恋は見事に叶って結婚。その後、2人の子どものパパに。ここからドゥエルさんの奮闘が始まります。

「いまでこそ『蔵の街』として観光客で賑わっていますが、私が川越に住み始めた70年代当時は、蔵がボロボロでほったらかしのまま、とても寂しい場所でしたよ」

『サツマイモまんが資料館』外観

活気もなく閉鎖的な川越に馴染めず、妻に愚痴をこぼすと、「だったらPTAの活動でもしてみたら?」と言われて小学校へ。PTAのお母さん達のなかで、背の高いアメリカ人のドゥエルさんはひときわ目立ちました。

さらに公民館での地域活動に参加し、「川越まつり」の山車を引くうちに、地元のお年寄りとも仲よくなりました。次第に、川越のよさを肌で感じるようになります。

そのよさの1つが「おイモ」だとドゥエルさんは思うのですが、「イモなんて自慢にもならないよ」と言われるほど、地元では“恥ずかしいもの”のように思われていました。こんな現状に、ドゥエルさんは立ち上がります。

地元の有志と共に「おいもの地位復権」を目指し、『川越いも 友の会』を発足。おイモの体験栽培、シンポジウム、お祭り、イモ料理講習会など、「川越いも」の啓蒙に務めました。

『サツマイモまんが資料館』のイベント参加者

こうした活動に刺激されて、「蔵の街」を中心に、お菓子専門店や料理店が増えて行きました。県外からも観光客が訪れるようになり、この活動が評価されて、1991年に「サントリー地域文化賞」を受賞。

「あのころはテレビや新聞など、毎日のように取材を受けて忙しかったけれど、いまはもう、その役割は果たしましたね」と言うドゥエルさん。

現在は『サツマイモまんが資料館』の館長を務め、さらには障がい者が働ける「干し芋工場」の建設など、まだまだ多忙な日々が続いています。

ドゥエルさんの好きな言葉を伺うと、返って来た言葉は「キュリオシティ」。「好奇心」という意味だそうです。その好奇心旺盛な輝く瞳で、いまも川越の魅力を探しています。

ドゥエル・ベーリ(Barry Duell)さん

■『サツマイモまんが資料館&川越いも学校』
住所:埼玉県川越市元町1丁目15-5 紋蔵庵蔵の街店2階
https://sweetpotato.info

■ドゥエル・ベーリ(Barry Duell)/サツマイモ文化研究家

・1949年生まれ。アメリカ・オレゴン州出身。
・1974年より、川越市に在住。
・1981年より、川越いもの研究をはじめ、国際的なイモ類学会にも参加。
・1986年より「川越いも友の会」会長を務める。
・著書に『アメリカ・サツマイモ事情』(1999年)などがある。
・東京国際大学名誉教授。

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FM802『802 RADIO MASTERS』内「MUSIC MATE」10/14(水)は台湾のMUSIC MATEが登場!

中島ヒロトがDJを担当しているFM802のラジオ番組『802 RADIO MASTERS』では、毎週水曜 17:00〜17:10 にて『MUSIC MATE』をお届けしています。
EXPO 2025 大阪・関西万博の開催により、国内外のヒト、モノ、カルチャーの交差が一層活発となったここ大阪。そんな大阪のMUSIC STATION FM802が、各国/地域のMUSIC STATIONと連携し、その国のカルチャーや音楽を共有するというコーナーです。
毎週さまざまな国/地域のラジオ局で働く音楽を愛する仲間=MUSIC MATE が、現地の最新音楽情報を届けてくれます!

●10/14(水)の放送では、「台湾」のMUSIC MATEが登場!

台湾のMUSIC STATION「HIT FM」のDJ Erinから現地の最新情報が届きました。

●DJ Erinは、毎週月曜から金曜の14:00〜16:00の番組を担当されています。

愛称は、Relax DJ、とのこと。

●そんなDJ Erinに、身の回りの最新ニュースについて伺うと…

現在、Hit Fmにとって最も大きなイベントの一つが「第61回 金鐘奨(Golden Bell Awards)」です。授賞式は10月17日にTMA Music Centerで開催されます。
今年、Hit Fmの期間限定番組『Let’s Go 台中!』が「社会コミュニティ番組賞」にノミネートされました! この番組は、台湾中部の魅力的なイベントやスポットをリスナーに紹介するプログラムです。リスナーの皆さんに楽しんでいただけたことを嬉しく思っていますし、審査員の方々にも気に入っていただけることを願っています。ぜひ健闘を祈っていてください!とのこと。

【DJ中島ヒロト】
もちろん受賞することを祈っていますー!

●さらに、台湾の最新エンタメニュースについて伺うと…

今、台湾で最も熱い音楽の話題といえば、この10月に目白押しの「コンサートラッシュ」です。北部から南部まで、台湾全土で大型ライヴが目白押しとなっています。
BIGBANGが10月9日〜11日の3日間にわたり台北ドームで公演を行ったばかりで、来年には高雄での追加公演のために再び台湾を訪れる予定です!また、優里も10月9日・10日に台北アリーナで2公演を開催しました。
そして、この熱いラインナップは毎週続いていきます。10月31日には藤井風が高雄でパフォーマンスを披露する予定で、台湾のファンは今から本当に楽しみにしています!とのこと。

【DJ中島ヒロト】
台湾の皆さんが待っていてくれているということが嬉しいです!

●そして最後にFM802リスナーにオススメしたい、台湾のアーティストを教えてくれました!

アーティスト:理想混蛋(読み方:リーシャンフンダン)

彼らはこれまで決して主張しすぎることも、かといって控えめすぎることもなく、音楽の道を着実に歩んできました。ステージを重ねるごとに魅せる音楽的進歩とアップデートは、青くピュアだった初期から、果敢に挑戦し限界を突破していく姿まで、聴く者を惹きつけてやみません。
彼らの最新アルバムは、確固たる自信に満ち溢れると同時に、異なるジャンルのミュージシャンとの豪華コラボレーションも実現させています。さらに素晴らしいのは、月日と経験を重ね洗練されながらも、ありのままの素直な情感と「創作の原点」を今なお保ち続けている点です。間違いなく、私がこれまでの理想混蛋の作品の中で一番大好きなアルバムです!とのこと。

●オススメしてくれた曲は、「大概也只能是思念(ただ想うことしかできないだろう) 」

フォークが持つピュアな手触りと、ロックが持つ胸熱なエナジー。人生への観察眼や日常の気づきを描き出す彼らの楽曲は、普段は言葉にできない心の機微を、旋律に乗せて美しく届けてくれます。聴く人はその歌によって「受け止められ、慰められ、癒やされ」、その温かいパワーを力に変えて、再び勇敢に前へと踏み出すことができるのです。とのこと。

【DJ中島ヒロト】
ミドルバラードで、優しく、そして力強い感じが伝わりました!

●こんな感じで、毎週水曜のこの時間は各国のMUSIC MATEが登場します!

コーナーの感想もぜひ送ってくださいね〜お待ちしています!

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802 RADIO MASTERS「MUSIC MATE」来週もお楽しみに〜!

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